第778毛 記録者ジャック・サンセイによる抜粋 計画の書
---- --- より
一部を抜粋
…
……
………
※第774毛 記録者ジャック・サンセイによる抜粋 禁忌の書
の直後
ヘラ〚………今から(念話で)話すことを、よく聴いて〛
ヘルセウス〚は、はい……〛ドキドキ…
ヘブンヒルデ〚………〛
ヘラ〚まず、ラキが言っていた内容…おそらくは真実。……古の戦争の再来を…狙っている可能性は高い〛
ヘルセ&テー(ティー)〚〚!!!!〛〛
ヘブンヒルデ〚…い、古の戦いって……たしか…『はじまりの勇者様』の………〛
ヘラ〚…そう。あなた(ヒルデ)はまだ生まれたてか、生まれていなかったかもしれない古……私とベルは、関わっている〛
ベル〚……………〛
ヘルセ〚……私は当時まだ幼く、おおよそしか知りませんが……大規模な争いになったと聞いています。………そして『後味が良くなかった』とも…〛
ティー〚……私も同じです…〛
ヘラ〚…昔語りが趣旨ではないから、これくらいにする…。問題は、『古の戦いの再来』を企ているヤツラの全貌が掴めないのもそうだけど……ラキの父親が関与していること自体が、厄介………〛
ヒルデ〚……御父上は、確か……カミガミの中でも『格』を重んじ、かつ『野心』がハゲしいという……〛
ヘラ〚…そう。今はもう、最高位のチカラとなりつつある、『知恵』『戦争』の名を冠した存在……『サーディン・オイル・スターバンクス』〛
ティー〚………確か最近では、ヘラ様の……『死』に関しても、色々研究していると聞いています。…それほどまでに、『カミとは何か』『セカイとはかくあるべきか』を追究する姿勢が尋常ではない、とも………〛
ヘルセ〚……きみがラキくんの相手をしている最中、ほとんど、どこかに出かけているか、書斎に籠っているようだしね………〛
ティー〚…ああ。悲しい、というか、やるせないのは、私という存在を、あの方は『格下』だと思っていることなんだよ〛
ヘルセ〚! …そうなのか……〛
ティー〚……もちろん、ラキくんを見させていただいている立場ではあるから、ある程度気を許してくれているとは思う。……ただ、あくまで必要最低限の会話と『悪さをしないか見てほしい』という要求以外は、私に指示をしてこない。………『お兄さん』のほうとは違ってね〛
ヘルセ〚!! ……じゃぁ、やっぱりそれは………〛チラッ
ヘルセウスは
小さなカラダの元『理のカミ』を見る。
ヘラ〚……ベルは、腐っても元最高位のカミ。サーディンは、一定の敬いと、『落胆』と…好感を抱いている〛
ベル〚腐っても………〛ガーン
ヒルデ〚だ、大丈夫ですよベル! ケモノ臭さはそこまで気になりません!!〛アセアセ
ベル〚……………〛グスン
ヘルセ〚なるほど……しかし、『落胆』とは………〛
ヘラ〚…ベルが今の姿……『最高位のカミとしての立場とチカラを捨てて』、この姿になったことに、サーディンは納得がいっていないように見受けられる…。今話しているように、サーディンは『格』を重んじるカミ…。理由はあれど、高みに上り詰め、『敬愛』の対象だったベルが、この選択をしたことが、信じられないのだと思う〛
ヘルセ〚な、なるほど………〛
ティー〚……とはいえ、ですよねヘラ様。ラキくんはともかく、サーディン様は、こと息子…『長兄』に関しては…〛
ヘラ〚そう〛
ヘラもまた
ベルを見る。
ヘラ〚サーディンの息子であり、ラキの兄…『ドトール・スターバンクス』は、ある意味…『父親に似た』気質と…チカラを有している。……現に今、『イカヅチ(雷)』のチカラが覚醒しそうなのもその証拠……。だからこそ、『天候(天気)を司るカミ』だったベルに、ドトールへの指導を頼んでいる〛
ベル〚……………〛
ヘラ〚……ここまでの話は、皆大丈夫??〛
ヘルセ〚あっ、はい!!非常にわかりやすいです〛
ティー〚私も同じく〛
ヒルデ〚わ、私もです! ベルが腐りかけているのは、お、お詫びいたします!!〛ペコッ
ヘルセ〚……いや、そういう意味じゃなくてねヒルデさん…〛
ヒルデ〚え?〛
ベル〚……………〛シクシク…
ヘラ〚……ケモノの臭いは置いておいて…。やるべきことはここから〛
ヘラは改めて
皆を見渡す。
ヘラ〚…テーセウス〛
ティー〚はい!!〛シャキッ
ヘラ〚…あなたから見ても、ラキは『面白いことの為には、身の丈に合わない無茶をやりかねない』と思う?〛
ティー〚!! ………〛チラッ
テーセウスは
もはや完全に眠っているラキを見る。
ティー〚……そう…ですね………。とりわけ、『一族』に関しては……ラキなりに、『寂しさ』と『やるせなさ』を感じているのだと思います〛
ヘルセ〚寂しさと……やるせなさ??〛
ティー〚…あくまで予想だけど…ね。今しがたヘラ様が話してくださったように、サーディン様は自らの野心からくる多忙さと…ドトールくんへの『期待』とか顕著にある。…構ってもらえない寂しさ、兄と比べられるやるせなさが、ラキくんにはあるのではと思うのだよ〛
ヘルセ〚……そうか……なるほど……〛
ヒルデ〚……………〛
ベル〚……………〛
ヘラ〚…そう。だからこそ、ラキは遅かれ早かれ、サーディンからしたら『踏み込んでほしくない』域まで、踏み込んでいく可能性が高い。……そしてその時は、最悪の場合……ラキの身やミタマ(この場合、魂)の安全は保障できない〛
ティー〚!!〛
ヒルデ〚そ、そんな………〛
ヘルセ〚……………〛
ベル〚……………ヘラ様………〛
ヘラ〚…皆、よく聴いて。私自身、過度な関わり…というより、『理のカミ』としての私の役割がある以上、常に見ていることも、深く関わることもできない。だからこそ、ここにいる皆と……私の考えでは『もう一柱』に、協力をしてもらう必要がある〛
ベル〚?? もう一柱ですか?〛
ヘラ〚…まずはベル。そしてナルキュ…ヘブンヒルデさん〛
ベル&ヒルデ〚〚はい!!〛〛
ヘラ〚貴方がたのチカラの行使が不可欠。…そして……『協力者』のチカラを借りられたら、貴方たち…テーセウスとヘルセウスにも一役買ってもらう〛
ヘルセ&テー(ティー)〚〚は、はい!!〛〛シャキッ
ヘラ〚……そして………この『計画』の最大の要は………〛チラッ
ヘラはそう言い
自らの膝の上で眠る
愛らしい女神へと視線を落とす。
ベル&ヒルデ〚〚!!!!〛〛
ヘルセ〚!!え!?〛
ティー〚!! ま、まさか………〛
ヘラ〚…そう〛
ヘラ〚ラキを助けるための計画の成功は…この子…『奇跡の女神』にかかっている〛




