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異世界転移したら飼っていた犬が最強になりました~最強と言われるシルバーフェンリルと俺がギフトで異世界暮らしを始めたら~【Web版】  作者: 龍央


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364/2012

薬酒を広める方法を考えました



「こちらも、まだ効果を見る必要はあるが、ランジ村で生産してもらおうと思う」

「そうですね。まぁ、すぐには売れそうにありませんが……」

「そうか? 効果が実感できれば、すぐに売れると思うが?」


 ロゼワインと同じように、薬酒もランジ村で作ろうと考えるエッケンハルトさん。

 だが、これはロゼワインと違って、見た目や味が良いわけではないから、すぐに売れるとは言い切れない。


「いえ、すぐに実感できないから、すぐに売れないかと。飲んですぐに、効果が実感できればいいんですけどね」

「成る程な。買う方は効果がすぐにわかる方が、買いやすいか。だとすると、売り方を考えねばならんな」

「そうですね。ただ店に出して売るのではなく、数人……できれば広く話してくれそうな人に、しばらく飲んでもらって、効果がある事を広めてもらえれば、と思います」

「そうだな。そうすれば買ってもらえる機会も増えるか」


 通販番組やCMの事を思い出したから、ついでに同じような試みをしてみればいいんじゃないかと思う。

 早い話が、通販番組のように、誰かが試して、その効果を実感できた事を大きく宣伝してもらおう、という事だ。

 ただ、この方法でも、絶対に多く売れるとは限らないんだよなぁ。


「ただし、これでも売れない可能性というのはあります」

「どうしてだ? 効果が実際に出ている。それを試した者もいて、民に広める事もできる。なのに何故、売れない可能性があるのだ?」

「この薬酒の効果は、体を健康にする物です。外から見ても、どういった効果が出ているのか、わかりにくいのです。誰かが、薬酒を飲んで元気になったと言う。けど、それを聞いた人達がすぐにそれを信じられるかどうか……ですね」


 元気になったと言っても、元々健康な人が言っても、今までと変わらないと考える人が多いだろう。

 逆に、元気ではない……病気とまでは言わないが、体の調子がおかしいという人に飲んでもらい、元気になったのなら、説得力はある。

 けどその場合は、薬酒に頼るよりもまず、薬草とか薬でどうにかした方が早いんじゃないかな。

 それに、まだどこまで体を健康にできるかがわかってないからな。

 場合によっては、今クレアさん達が感じているように、誤差とか気のせい程度にしか、効果がない場合だってあるのだから。


「ふむ、難しいな。……そのあたりは、要相談というところか。ランジ村で作り始める頃には、何かしら考えておこう」

「はい。まぁ、少数生産で、希少価値を出す……という手もありますけどね」

「ほぉ。つまり、多く作れない……作らないからこその価値があるだろうと、思わせるという事か」

「そうです。どこまで数を絞るかは、色々考えてから決める必要はあるでしょうが……多く作れるものではないと思わせる事で、それには効果があるのでは? と思わせられるかと」


 人間は、限定品とかの希少価値が高い物に弱い……というのは、日本での経験からだが、この世界でもそれが通用するかもしれない。

 希少だから効果がある、数が作れないのは本当に効果があるからだ……と思わせられれば、売る方の勝ちだ。

 当然ながら、買う人を騙す事はしたくないので、ちゃんと効果がある事を確認するけどな。


「まずは、大きな利益を得ようとするのではなく、小さな利益でも、買う人達に効果があるのだと思わせる事が重要かと思います。効果を皆が信じるようになれば、多く生産しても売れないという事はないでしょう」

「目先の利益ではなく、将来の利益を取るという事か。中々、この国ではあまりない考え方だ。さすがタクミ殿、私の見込んだ男だ。面白い、このまま薬酒の効果が確かだとわかるようなら、今タクミ殿が言った方法で、ゆっくりと広めていく事にしよう。私の世代ではなく、次の世代の公爵家のためになりそうだからな」


 さすがは公爵家の当主で、貴族の中でも商売を成功させている人、と言えるのか。

 クレアさんは、真剣に今の話を聞いていたが、時折首を傾げていたし、アンネさんに至っては、どういうことなのか理解できないような表情をしている。

 リーザとティルラちゃんは……まぁ、難しい話はまだわからないよな。

 この国ではあまりない考えと言っているのに、この案の有効性をエッケンハルトさんは理解しているようだ。


 まぁ、有効性と言っても、薬酒がちゃんとした物になっている事が最低条件で、俺が今言った事が全て上手く行けば……なんだけどな。

 ともあれ、エッケンハルトさん以外には、セバスチャンさんくらいしか、今の話を理解していない様子だった。

 セバスチャンさんは……なんでも理解してしまいそうだけどな。



「タクミ殿、刀はこう振るんだ。剣とは違い、押し切るというのではなく、引いて斬る感覚だな」

「はい!」


 薬酒の話も夕食後のティータイムも終わり、ティルラちゃんやエッケンハルトさんと共に、裏庭でイメージトレーニングと、さらに刀の素振り。

 刀は剣とは少し振り方が違うから、エッケンハルトさんに指導されながらとなる。

 今はまだ刀を外に持ち出す事はできないが、いずれ使う事があるかもしれないという事だ。

 ……武器なんて、使う機会がない方がいいんだけどな。


 リーザやレオ、シェリーはひと塊になって見学。

 鍛錬を黙って見るだけなんて、退屈だと思うんだが、リーザは楽しそうだ。

 剣と刀を両方使って、それぞれ鍛錬する事で、四苦八苦している俺を見るのが楽しいんだろうか?

 刀は反り返ってるから、引いて斬るのに適してるのはわかるんだが、重量やら振り方やらが違って、すぐに切り替えるのが難しいな……。


「ふぅ……はぁ……」

「よし、今日はここまでとしよう」

「ありがとう、ございました」

「ありがとうございました!」


 いつもとは違う動きをする事で、今まで使ってなかった筋肉の一部が、悲鳴を上げている気がする。

 エッケンハルトさんが終了を告げ、それに俺とティルラちゃんが挨拶をして、鍛錬を終える。

 すぐに筋肉疲労を回復させる薬草を食べ、筋肉痛を治めて息を整える。

 今までずっと剣しか使って来なかったが、違う武器を使う事って、大分体に堪えるんだな。


 剣と刀は違う物ではあるが、近い武器なだけに、これでもマシなのかもしれないが。

 全く性質の違う、剣と槍の両方を使えるような人って、凄いんだなぁ……。




読んで下さった方、皆様に感謝を。


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神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移


完結しました!
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~

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夫婦で異世界召喚されたので魔王の味方をしたら小さな女の子でした~身体強化(極限)と全魔法反射でのんびり魔界を満喫~


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[一言] 更新有り難う御座います。 明日のために……飲むべし!
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