第797毛 轍
ヘガテー「あの時は〜〜❀まだ『生まれ出でた』ばかりでしたね〜〜〜❀❀❀こ〜んに〜ちは〜〜〜❀❀❀ヘガテーお姉様ですよ〜〜〜❀❀❀♪♪♪♪♪」ニコニコ
コンディ「へ、ヘガテー………っ!!!?なっ!!!?」バッ
その言葉に驚き
王の側近
コンディは再び距離を取る。
※第794毛 真名
の続きです。
コンディ「………嘘………そんな………あなたが………あの時の………お姉さん………」
コンディは
驚きに満ちた目で
ヘガテーを見つめる。
ヘガテー「はぁい〜〜〜❀❀❀♪♪♪お姉さんですよぉ〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「っ……ちょっと待ってよ………。た、確かに、その喋り方や……ぁあホント! 『記憶のまま』のお姉さんの顔だけど!! ………でも……そんな………」フラッ
コンディは
驚きと混乱のあまり
ふらつく。
ヘガテー「ヘルサポネちゃん〜〜〜❀立派な〜〜❀❀お姉さんに〜〜〜❀❀❀なりましたね〜〜〜❀❀❀❀❀♡♡♡♡♡どのくらい〜〜〜『とき』が経ったのかしら〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディの目の前にいる女神は
コンディの『記憶のまま』
寸分違わぬ容姿をしている。
コンディ「……い、いったい………どういうこと……!? ……もう、かなりの時間が経っているのに………。『万別の時忘れ(オールマイト・ドライフラワー)』でも、そこまでの維持は………」
ポワポワ
ヘガテー「う〜ん〜〜〜❀❀❀ヘルサポネちゃんがぁ〜〜〜❀❀そこまでおっきくなってるってことはぁ〜〜〜❀❀❀かなりの『時』を〜〜❀❀閉じ込められちゃったのです〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ シクシク…
コンディ「!!え!?」
ヘガテー「ヘルサポネちゃん〜〜〜❀❀❀」ポワポワ
パチッ
コンディ「!!」ビクッ
何度目かの
ヘガテーの開眼に
コンディの肩が跳ねる。
ヘガテー「……会いに来るという〜〜❀約束を〜〜❀長い間守れなくて〜〜❀ごめんなさい〜〜〜❀❀❀」ポワポワ シクシク…
コンディ「!!……………」
コンディは
多少躊躇いつつも
ザッ
ヘガテーへ近づく。
コンディ「……ほ、本当に……お姉さん……なの……ですか??」
ヘガテー「はい〜〜❀❀♡ヘガテーお姉さんですよ〜〜〜❀❀❀」ポワポワ ニコニコ
薄目に戻ったヘガテーは
コンディに微笑みかける。
コンディ「……っ…お姉さん………」
ザッ
そして
ヘガテーに触れられる距離まで
コンディは近づく。
すると………
フワッ
コンディ「!!!!」ビクッ
スッ
ヘガテー「ヘルサポネちゃん〜〜❀❀会いたかったです〜〜〜❀❀♡♡♡♡♡い〜〜っぱい、い〜〜っぱい、苦労したのでしょうね〜〜〜❀❀❀『風格』があります〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ ナデナデ
ヘガテーがコンディを優しく抱き締め
そのアタマを撫でる。
コンディ「…っ………っ……っは、離して……くださいっ………私は………もう……子供では………///」
ヘガテー「よ〜しよ〜し❀❀❀♡♡♡いい子いい子〜〜❀♡❀♡❀♡」ポワポワ ナデナデ…
コンディ「っ………///」
スッ
コンディ「……どこに……行っていたのですか………。ずっと………ずっと待っていたんですよ!! ………お姉さんっ………」グスッ
ヘガテーに調子を狂わされながらも
コンディはそっと目を閉じ
暫しの間
ヘガテーと抱き合った。
…
……
ヘガテー「いい子いい子〜〜❀❀❀♡♡♡」ポワポワ ナデナデ…
コンディ「……お姉さん……そ、そろそろ良いかしらっ………///」スッ
ヘガテー「あら〜〜〜❀❀❀♡♡♡」ポワポワ
コンディ「………お姉さん……どうして、長い間来てくれなかったの??」
コンディの問いに
ヘガテーは初めて
ヘガテー「……うう〜ん………❀❀❀」ポワポワ…
