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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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778/824

第775毛 記録者ジャック・サンセイによる抜粋 御法度の書

---- --- より


一部を抜粋




……



ヘルセウスの家での出来事から数日後



ラキ「あ〜あ……兄上は今日もベルさんと鍛錬かな……もうちょっと構ってくれても良いのに……あ〜なんか面白いことないかな〜………」ブツブツ…


ラキは


アタマの後ろで両手を組み


『長い廊下』をひとり歩きながら



『面白いこと』について考えを巡らす。





ラキ「…な〜んか、あの時のヘラさん、意味深だったな〜………。『セカイを見限る』とか、父上何の本に影響受けたんだよって思ってたけど、案外………」



ふと





歩みを進めるラキは






書斎に目を留める。





ラキ「………♪♪♪」ニヤッ








……





カチャ…





カチャカチャ…







ギィ………









ラキ「やっぱり、この『掛け合わせ』で合ってた合ってた♬ 父上、単純だな〜♪♪♪」



ラキは



書斎の鍵の記号を幾つか試し



やがて開錠に成功する。





ラキ「今、父上は『大事な用』とかで居ないし、ちょうどいいや☆ なんか面白いものないかな〜♪♪♪」スタスタ…キョロキョロ…





ラキは



広い書斎をキョロキョロしながら歩き回る。







ふと







ラキ「………ん〜〜??? ……なんだ? ………なんか………」



数多ある本、本、本




その並びに



ラキは違和感を覚える。





ラキ「……………」ジー





ラキが注視したのは………




ラキ「……本棚に本がある。…並べられてる、と言った方が良いか……。それは当然なんだけど……なんか変だ………」ジー




そびえ立つ本棚の


ある段の本に



ラキは手を触れようとするが…




ラキ「…っん……届かないな……ええと、脚立は……あっ、あれか…」



ラキの身長ではギリギリ届かない位置であるため、脚立をズリズリと引き寄せ、それに登り、本に手を触れる。




ラキ「……………本自体には……特に変わりはない……あれ??」



手に取った本を棚に戻そうとしたラキが





違和感の正体に気付き



バッ 





脚立の上で周りを見回す。




ラキ「!! ……やっぱりそうだ……なんか違和感があると思ったら…この段だけ、他より『本が前に出っ張っている』………」



ラキが注視した棚の段は




僅か





ほんの僅かではあるが




他の段の本より


外側(見える側)へ出っ張っていた。





ラキ「………これは……何かありそうだな…♪」



新たな『面白いこと』を見つけたラキは




その段の本を一冊ずつ手に取る。





取って


確認しては戻し




確認しては戻し




それを




繰り返す。














そうして





ある一冊を手にとったラキは



ラキ「!! これは………なんだ?? ……他の本より…大きい??」



他の本より『奥行き』があることに疑問を抱く。




ラキ「……そうか……この本だけ奥行きがある分、他より目立つから、それならばいっそ『段の本全体を少し前に出っ張らして、全体で見たら違和感がない』ようにしていたのか………」



自身の推理に確信を持ったラキは




改めてその『奥行き』のある本に視線を落とす。




ラキ「………」パラパラ…





ページをめくるが




特段、ラキの『興味の惹かれる』内容は書いていない。




ラキ「………なにか……しかけでも………ん??」



そこでラキは新たな『気付き』を得る。






ラキ「……この本………そうか!!『二重』だ!!」






ラキはすぐさま





本のカバーを丁寧に剥がす。





そこには………







ラキ「!!!! ……やっぱり………なんか挟まって……いや、折り畳まれた……文?? いや、これもなんか……物語かな………??」



本のカバー裏


帯の部分に挟まった『あるモノ』を




ラキはマジマジと……








ツカ…



ツカ…






ラキ「!!!!」ビクッ





廊下より







不意に足音が聴こえた事により






びっくりして本と『あるモノ』を落としそうになるラキ。






ラキ「っな…父上か?? は、はやいっ……やべ………ごまかさないと………」ワタワタ…




ラキは慌てて





『あるモノ』を無意識で『ポケットにしまい』




カバーをつけ直し



棚へ戻す。







そして脚立から折り






ラキ「……ん〜〜!!」ヨロ…ヨロ…





『音を立てないように』何とか脚立を持ち上げて



元の場所へ戻す。






刹那







「誰だ!?」バッ






ラキ「!!!!」ビクッ









「………ラキ………どうして中に………」



ラキ「っ…あ、あはは……す、すみません父上……。ええと、前々から、父上の書斎に入ってみたいな〜って思ってて………」アセアセ…



「……………無断で開錠をしてまで、か??」



ラキ「そ、それはすみません……。その……なにか面白いものがないかなぁと………」アセアセ…




「……………」




ラキの父親は






ジッと






ラキを見据える。





ラキ「……あ……あはは………」アセアセ…






「……………ここには、お前が興味を引くようなものはない。……語学や智識の探究にはなるがな。…いずれにせよ、無断で入ることは許さん」



ラキ「はっ、はい!!すみませんでしたーー!!」フカブカ



「………もう、出ていきなさい」




ラキ「はい!! 仰せのままに!!」シャキッ




タタタタ…





そしてラキが




父親の横を通り





書斎を出ようとした刹那







「まて」







ラキ「!!は、はい!?」ビクッ






扉を向いたラキの





背後から





冷たい声と








ズ…





ズズ………






『暗い』圧が




ラキへ向けられる。






ラキ「っ……ど……なっ……なん…ですか………」ビクッ




ラキはその強大な『圧』に




振り向くことができず




そのまま言葉を発する。






「……………」





父親は






ゆっくりと書斎





とりわけ






『ある段』を見て








『圧』を強める。







「………『何をみた』?? 我が息子よ」






どこまでも暗く




どこまでも冷たい声が






ラキの全身を貫いた。

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