表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移したら飼っていた犬が最強になりました~最強と言われるシルバーフェンリルと俺がギフトで異世界暮らしを始めたら~【Web版】  作者: 龍央


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

350/2012

雇用できる人の中には屋敷の使用人さん達もいました



「あの、クレアさん。俺に何か?」

「い、いえ……なんでもありません」

「そうですか?」

「ぷっ……くくく……」


 あまりにも俺の事を見ているので、意を決してクレアさんに聞いた。

 クレアさんは、一瞬だけはっとなった後、俺から視線を外した。

 そんな俺とクレアさんの様子を、エッケンハルトさんが声を潜めて、面白そうに笑いを堪えてたのが気になる……。

 まぁ、とりあえず今は、リストを見る事に集中しよう。


「……セバスチャンさん、何人か知っている名前があるんですけど?」


 数枚の書類を見ているうちに、とある人物の名前を見つけた。

 さらに他の書類にも、知っている人物の名前が書いてった。

 俺に雇われる云々以前に、既に働いている人だが……どういう事なんだろう?

 気になって、待機していたセバスチャンさんに質問した。

 知っている人物名は、ミリナちゃん、ライラさん、ゲルダさん、ニコラさんだ。


「タクミ様に渡したリストの中で、半数以上は現在屋敷で働いている者達になります。ラクトスを含めた周辺の地域でも探していますが、そちらのリストが来るのはもう少し先でしょう」

「いや、周辺の人達の情報が遅いのはわかりますが……何故、この屋敷の人達が? いいんですか?」


 セバスチャンさんが言うには、リストにはやっぱり屋敷の人達の事も含まれているらしい。

 半数以上という事だから、俺が見た他の人達の中にも、名前を知らないだけで屋敷内で働く人がいたのだろう。

 ミリナちゃんは、昨日のうちに話したから、いてもおかしくないとは思うが……屋敷の人達をそのまま俺が雇うという事でもいいのだろうか?


「さすがに、リストの人物全て……となると、考え直してもらう必要はあるでしょう。ですが、本人達に確認したところ、タクミ様の所でしたら……と答える者が多くいましてな」

「はぁ……でも、屋敷の方はそれでいいんですか? せっかく雇った使用人さん達なのに……」

「それは構いません。公爵家で雇う人物を精査しているので、足りなくなった場合は、別で雇えば良いのです。孤児院の方もありますからな」


 もし俺が引き抜きのような形で、リストにある人達を雇う事になっても、今他に募集して精査している人達をついでに雇えば、屋敷の方でも人員を補充できるという事だろう。

 俺だけのために雇う人を見ているわけではないのは、さすがセバスチャンさんといったところか……強かだ。


「それに、現在はタクミ様やアンネ様等のお客様がいますし、旦那様がいるので良いのですが……これでタクミ様がランジ村へ、アンネ様や旦那様が屋敷からいなくなると、使用人の数が多いですからな」

