第739毛 自己理解/他者理解
…
……
ラ「…ぇ……」
コー「…いきなり踏み込んでしまったようで、申し訳ありません。……ただ、私の……なんと言いますか、私の『状態』に非常に近しい『どなたか』が、ラックスさんと行動をともにしているような気がするのです」
ラ「……………」
ラックスの目が泳ぐ。
コー「……………」
コーデルワイスは
ラックスを暫し見た後
自らの分のお茶が入ったコップへ視線を落とす。
そして再び
視線をラックスへと向ける。
コー「…ラックスさん。貴方の望むものは、何でしょうか?」
ラ「………え??」
コー「……まだ、お会いしてからそれほど時間が経っていない中、このような事を申し上げるのは、おこがましいかもしれませんが……ラックスさんは、どこか……焦っている、というか、心ここにあらず、というか…。何か、皆とは別のことに、イシキが向いているように感じてしまいまして……」
ラ「……………」
コー「……すみません……。やはり、グイグイ行き過ぎましたね………」
ラ「………いえ……コーデルワイスさん」
コー「! はい!!」
ラ「……仮に………ですが……」
コーデルワイス「はい」
ラ「……普段の自分とは違う……自分がミタマ(この場合、心)に潜んでいるとして……その存在は、自分より強く、自分より『支配力』があって………自分を、もしかしたら『呑み込もう』としているとき、自分…は、どうしたら良いと思いますか? ……抑え込んだ方が良いでしょうか? ……それとも、『身を委ねた』方が良いでしょうか? ………」
コー「! ………」
ラ「………っす、すみませんっ! なんか意味不明な例えですよね!! …や、やっぱり忘れてくださいっ!!」ワタワタ
コー「……いえ、お話しくださり、ありがとうございます」
ラ「!!」
コー「……そう…ですね……。上手いお返しができないかもしれませんが……。その『仮に』のお話の場合、私は……『お互いに必要としているのではないか』と思いますため、『対話』をするべきなのかな、と感じます」
ラ「!!!!」
コー「仮のお話での『自分』が葛藤しているのは、とてもよくわかりました。…ただ、想いや感じ方、というのは多種多様ですが、だからこそ、その存在は『異なる葛藤』を生じているのではないでしょうか」
ラ「……………」
コー「『自分』の目には、そう映らないかもしれません。そしてそれはもしかすると、お互い様になっているかもしれません。自らと違う部分は、色んな意味で『目立って』見え、感じるものです。そこを、いったんは『受け入れ』た上で、語り合っていく……確かに難しいですが、非常に大切なことなのですよ」
ラ「……受け入れて………語り合う………」
………
…結局ここが夢なのかは分かりませんが、貴方はオヒマではないのですか??……
………ヒ……マ………
やっぱりそうですわよね!!ここで会ったのも何かの縁ですわ!!よろしければ、お友達になりましょう!!
…! ………ト………ト………チ………
はい!! ここだけのお話なのですが、私、スキルの影響もあり、『いつどこでも眠ってしまう』のです。…なので、このような不思議な空間には慣れているのですわ。
………ネ……ム………
はい……。少し悲しいのですが、今はシゲル様や、『お友達』がたくさんおりますので、へっちゃらですわ!!だから貴方も、お友達になりましょう!!きっと寂しくなくなりますわ!!♪
…
……オ……トモダ……チ……
はい!!♬
………ダ……メ………オ……ル………
??
……ラ……オ……コ…ル………ダ…メ……
??? よく分かりませんが、お友達をつくる事は、悪いことではありませんわ。怒られる行為ではないですわ!!
………オ……コ………ラッ………ラ……
大丈夫ですわ!!もしおかしな輩が近寄ってきたとしても、このアーディが真っ二つにしてやりますわ!!ご安心くださいませ!!
………マ……プ………
はい♪ 名前を存じ上げない貴方様。私と是非お友達に……………っ!!
フワッ
……!!
……ぁ……ぁれ?? ………何だか………イシキ………が………
…
…
…
…
……トモダ……チ………アーディ………トモダチ………
……………
コー「偉そうに語ってしまい、申し訳ありません」
ラ「いっ、いえいえ!!俺なんかのために、ありがとうございます……」
コー「……ラックスさん」ギシッ
ラ「は、はい……え??」ビクッ
コーデルワイスは
椅子から立ち上がり
ラックスへと近づく。
慌ててラックスも
立ち上がろうと…
コー「そのままで、大丈夫ですよ」ニコッ
スッ
ラ「!!!!」ビクッ
コーデルワイスは
そっと
右手で
ラックスの左頬に触れる。
ラ「っなっ……コーデルワイスさんっ!? ///」
コー「…貴方は、ヒトが困っていたり、貶められていたりしたら、迷わず助けにいかれる御方だと思います」
ラ「! …それは……は、はい………」
コー「…うふふ♪ そうであれば、『ご自身のこと』も、変に蔑んだらいけませんよ」
ラ「!!」
コー「ラックスさんは、『俺なんかが』と揶揄されるような存在ではありません。自らを認めていくことも、その『仮のお話での自分』と向き合える要素なのですよ。ですから、ご自分を大切になさってください。私達も、『ラックスさんを大切に思っていますよ』」
ドクンッ
ラ「………コーデルワイスさん………」
コー「…ラックスさん、貴方は……っ!!」フラッ
ラ「!!!!」ガシッ
ふいに
コーデルワイスがふらつき
反射的に
ラックスが支える。
ラ「だっ、大丈夫ですか!?!?」アセアセ…
「………ぅ……う〜ん………」パチッ
ラ「コ、コーデルワイスさん………」
「お」
ラ「?」
アーデランス「おはようございますですわ〜〜!!!!って、あらら?? ラックス、どうして私の側に!?…ハッ!! ラ、ラックスがまさか…私を抱き寄せてっ!!!?いいいけませんわラックス!!私にはシゲル様という、想いを馳せた御方がっ!! /// …で、ですが、愛と憎悪のハザマで翻弄されるプリンセス………ウヘヘ……たまりませんわ………♡♡♡」
ラ「……………」
コー〘……………〙
アー「………あら???」




