第804毛 Episode0.Husband
『勇者様を召喚したら光り輝いてました』より
一部を抜粋
…
……
ナミーザ「ゴスロ!!」
ゴスロ〘はい〙
ナミーザ「まずは、どうしたら良いでしょうか???」
ゴスロ〘……………〙
勇者「……………」
ゴスロ〘……………ナミーザ様〙
ナミーザ「は、はい!!」
ゴスロ〘………何か……こう………感じたりしませんか??〙
ナミーザ「え??」
ゴスロ〘………申し訳……ございません………。私…『言葉』も、全てが分かるわけではないようで………。……貴方様が生まれ出で、私が生まれ出でた理由や経緯が、分からず………〙
ナミーザ「!!なんと!!では………」
ゴスロ〘………はい………こう………『生まれ出でよ!!』とか感じたら、生まれ出でたりしないものでしょうか??〙
ナミーザ「…………………。……………」
ゴスロ〘……………〙
ナミーザ「……………だめですわ!!何も起こりませんわ!!」
ゴスロ〘……そうですか……………〙
勇者「……………」
ナミーザ「ゴスロ!!むしろ、『言葉』のあなたが、『生まれ出でよ!!』と『言葉』にした方が良いのではないでしょうか!?」
ゴスロ〘なるほど……。確かにそうですね。…では、失礼して〙
ゴスロ〘…生まれ出でよ!!!!!!〙バーン
…
…
ゴスロ〘……………〙
ナミーザ「……………」
ゴスロ〘……………〙
ナミーザ「……何にも起きないですわ!!」
ゴスロ〘……………これが、辱め………『私(言葉)』にすると、尚………〙シュン…
勇者「……………ちょっといいか」
ナミーザ「!!はい勇者様!!」
勇者「……まず、はじめに聴きたいのだが」
ゴスロ〘!!はい〙
勇者「……ソナタらはそもそも、なぜ『私を呼び出す術』を知っていたのだ??」
ナミーザ「!!」
ゴスロ〘あ、はい。私がお答え致します。…とは言っても……漠然としていて、恐縮なのですが……。『光を照らすものは、呼び出す』という思念…というか、『思い』のようなものが、私に宿っていました。これを、私(言葉)として、ナミーザへ伝え、ナミーザが何度も何度も『勇者様を召喚する』という思いを強く……『言葉』にしながら願った結果、貴方様が来てくださった形です〙
勇者「………なるほど………」
ゴスロ〘申し訳ございません……〙
勇者「いや……。…して、今、肝心の……『誰かを生まれ出でさせる』ことについての思念は、ない…というか、『思い浮かばない』という形なのだな??」
ゴスロ〘………はい……〙
ナミーザ「…ぅう………。どうしましょう……。せっかく、勇者様に来ていただいたのに………」グスン…
勇者「………確認がしたい」
ナミーザ「え?? は、はい」
勇者「………『性』の概念…つまり、女性・男性の認識はあるか??」
ナミーザ&ゴスロ「〘え??〙」
…
…
ナミーザ「…な、なるほど………『女性』と『男性』が居て、はじめて『誰か』が生まれ出でる、と………」
ゴスロ〘……………〙
勇者「ああ。今はよく思い出せないが……私が居た世界では、そのような概念……『理』だったな」
ゴスロ〘………『理』……………〙
ナミーザ「で、ですが、その……『性』というのは、どのように………」
勇者「……………あくまで……失礼、『見た目』や…雰囲気からなのだが………」
ナミーザ「え?? はい!!」
勇者「………ソナタは『女性』であると見受けられる」
ナミーザ「!!!!そうなのですか!?」
ゴスロ〘……………〙
勇者「私の予想だがな………」
ナミーザ「な、なるほど!!勇者様が言うのでしたら、間違いないですわ!!」
ゴスロ〘……………〙
ナミーザ「?? ゴスロ???」
ゴスロ〘あっ、いえ………。………で、では、勇者様〙
勇者「む??」
ゴスロ〘その………大変厚かましいお願いかとは存じますが……。私は、『言葉』ゆえ、肉体がありません。……勇者様と、ナギーザで、男性と女性ということになりませんか??〙
ナギーザ「!!そうですわ!!勇者様が居る今ならば、大丈夫ですわ!!」
勇者「…………………………」
ナギーザ「?? 勇者様???」
ゴスロ〘いかがなさいましたか??〙
勇者「………いや……色々と言いたいことはあるが………まず」
ナギーザ&ゴスロ「〘???〙」
勇者「……………私は女だ」
…
…
ゴスロ〘……た、大変失礼致しました勇者様………『私(言葉)もありません』………〙シュン…
ナギーザ「ゆ、勇者様が、私と同じ女性だなんて………こ、こう、なんて言うのでしょう……。勇者様が言っていた『雰囲気』というものなのでしょうか……。それが、私とはあまりにも違うもので………」
勇者「………まぁ、女性と言っても、色々だからな………」