躊躇う様子を見せる。
コンディ「………???」
ヘガテー「……ヘルサポネちゃん〜〜〜❀❀❀」
コンディ「は、はい…」
ヘガテー「……ハデスちゃんは、どうしたの〜〜〜???❀❀❀❀❀」
コンディ「!! ………」
今度はコンディが
何かを躊躇う素振りを見せる。
ヘガテー「ここはぁ〜〜❀ハデスちゃんが頑張って創った〜〜❀❀『大切な居場所』だと思うのです〜〜❀❀❀そぉんな場所に〜〜〜❀❀ハデスちゃんが居ないのは〜〜〜❀❀おかしいのです〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「…………………」
コンディは
コンディ「………お姉さん」
ヘガテー「ハデスちゃ〜ん❀❀❀出ておいで〜〜〜❀❀❀❀❀お姉さんですよ〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ… キョロキョロ…
先程と同様に
ハデスの名前を呼びながら辺りを歩くヘガテーを見つめ
コンディは口を開く。
コンディ「………ハデス様は………『魔王』にしたてあげられて………『セカイ』から排除されようとしています………」
ピタッ
ヘガテー「ハデスちゃ〜〜〜………はい〜〜〜???」クルッ
パッチリ
コンディ「!!!!」ビクッ
先程までと違い
かなりの速さで振り向き
開眼するヘガテー。
コンディ「………ハデス様は………『セカイを滅ぼす者』としての扱いを受け……。『異世界からの救世主』である勇者の『討伐対象』となっています。……この………『マカイ』も………。そんな状況を変えるため……だとは思うのですが……。ハデス様は……私…や、同志に深くは告げず、この地から離れているのです。……詳しい行方は………恥ずかしながら………………」ウルッ
そこまで一気に話し
コンディの目は
僅かに潤んでいた。
ヘガテー「……………」
そんなコンディを見
スッ
コンディ「!!」
ヘガテー「……お話ししてくれて〜〜〜❀❀ありがとうございます〜〜〜❀❀❀」ナデナデ…
コンディ「っ……………」グスッ
ヘガテー「……なぁるほどぉ〜〜❀❀❀段々と〜〜〜❀❀❀分かってきましたぁ〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」
コンディ「……?? へ、ヘガテーお姉さ…!!!!」
ユラ………
ヘガテーの周りには
その『場』を呑み込む程の
強大な『圧』が
纏わりついていた。
コンディ「……っ…ぉ、お姉さん……!?」グッ
ヘガテー「………私を『閉じ込めた』のも〜〜❀それが狙いだったみたいですね〜〜〜❀❀なんせ『路を間違える』ことになるから〜〜〜❀❀❀」ユラ…
コンディ「ッグ………み、路!?」ハァ…ハァ…
スゥ…
コンディ「!!」
ヘガテー「………あら〜〜〜❀❀お姉さん、取り乱しちゃいましたぁ〜〜❀❀❀不覚です〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ…
圧がしぼみ
再びこれまでのヘガテーが話し出す。
ヘガテー「……ヘルサポネちゃん〜〜❀❀よく頑張ってきましたね〜〜〜」ナデナデ…
コンディ「!! ///」
ヘガテー「とりあえず〜〜〜❀わかりましたぁ〜〜〜❀❀今度はお姉さんも〜〜〜❀❀❀協力しますね〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「!!え!?」
スッ
ヘガテーは
コンディから距離をとる。
同時に
フッと
何かを思い出した顔つきとなり
ヘガテー「そうだ〜〜〜❀❀❀ヘルサポネちゃん〜〜❀❀❀おとうとさんは〜〜〜❀❀❀お元気ですかぁ〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「!!!!」
コンディ「………はい。元気です。………あっ、お姉さん……その………」