「この機会に、孤児院や職を求める人達を雇う事を考えたんです。タクミさんの話がなければ、新しく雇う事は中々……」

「そうなんですね、わかりました。それじゃ、この中から選んでも?」

「リストに入ってる者達は、自分から名乗り出た者や、私共が聞いて了承した者と様々ですが……皆、タクミ様に雇われる事に納得しております」


 セバスチャンの説明では、今は丁度いいくらいの使用人の数でも、このまま話が滞りなく進めば、俺やレオがランジ村に行く事になる。

 さらにエッケンハルトさんは、いずれ本邸に帰らないといけないだろうし、その場合は、教育を任されたアンネさんを連れて行く事になるだろう。

 そうなると、屋敷が使用人過多になってしまうと。

 さらにクレアさんが、新しく孤児院等から人を雇う事も考えていると、補足してくれた。


 孤児院は今、人が溢れてる状態だから、働けるのならすぐにでも人を出したい状況だろうし。

 元々、この屋敷での使用人が多いというのは、そういう状況を見て雇っていたからなのかもな。

 セバスチャンにも改めて確認したが、リストの人物は全員納得してるらしい。

 それなら少しは気が楽だ。


 俺が人を雇って、ちゃんとできるかはわからないが……全く知らない人達を雇ってという事にはならないからな。

 それに、元から公爵家であるこの屋敷で働いていただけあって、信用もできるしな。

 特に、見知っているライラさんをはじめ、ゲルダさんやニコラさんもそうだ。

 人を雇うと決まって、不安に思う部分が多くあったが、知り合いを雇える事になって安心している自分がいる。


 どれだけの人員を雇うかどうか、まだ決めていないしわからないが、孤児院と聞いてそちらからも選択肢があるのかと思い浮かんだ。

 絶対、屋敷の方で雇わないといけないわけでもないし、俺も何か助けになれたらと思うしな。

 ミリナちゃんの例もあるから、許可さえ取れば問題ないだろう。


「それじゃ、部屋に戻った時にでもじっくり見させてもらいます」

「今、全て見ないのか?」

「人が関わる事ですからね。できるだけしっかり、目を通しておきたいんです。それなら、部屋で集中してみる事にしようかと」

「そうか。……残念だったな、クレア?」

「……お父様、何を言っているのですか? 私は何も……タクミさんが、部屋で良く見てみたいと考えるのであれば、その通りにした方がいいと思います」

「そうかそうか……くくく……今にも自分から言いたいだろうに……」

「お父様!」

「おっと、これ以上は危ういな。それではタクミ殿、雇いたいという人物がいたら、教えてくれ」

「は、はぁ……わかりました」


 リストを見るのを止め、テーブルに置いて部屋に戻ってから見る事にする。

 ここで見てもいいんだが、妙にクレアさんが気にしているのと、エッケンハルトさんの面白そうな表情が気になる。

 集中できないというわけじゃないが、部屋に戻って落ち着いて考えたいというのが本音だ。

 聞きたい事なんかが出て来たら、後でセバスチャンさんとかに聞けばいいだろうしな。


 部屋で見るという俺の言葉を受けて、何故かクレアさんに声をかけるエッケンハルトさん。

 クレアさんはそれに焦った様子だが、さらにエッケンハルトさんが面白そうな表情をする。

 笑っているエッケンハルトさんに、クレアさんは怒ったように声を荒げるが、すぐに引いたエッケンハルトさんがこちらに顔を向けた。

 俺には、このやり取りがなんなのかはわからないが、聞いても教えてくれなさそうだったので、頭の片隅に追いやる事にした。

 ……エッケンハルトさんのように、クレアさんから怒られたくないからなぁ。




読んで下さった方、皆様に感謝を。


別作品も連載投稿しております。

作品ページへはページ下部にリンクがありますのでそちらからお願いします。


面白いな、続きが読みたいな、と思われた方はページ下部から評価の方をお願いします。

また、ブックマークも是非お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍版 第7巻 8月29日発売】

■7巻書影■mclzc7335mw83zqpg1o41o7ggi3d_rj1_15y_1no_fpwq.jpg


■7巻口絵■ mclzc7335mw83zqpg1o41o7ggi3d_rj1_15y_1no_fpwq.jpg


■7巻挿絵■ mclzc7335mw83zqpg1o41o7ggi3d_rj1_15y_1no_fpwq.jpg


詳細ページはこちらから↓
GCノベルズ書籍紹介ページ


【コミカライズ好評連載中!】
コミックライド

【コミックス6巻8月28日発売!】
詳細ページはこちらから↓
コミックス6巻情報



作者X(旧Twitter)ページはこちら


連載作品も引き続き更新していきますのでよろしくお願いします。
神とモフモフ(ドラゴン)と異世界転移


完結しました!
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~

申し訳ありません、更新停止中です。
夫婦で異世界召喚されたので魔王の味方をしたら小さな女の子でした~身体強化(極限)と全魔法反射でのんびり魔界を満喫~


― 新着の感想 ―
[良い点]  今更ですが……。  祝! 書籍化決定、おめでとうございます_(._.)_ [一言]  しかしまぁ、少し前に"祝 300部"って感想書いたとこなのに、もう"350部"なんてすんごいペース…
[一言] 更新有り難う御座います。 知り合い(ハーレム?)が居てくれると安心ですね!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