ゴスロ&ナギーザ〘「失礼致しました………」〙
勇者「いや、気にすることはない。……で、だ。私の性別についての『後の話』だが…」
ゴスロ&ナギーザ〘「!!!!」〙ビクッ
ナギーザ「……は、はい………///」
勇者「……………」
ゴスロ〘………ナギーザ様………何故だか私も『恥ずかしい』という『感情』が生じていますが……『サビシクナイセカイ』のためには、『子』を成す事が必要ですよ〙
ナギーザ「……そ、そうですよね!!わっ、わかりましたわ!!!!///」フンスッ
ゴスロ〘その意気です!!〙
勇者「……………」
ナギーザ「で、では勇者様………/// こ、今度は………」
勇者「む?? …ああそうだな。このセカイの仕組みはよく分からないが、ソナタ達が生まれ出でた以上、『セカイを拡げる』ことはできるはずだ。そして、その発端…きっかの一部が、おそらく私なのだろう。つまり『何もないところに光を照らす』というのが、『セカイを創る礎の一要素』と言う訳だ」
ゴスロ〘なるほど………〙
勇者「そして、次。おそらく、『私から性の概念を知り、子を成していく』という部分も、一要素だと思われる。……少し複雑な気分ではあるが、そのような『ナガレ』を創る者として、私が選ばれたのだろう。……ゆえに、ナミーザよ。『祈る』が良い。『セカイを拡げるために、お子を成したい。自分とは異なる性…男性がほしい』と」
ナミーザ「わ、分かりましたわ!!!!」フンスッ
ゴスロ〘頑張るのですナミーザ様!!〙
ナミーザ「はい!!!!!! ………ふぅ………よし!!」
ナミーザ「………(私は……私達は………せっかく生まれ出でたこのセカイを………拡げたい!!どうか……どうか、男性を………。私は………子///を…成したいですわ!!!!)」
〘ナミーザ様が
目を閉じ
その
何もない空間に
祈りを捧げると………〙
ボゥ…
勇者「!!!!」
ゴスロ〘!!!!あっ、あれは………勇者様!!〙
勇者「……ああ。……ナミーザよ」
ナミーザ「…………………」
勇者「ナミーザよ。もう目を開け、祈りをやめるのだ」
ナミーザ「………っえ!? あっ、はい!!」パチッ
ゴスロ〘………ナミーザ様………。あれを……………〙
ナミーザ「ぇ……………!!!!!!」
〘その空間に
またひとつ
誰かが
誰かのような御姿の存在が
淡く
見えました〙
タッ
勇者「!!」
ナミーザ「もし!!貴方様は、だ、男性ですか!?!?」タタタタタッ
「……………」
〘その御姿は
ジッとうずくまっていましたが
ナミーザ様の私(言葉)掛けに
ゆっくりとおカオを上げました〙
勇者「……!!……………」
ナミーザ「ハァハァ……。あ、あの!!……貴方様は………」
勇者「失礼」スッ
ナミーザ「!!勇者様…」
「…………」
勇者「……………ソナタ………『名』はあるか??」
ゴスロ〘!!〙
「………………………」ジー
勇者「……………無い、ようだな。……ナミーザ。ゴスロ」
ナミーザ&ゴスロ「〘は、はい!!〙」
勇者「……この者に、名を与えると良い。……おそらく、この者は男性……。ナミーザと対を成す存在だ。……相応しい名を、ソナタらがつけるべきだと考える」
ナミーザ「!!!!私達が………」
ゴスロ〘………ナミーザ様……………〙
「…………………………」ジー
ナミーザ「……………ゴスロ………私は………」
ゴスロ〘………ナミーザ様………。これから、私達のセカイを創っていくなかでの…勇者様と同じくらい、大切な、大切な御方です。……さぁ、相応しいお名を………〙
ナミーザ「……………………………」
スッ
勇者「!」
〘ナミーザ様は
暫し考えたあと
そっと
自らの手を
その御方に差し出しました〙
「! ……………」ジー
ナミーザ「……生まれ出でてくださり、ありがとうございます。……良ければ、貴方様の事は………『ナギーザ』と、お呼びできればと思います」
勇者「!! ……………」
ゴスロ〘……ナギーザ………〙
「……………」ジー
〘ナギーザと呼ばれたその御方は
ジーっと
差し出された手を見ています〙
ナミーザ「…私達も、まだ色々と、分からないことだらけです。…だからこそ、一緒に、考えながら、私達らしく、このセカイを創っていきたいのです。………どうか、ともに………」
「…………………………」ジー
スッ
勇者&ゴスロ「〘!!!!〙」
ナミーザ「!!!! ……………」
〘……彼は
……『ナギーザ』様は
『まるで分かっていたかのように』
差し出された手を
しっかりと握り返しました〙
ナギーザ「……………はい」
〘そして一言
たった一言
はっきりと
私(言葉)にしてくれたのです〙