ヘガテー「はい〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「……私と………おとうとは………ハデス様より………『仮の名』をいただきました。……『真名は武器にもなり、鍵にもなる』と、ハデス様が教えてくださったので。………そして、ハデス様自身も、今は仮の名で通っています」
ヘガテー「!!あらぁ〜〜〜❀❀❀それは〜〜〜❀❀失礼なことをしちゃいましたぁ〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ シクシク…
コンディ「…い、いえ………」
ヘガテー「それじゃぁ〜〜❀❀今はぁ〜❀なんてお呼びすれば良いですかぁ〜〜〜❀❀❀」ポワポワ ニコニコ
コンディ「…はい。私のことはコンディ。それと、今は別の場所にいますが、おとうとのことはショナーとお呼びください」
ヘガテー「!! …なぁるほど〜〜❀❀❀良い名ですねぇ〜〜❀❀♪♪♪わかりました〜〜コンディちゃん〜〜〜❀❀❀♬♬♬」ポワポワ
コンディ「あ、ありがとうございます/// ……そして、ハデス様は今………『被り物』の意味合いで、ヅーランダーと名乗っています」
パッチリ
ヘガテー「!!!!……………そう……ですかぁ〜〜〜❀❀❀………さすが、ハデスちゃんらしいです〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「???」
ヘガテー「……色々と〜〜❀教えてくれて〜〜❀❀ありがとうございましたぁ〜〜〜❀❀❀」ポワポワ
コンディ「い、いえ………!!」
フワッ
その場
ヘガテーの周りに
花粉が集まってくる。
コンディ「!! っお、お姉さん!!!!」
ヘガテー「……コンディちゃん〜〜❀❀会えて良かったです〜〜〜❀❀❀❀❀♡♡♡♡♡」ポワポワ
フワッ
ヘガテー「……『ボタニスト』ちゃんたちも〜〜❀❀❀大変そうであるなら〜〜〜❀❀今が私も『頑張りどころ』なのです〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「!!!!え!?!?」
ヘガテーは
花粉に包まれながら
コンディへ微笑みかける。
ヘガテー「約束します〜〜〜❀❀❀」ポワポワ
コンディ「!!」
ヘガテー「もう、『同じ轍はふまない』のです〜〜〜❀❀❀今度は〜〜〜『居なくなったり』しないので〜〜❀❀安心してください〜〜〜❀❀❀♡♡♡♡♡」ポワポワ ニコッ
コンディ「!! ……お姉さん………」
ヘガテー「本当に〜〜〜❀❀『大きく』なりましたね〜〜〜❀❀♡♡♡あなたと〜〜ショナーちゃんのことを〜〜〜❀❀❀ハデスちゃん…ヅーランダーちゃんはぁ〜〜〜❀❀❀きっと誇りに思ってますよぉ〜〜〜❀❀❀❀❀そして、私も〜〜〜❀❀❀♡♡♡♡♡」ポワポワ
コンディ「!!……………」
ヘガテー「とりあえず〜〜〜❀❀❀こちらにも〜〜❀『安心できるお友達』に来てもらうようにしますね〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「!!え!?」
ヘガテー「ヅーランダーちゃんが居ないなか〜〜❀❀大変なことも多いと思うのです〜〜❀❀❀だからぁ〜〜〜❀❀私の大切なお友達に〜〜〜❀❀声をかけておくのです〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ
コンディ「……まっ、待ってください!!……お、お姉さんは………」アセアセ…
ニコッ
ヘガテー「私は〜〜〜❀❀『路』の女神です〜〜〜❀❀❀『路』を違えたりは〜〜〜しないのです〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ ニコニコ
コンディ「……………お姉さん………」
フワッ
ヘガテー「またお会いしましょぉ〜〜〜❀❀❀大切な『お友達』コンディちゃん〜〜〜❀❀❀………あっ、今度は〜〜❀ショナーちゃんも…」スゥ…
言い終わる前に
その場から
『路の女神』は姿を消した。
甘く
爽やかな香りだけが
いつまでも
その場にゆらめいていた。




