第755毛 スカルプ・リッチのタスカル・プラン 選択の知見
ロレア〚……ミダレちゃん………〛
ミダレは
僅かに瞳を揺らしながらも
ミダレ〚……『ナガレモノ』イヴちゃん〛
イヴ〚む??〛←もう結構眠い
ミダレ〚……ありがとう。不死者……ううん。『エルちゃん』を見つけてくれて〛
ロレア〚!!〛
イヴ〚む〜ん。伊達に『ナガレモノ』と呼ばれていないからな。『ナガレ』に沿う『必要のある』モノを感じることも、まぁ不可能ではないぞよ〛
ミダレ〚………イヴちゃん……。あなたは、その………『ここに居たとき』も〛
イヴ〚ミダレよ〛
ミダレ〚!!〛
イヴ〚それ以上は、今話す内容ではないぞよ〛
ミダレ〚…っ……ごめん…なさい……〛
イヴ〚うむ。……それに〛
ミダレ〚……?〛
イヴ〚我は、別にソナタを怒ってはいないぞよ〛
ミダレ〚!!!!〛
ロレア〚………イヴ………〛
イヴ〚かつての事は、ヌシが悪いわけでも、『ヌシの空間』が悪いわけでもない。まぁ気にすることなかろうて。そんなことより、我は『イヤシマス・イヴ』をまぁまぁの威力で使ったから眠いのだ。そろそろお開きにしたいぞよ〛ヌーン
ミダレ〚……………〛
ジン〚……(全然ついていけない…)〛
ロレア〚……そうね。……ミダレちゃん。…あなたは……〛
ミダレ〚……うん。……きっとね、スカルプさんたちがここ(オニガシマ)に入ったときのアタシだったら、不死者として復活した以上、かつての記憶は、ない方が良いのかもって、言ったと思う〛
ロレア〚……ええ〛
ミダレ〚……だけどね〛チラッ
ミダレは
スカルプを見る。
ミダレ〚……スカルプさんの、『エルちゃん』と過ごした日々を聴いて、ああ、不死者は『エルちゃん』として幸せだったんだなって想った。これはね、不死者が『エルちゃん』としての道を選んだ結果だし、欠くべきものじゃない気がするんだ…〛
ジン〚………〛
イヴ〚………〛ウツラ…ウツラ…
ロレア〚……あなたから、その言葉が聴けるとは、正直思っていなかったわ……〛
ロレアは
優しい眼差しを
ミダレへ向ける。
ミダレ〚……へへ……そうかな………ぅん……。そうだよ…ね……〛
ミダレは
はにかみながら
ロレアを見つめ返す。
スカルプ「……エルター」
ミダレ&ロレア「「!!!!」」
ジン「!! スカルプ様!?」
ズキッ
ズキッ
スカルプ「……もう……痛くないよ……」
ジン「!?!?」
スカルプ「…エルター…僕のために……仮面を外してくれた……ふたりだけの……秘密………。……エルター……………エルターさんは………いや、聞いたら……聞いてしまったら……きっと………。僕とは……リーブの民とは……『住むセカイ』が違う………。でも、僕は………」
ミダレ「……っスカルプ……さん……『ミダレ(乱れ)』て………」
ロレア「………いえ……これは………っあ!! 〚ごめんなさいイヴ。念話を中断しちゃ〛」
イヴ〚………グー…グー………〛←爆睡
ロレア〚……………〛
スカルプ「………エルターさん……本当に……こんな僕で………ぁあ、嬉しい……ぼ…いえ、私は、幸せ者です…。一生をかけて、あなたを守り(護り)たい。そして一生を、あなたとともに過ごしたいです」
スカルプは俯きながら
うわ言のように
しかし
はっきりと
紡ぎ続ける。
スカルプ「……そうだよエルター。私達の子だ。私達の、愛の結晶だよ。……これからは親子3人、幸せに暮らしていこう」
ジン「………」
ミダレ「……………」
ロレア「……(記憶の………整理………)」
スカルプ「……エルター……どうしたんだい?? …なにか、心配なことでも………。キュレルは、キミのなかで、順調に育って……………大丈夫。 『キミが何者であっても』、私はキミを軽蔑したりしない。突き放したりは、決してしないよ」
ロレア「! ……(スカルプ様……やっぱり…色々と感じてはいたのね…)」
ここで
ガタッ
ジン「!!」
ミダレ「! ………」
俯くスカルプは身じろぎをする。
スカルプ「………エルター……どうしたんだい?? どこに、行くんだい?」フルフル…
スカルプの周りが
僅かに『揺れ』はじめた。




