第759毛 叡智
…
……
ザッ
オロロ「ハァ…スー(スカルプ)の記憶混濁処置だけで良いと思ったのにさ……なんでフー(不死者)の面倒まで見なきゃなんないんだよ……あ〜はやくウラシマに行きたい……」ブツブツ…
ヘラ「!!!!」
シャカ「!! …オロロさん……いま、なんて言った?? ……まさか…」
オロロ「おろろ?? ゴー(シャカのこと)はなんでいんの?? まぁどうでもいっか……。ウラシマの探索許可を、ミーから貰ったんだよ。勝手をしてるわけじゃないさ」
シャカ「!!!!」
ヘラ「……………クワセモノ」
オロロ「ん?? …あ〜やっぱりルー(ヘラ・ルージュのこと)は居るよねこういう場に…。相変わらず世話焼きまくってんでしょ?? あ〜ヤダヤダ……めんどそう………」
ヘラ「っ………私のことは……いい……。それより……あなた、ウラシマの探索は……」
オロロ「はいはい。とりあえずさ、やることをさっさと片付けたいんだよこっちは。少し黙っててよ」プンスコ
ヘラ「っ……………」
シャカ「………(ん〜…相変わらず相性が良くないね〜……♪)」
ス「……オロロさん………」ワタワタ…
オロロ「はいはい。すこしよけてよ」ザッ
ス「え??」
オロロは
気怠そうに
不死者の前に立つ。
不死者「…き、君は……たしか……」ハァハァ…
オロロ「余計なことはいいよ。とにかくさ、きみ、記憶を取り戻したいかい??」
不死者「!! ……や、やっぱり……私は、何か大切な事を…わすれ」
オロロ「2回も言わせないでよ」
不死者「!! …ご、ごめん………」
ス「………」ハラハラ…
不死者「……大切な記憶なら……取り戻したいよ……だけど、聴こえるんだ…」
オロロ「おろろ? なにがさ」
不死者「…か…からだの内側から……『ステナイデ』って………」
シャカ&ヘラ「「!!!!」」
オロロ「! へぇ〜♪ 完全に『不死』は『不死』としてくっついたかと思ったけど、まだしつこく『意思』があるんだね。まぁまぁ興味深いかな♬」
不死者「……ぇ……え??」
オロロ「ま、ウラシマに比べたら魅力は足りないな。とりあえず、問題はそれだけかい??」
不死者「……ぅ……うん………」
オロロ「なら簡単じゃないか。『捨てなければ良い』」
不死者「!!」
ヘラ「!! ………クワセモノ……」
オロロ「なんだい過干渉ちゃん」
ヘラ「!! …っ……」
オロロ「ハァ……理由はよく知らないけどさ、君がフーの『不死の放棄』を手助けしたんだろ?? まぁ今さら興味もないしどうでも良いけどさ、フーはエー(エルター)に成って、生涯を終えてんだよ。で、本来のナガレに戻る。何が悪いのさ??」
ヘラ「……………」
シャカ「……話してもいいかい?」
オロロ「だめ」
シャカ「ん〜相変わらず〜♪♪」
オロロ「なんかごちゃごちゃ考えてそうだけど、結局は『記憶を取り戻したときの懸念』を、やいのやいの言ってるだけじゃん。んな時間のムダより、取り戻してからどうすべきか決めなよ。どうせお節介を焼くことには変わりないんだからさ…ハァ…喋るの疲れた………」
ヘラ「……………」
シャカ「ん〜…まっ、それはそうかもね……結局さ、取り戻してもらう流れで話を進めてたもんねルージュお嬢様?」チラッ
ヘラ「……………」
シャカ「……懸念は、わかるよ。……でも……いや、あの『不死』を回収したのは、おそらくエルタん自身だ。……戻ってくるよう、繋ぎ止められるよう、ラックスくんに宿っていたんじゃないかな」
ヘラ「……………」
オロロ「ハァ……とにかく、さっさと済ませるよ」クルッ
不死者「!!」
ヘラ「…っ……不死者!!」
不死者「!! はっ、はい!!」ビクッ
ヘラ「……あなたは………あなたの考えがある……生き方がある………。それを………忘れるな………」
不死者「……? ……………は、はい………」
シャカ「……………」
ス「………ヘラ様……………」
ヴィオレ「……(ほ、ほんとに……オシャカ様やオロロさんの言う通り、ヘラ様って………)」ジー
カーラ「………」ギュッ
リン「………」ヒシッ
オロロ「はいはい。じゃ、いくよ。なんか内側から『不死の意思』がごちゃごちゃ言ってるみたいだけど、とりあえず関係ない。戻ってから考えるんだね」スッ
不死者「!!!!」ビクッ
オロロの瞳が
紅く変わる。
オロロ「戻れ。『叡智・難考』」
ズ…
ズズ……
ズズズ………
ズアッ
不死者「!!!! …ッグ……………」ズキッ
オロロ「ボクの『眼』を見ろ。抵抗するな」
不死者「っ………ハァ……ハァ………」
ズ…
ズズ……
オロロ「考えろ。巡らせろ。委ねろ。それは、きみにとって必要だ。難しくない。それは知識だ。それは知恵だ。もたらされるのは『経験』だ」
ズ…
ズズ……
オロロ「思い出せ。難しくない。それは」
オロロ「きみの叡智だ」
バンッ
フラッ
ス「!! エルター」バッ
ガシッ
ふらつき
後方へ倒れ込みそうになる『彼女』を
スカルプが支える。
「……………」
彼女は
苦しそうに目を閉じている。
シャカ「……………」
ヘラ「……………」
ヴィオレ「……………」ドキドキ
カーラ&リン「「……………」」ヒシッ
パチッ
ス「!!」
エルター・リッチ「………スカルプ………ぁあ………スカルプ……立派に………なったね………」ポロ…
エルター・リッチの目から
泪が溢れた。




