第728毛 ロレア・ルーの変わり『映え』Days 想い人/世迷い言
…
……
ジワ…
ロレア「………」
ロレアの身体に
汗が僅かに滲む。
オロロ「さすがは『変革者』といった感じかな? 『アレら』を味方に引き込めたら、相当強力だ。ボク達を『排除したがってる』連中や、『セカイを壊したがってる輩』達に対抗する、良い駒になるかもね」
ロレア「! …オロロ」
オロロ「まぁとは言っても、覚醒した不死をコチラ側へ取り込めるかは、五分五分と言った感じだね。今のうちに他へも媚びを売るつもりなのかは知らな」
ロレア「オロロ!」
オロロ「……おろろ? なんだいなんだい? 色々意見を求めておいて、図星を突かれたら逆ギレかい?」ギシッ
ロレア「………」
オロロ「……はぁ。めんどいけど、はっきり言うよ。ボクの推察はこうだ。キミは、不死と元不死者を心配している風だけど、その実、『不死者のチカラが敵対勢力に取られる』ことを心配している。で、誰を使ったのかは知らないけど、元不死者の背景を調べていたら、幸か不幸か、『記録者』『オニガシマの主』それに『迷いのウサギ』までくっついてきた。あ、ヴィー(ヴィオレ)もそうか。まぁ、仲間想いのキミのことだから、ヴィーの事は、本気で心配なのかもしれない。だが、他はどうかな?」
ロレア「……………」
オロロ「ボタニストの理念は『セカイの安心・安定』だ。一応、『公平』もかな。これに沿うなら、キミが動く道理はない。ただ、『流れの理』である不死を『不自然』に扱う懸念があるなら、この限りではない。よって、不死の暴走から敵対勢力の介入、それを制圧または鎮圧…が、最も全うで、道理に沿っている。一方で、『そう上手くいくとも限らない』。だからこそ今、色々と根回しをしておきたいんだろ? それこそ、相手方の出方によっては『全面戦争』にもなりかねないからね」
ロレア「……………」
オロロ「あ〜喋るの疲れた……。とりあえず、ボクの考えは話したよ。で、他にボクに何を求めるんだい? 言っておくけど、ボクは『全面戦争』には興味ないよ。降りかかる火の粉は払うけど」ツーン
ロレア「……………」
ロレアは改めて
ジッと
オロロを見る。
オロロ「なんだい? はやいとこ、『ウラシマ』から脱出してきたヤツに会わせてよ」プンスコ
ロレア「……………」フッ
オロロ「!」
ロレアは僅かに
微笑む。
ロレア「……やっぱり、貴女に話して良かったわ」
…
……
オロロ「……は?」
ロレア「…だいたいは、貴女の推察通りかしらね。……ただ、付け加えたいのは…。アイツらが『予想以上に手段を選ばない』から、後手に回らざるを得なくなりそうなのよ」
オロロ「へぇ。そりゃ大変だね。興味ないけど」ブラブラ…
オロロは両脚をぶらつかせ、天井を眺めている。
ロレア「……オロロ。『勇者召喚』があるじゃない? …あれがね、直近で増えてるのよ。それも、同時多発的に」
オロロ「ふ〜ん。で?」
ロレア「最近は特に『魔王を倒せ』というお告げでの勇者召喚らしいの。つまりは…」
オロロ「ああそういうことか」ギシッ
オロロは
ロレアへ視線を向ける。
オロロ「ま〜たキミの仲間想いが発動してんね。つまり、助けたいんだろ? かつての同志の魔王を」




