第794毛 真名
…
……
………
あたり一面
花が咲き誇る
そんな場所。
そこに咲く1輪に
『王の側近』
コンディはそっと触れ
コンディ「…愛しているわ…ハデス」
※第275毛 幕間 約束の花
の続きです。
そっと
誰にも聴こえない程の声で呟いた
そんな折
フワッ
コンディ「………??」
ふと
コンディは
『違和感』を覚える。
コンディ「………なに……これは………」スン…
フワッ
コンディは
辺りの香りを………
コンディ「………違う………ここに咲く、どのお花の香りとも……別の………」
フワッ
キラキラ…
キラキラ…
コンディ「!!!?」バッ
コンディの周りを
不意に
何かの『粉』が舞う。
コンディ「…これは………花粉??」
コンディが
その『正体』に気がつくと
ほぼ同時に
フワァ………
コンディ「!!!!!!」ビクッ
『花粉』が一箇所に集まり
そして………
ヘガテー「こ〜んに〜ちはぁ〜〜〜❀❀❀❀❀」ポワポワ…
コンディ「!!!?なっ……………」
奔放な『路の女神』が現れた。
…
…
コンディ「…っな………ぇ………あなたは………」パチクリ
ヘガテー「あらあら〜〜〜❀❀❀お花がいっぱいです〜〜〜❀❀♪♪♪お花畑です〜〜〜〜〜❀❀❀❀❀♬♬♬♬♬」ポワポワ… ニコニコ
コンディの目の前の者は
まるでコンディが視えていないかのように
花畑を見渡して興奮したようにはしゃいでいる。
コンディ「…ぇ……ち、ちょっと!! …ぁの!!」
ヘガテー「う〜ん❀お昼寝にちょうど良いです〜〜〜❀❀❀❀❀」コテッ
コンディ「!!!?」
路の女神は
唐突に横になる。
ヘガテー「う〜ん………良い香りです〜〜〜❀❀❀❀❀♪♪♪」ウトウト…
そして
目を閉じ……
コンディ「いやだから話を聞いて!!」バッ
ガシッ
コンディは慌てて
その者の両肩を掴む。
ヘガテー「…う〜ん………あら〜〜〜???❀❀❀どなた〜〜〜?????❀❀❀❀❀」ウツラ…ウツラ…
コンディ「それはこっちの言葉よ!! あっ、あなたは誰!?どうして…この場所を………」
ヘガテー「あら〜〜〜?? ………あなた〜〜………どこかで〜〜❀お会いしましたか〜〜〜???❀❀」ポワポワ…
コンディ「え!?」ビクッ
コンディは
その者の
開いてるか開いてないか分かりにくいほど薄目に開いた瞳を
ジッと………
ヘガテー「……うぅ〜ん………❀❀❀❀❀」ムクッ
コンディ「!!」ビクッ
ヘガテー「……なにか〜〜〜『香り』が足りないわ〜〜〜❀❀❀❀❀」ムニャムニャ…
コンディ「…か、香りが??」
ヘガテー「……ここは〜〜〜❀『ハデスちゃん』の聖域かしら〜〜〜??? でも、ハデスちゃんの『香り』がしないわ〜〜〜❀❀❀悲しいです〜〜〜❀❀❀」ポワポワ… シクシク…
コンディ「!!!?」バッ
コンディはその言葉を聴き
とっさにその者と距離を取る。
コンディ「……あなた………本当に何者なの!? ………ここや……あの御方の事を……知っているなんて………」
コンディが
警戒から
構えを取る。
そんなコンディを意に返さず
ヘガテー「ハデスちゃ〜ん❀出ておいで〜〜〜❀❀❀♪♪♪ お姉さんが来ましたよ〜〜〜❀❀❀ハデスちゃ〜ん❀❀遊びましょ〜〜〜❀❀❀♪♪♪」ポワポワ…
ヘガテーはゆっくりと辺りを見回しながら
トコトコ歩き出す。
コンディ「…(な、なんなのいったい………話が通じないし……終始行動が謎だし……ぁあでも、これ以上ハデスの大切な場を乱されるわけには………)」
タッ
ガシッ
コンディ「そ、そこまでよ!! あなたが誰なのかわからないけど、こ、この場に来た以上、容赦はしないわ!!」ガッチリ
コンディは
一瞬躊躇ったあと
距離をつめ
ヘガテーの右手首を掴む。
ヘガテー「ハデスちゃ〜ん❀❀❀ ……あら〜〜???❀❀ …こ〜んに〜ちは〜〜❀❀❀」ポワポワ…
コンディ「……………」
ヘガテー「………あら〜〜!!」
パッチリ
コンディ「!!!?」ビクッ
ヘガテーの薄めが
不意に
パッチリと開く。
ヘガテー「あなたは〜〜『ヘルサポネ』ちゃん〜〜〜❀❀❀♬♬♬お久しぶりです〜〜〜❀❀❀ 大きくなりましたね〜〜〜❀❀❀♡♡♡♡♡」ポワポワ… ニコッ
コンディ(ヘルサポネ?)「!!!!!!」ビクッ
バッ
コンディ(ヘルサポネ?)は
掴んでいた手を離してしまう。
コンディ「……なぜ………私の………真名を……………」
驚くコンディを
ヘガテー「あの時は〜〜❀まだ『生まれ出でた』ばかりでしたね〜〜〜❀❀❀こ〜んに〜ちは〜〜〜❀❀❀ヘガテーお姉様ですよ〜〜〜❀❀❀♪♪♪♪♪」ニコニコ
ヘガテーは
どこまでも優しい笑顔で
コンディ
否
ヘルサポネを見つめ返した。




