第812毛 Episode0.Hug
『勇者様を召喚したら光り輝いてました』より
一部を抜粋
…
……
エィダム「……それで、カッとなって手をあげた…ということだな」
カミ1「……だったら何だよ。そもそもコイツが悪いんだろうが」
カミ2「はぁ!?アンタがだらしないからでしょうが!!」
カミ1「何だと!?」
エィダム「落ち着け」ゴ………
カミ1&2「「!!っ……………」」ビクッ
エィダム「………まぁ事情は分かった。双方の言い分もな。…喧嘩両成敗の形だが、お主(カミ1)の方、力を行使し過ぎているようだ。…お主(カミ2)のミタマが、幾ばくか薄くなっているぞ」
カミ1「…っ……………」
エィダム「…意見の食い違いは、生じるものだ。そんなときは、互いの『意思』を汲み取る事に注力すると良い。その結果、相容れない場合に、私を呼ぶが良い。今のような事態になる前にな」
カミ1「……………」
カミ2「……………」
諍い。
ある意味『爆発的』に増えている『セカイの民』たちの間で
これも絶え間なく続いていた。
そんな
立て続けの諍いの場に
『秩序』のカミは都度、赴いていた。
エィダム「………フゥ………次は………」
ヌーン
イヴ「むーん。お疲れかなダムダム(エィダムのこと)」
エィダム「!! ………まぁな……」
そんなエィダムのもとへ
『ナガレ』のカミが現れる。
イヴ「なかなかに、同胞が増え続けているからな。……少し『異常』なくらいに」ノビー
イヴは伸びをしながら
エィダムのもとへ近づき……
イヴ「とりあえず、家に上がらせてもらおうか!!」バーン
エィダム「…え?? ……いや、今話しているように、まだまだ多くの諍いが」
ガシッ
エィダム「!!」
イヴは
エィダムの腕をガッチリと掴む。
イヴ「細かいことは良いのだダムダム。それに、お主を敬い、お主の責務に同調する者も多いだろう。ひとまずは、彼女ら、彼らに任すのだ」ヌーン
エィダム「……………ぅうむ……………」
多少
ミタマ(この場合、心残り)がありながらも
エィダムは
イヴの申し出を受けた。
…
……
イヴ「ジャマするぞよ!!」トタトタ…
エィダム「………あぁ………」
エィダムの家に着いたイヴは
入るなり
ピョーン
ムギュ
寝床へダイブする。
エィダム「………相変わらずだな……やれやれ………」ガタッ
そんなイヴを半ば呆れ目で見つめながら
エィダムは椅子に腰を掛ける。
ギシッ
エィダム「……して、イヴ。わざわざ家まで赴いた理由を、聞かせてもらおうか」
イヴ「む?? 我はただ、ここでゴロゴロしたかっただけだぞよ♪」ゴロゴロ…
エィダム「……………」
ガタッ
エィダムは椅子から立ち上がり
飲み物の準備を始める。
イヴ「むーん……」ノビノビ
エィダム「………イヴ。……今の『ナガレ』は、やはり良くないのか??」カチャカチャ…
イヴに背を向け
準備をしながら
エィダムは話し掛ける。
イヴ「……………」ゴロゴロ…
ピタッ
ピョーン
タタタタタッ
エィダム「……? イヴ…」クルッ
ガバッ
エィダム「!!!?うわっ!?!?」グラッ
イヴの返事がないため
振り返ったエィダムめがけ
イヴが飛び込み
反射的にエィダムが支える。
カチャ…
手に持つ食器を
落としそうになりながらも
エィダムは何とか倒れずに
イヴを見る。
エィダム「っ…い、いきなりどうした!?……なにか…ンムッ!!!!///」
そんなエィダムに対し
イヴは
イヴ「♪」ムッチュー♡
口吻をする。
エィダム「……! ……………! ………プハッ!! …っど、どうした!?///」ハーハー
イヴ「……………ムフフ……♡」ニヤリ
エィダム「………???」
困惑するエィダムの頬に
イヴは両手を添える。
イヴ「……興奮、したか??」
エィダム「!! …な………///」
イヴ「………あなたは、今、『秩序のエィダム』ではない。我……わたしも、『ナガレのイヴ』ではない。ただのエィダムとイヴ。好いたもの同士だ」
エィダム「………!!」
イヴは
極めて
極めて優しい眼差しを
エィダムに向ける。
イヴ「ねえ、そうでしょう?? エィダム」
エィダム「……………」
スッ
カチャ
エィダムは
そっと
食器を机へ置く。
そして………
エィダム「………ああ。そうですね。愛しのイヴ」スッ
酸いも甘いも噛み分けると誓った
愛しの伴侶との
暫しの抱擁に
ミタマ(この場合、心)は高揚していた。




