第773毛 記録者ジャック・サンセイによる抜粋 内面の書
---- --- より
一部を抜粋
ヘラ「!! ……………」
ヘルセ「アワワワワ………」
テー(ティー)「!!………ぉお………」ドキドキ
スウ…
黒い光が消え
ヘラは
自らの手を握ってきた幼い女神を
ジッと見つめる。
アリガ「?? おばさん、お名前は??」
ヘラ「!! (おばさん……………)」ガーン
ヘルセ「!!!! アワワ……ア、アリガトネ……な、なんてことを……そ、その御方は………」プルプル…
テー(ティー)「……せ、せめて、お、お姉さんと……」
ヘルセ「いやそれもダメだろう!! あの御方を何だと思っているんだ!!」
テー(ティー)「そ、そうだなすまない……」ワタワタ…
焦る2柱をちらりと見て
ベル「アハハ♪」
ベルは笑う。
ヒルデ「!! べ、ベル………」ビクビクッ
ベル「皆様、そんな警戒なさらなくても大丈夫ですよ♬ ヘラ様はお優しいので、怒ったりはしません。…あ、ただ、とっても乙女で繊細なので、お姉さん呼びにしてあげてくださいね、アリガトネさん」ニコッ
アリガ「! わかった!!」ニコニコ
ヘラ「っ!! …ベル…何を言って………」
ベル「フフフ♪ 恥ずかしがらなくても良いじゃないですか♬ あんな一瞬のハウリング・ベルを聴きつけて来てくださるくらい、お優しいんですから♡」
ヘラ「…っ…………帰る。 …離しなさい……ア、アリガトネ」
アリガ「やだ!!遊びたい!! お姉さんと遊びたい!!」ガッチリ
ラキ「!! ……(へぇ……ボクも遊びたいな〜♪)」
ヘラ「! ……何を………私は………」
ベル「ウフフ♪ アリガトネさん、あなたには、ヘラさんがどう見えますか??」
アリガ「ヘラお姉さん、こわい!!」
ヘラ「!! ………」ピクッ
一瞬
ヘラがピクリと震える。
ヘルセ&テー(ティー)「「アワワワワ…」」
アリガ「こわい!! オトナっぽい!! カミがくしゃくしゃ!! 幸が薄そう!!」
ヘルセ&テー(ティー)「「アワワワワ……」」ブクブク…
ヘラ「……………」
アリガ「でも、ウツクシイ!! カッコイイ!!」
ヘラ「!!!!」
ベル「ウフフ♪ ヘラ様、アリガトネさんは、容姿だけでなく 『内面』の美しさも感じ取ることができるようです。貴方様の優しさが、美しく見えるようですよ」
ヘラ「……………」
アリガ「お姉さん!! 遊ぼ??」ガッチリ
ヘラ「……………私は………」
ヘラが逡巡しているなか
ラキ「ヘラ様って言うんですね〜♪ ボクも遊びたいです♪」ヒョコッ
ヒルデ「!!」
ラキがヒルデの後ろから顔を出す。
ヘラ「! ………あなたは………」
ベル「あっ、彼はラキさんです。ほら、以前お伝えしたように、私、彼の『お兄さん』のチカラの調整と見守り役になりまして、こちらにおられるテーセウスさんが、ラキさんのお相手を今、されているんです」
ヘラ「……………」
ラキ「ラキです♪ ヘラ様のことは、父上からも、父上がお持ちの書物からも聴いたり見たりして知ってます♬ ボクとも仲良くしてください☆」
ヘラ「……………」
ヘルセ「………な、なんなんだいこの展開は…」ヒソヒソ
テー(ティー)「…私にもわからないよ我が友……」ヒソヒソ…
ラキ「あっ、そうそう!! ティー姉さんやヘルセ兄さんにも話そうと思った、とっておきの情報もあるんです♪♪♪」
ベル「? とっておきの情報ですか??」
一瞬
空気が変わるのを
死の神ヘラ・ルージュが感じ取る。
ヘラ「………?……………」
ラキ「そうです♬ とっておきだから、どうしよっかな〜〜♬ ヘラ様にベル様、情報の変わりに、ボクへ色んなことを教えてくださいよ☆ ボク、もっともっと面白いことをしたいから♪♪♪」
ベル「面白いこと、ですか……。すっごく、誰かに迷惑がかかるイタズラとかじゃなければ、何でも聞いてください!」ニコッ
ヘラ「……………」
ベル「あっ、ヘラ様はお優しいので、たいていのことは叶えてくれます」
ヘラ「!! ベル!!」ゴゴゴ…
ベル「?」
アリガ「カッコイイ!!ウツクシイ!!♪」ガッチリ
ヘラ「……………」
ラキ「そうなんだ〜♪ さすがヘラ様♬ アハッ、じゃぁ話しますね〜〜☆」
ラキ「じ・つ・は♪ この前父上が夜、書斎で誰かと話をしてたんです」
ベル「話を? 夜分にですか??」
ラキ「はい♪ 寝付けなくて、父上にバレないように書斎へ忍び込めるかな〜って思って。そしたら父上がなにやらブツブツと喋っていたんです。その内容が〜〜」
ラキは一呼吸置く。
ラキ「すごい真剣そうに『このセカイはもう価値がない。計画を実行に移す時が来たようだ』って♪」




