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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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726/824

第723毛 自覚/無自覚

ザッ





ザッ






ザッ








エ「……………」





その




輪郭は





その場から動かず





逃げもせず




ただジッと




まるで最初からそこに居るかのように




動かない。







エ「……………」ザッ





そして





近くまで歩みを進めたエクステは





エ「…………ラックス……さん??」





その輪郭に話し掛ける。






???「………」



エ「………ラックスさん……勝手に、貴方の…えと……貴方の『ミタマ(この場合、心)のなか』に入っちゃって、ごめんなさい!! ……でも、その………ラックスさんの事が……心配で………」



???「………」



エ「………ラックスさん……色んな、色んな事を、おひとりで抱え込んでいたんですよね?? ……ううん、いた、じゃなく、今も……。…だけどもう、大丈夫です。リオンさんも含めて、ラックスさんの事を、みんなわかりたいって、思ってるんですよ? …もっ、もちろん、私も………///」


???「………」



エ「……ラックスさん……だから」


???「ちがう」



エ「!!!!」





その



輪郭が




ユラユラと揺れる。





だが




それだけ。






エ「………ラックス……さん???」





???「……………」




エ「……え、ええと、た、確かに、いきなりみんなに想いを伝えられるかって言ったら、違うかもしれないですね! すみません……。で、でも、お旅の仲間も、新たな仲間も、みんな、ラックスさんの」


???「ちがうんだ」



エ「!!………え?………」





ユラ…





ユラ……………





エ「……ラ、ラックス………さん??」





???「…………ラックス………ハハ………ハハハハハハハハ………ラックス…………か………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」



エ「!!!?」ビクッ




恐怖。




純粋な恐怖を




エクステは感じる。







だが






フゥ…


エ「………(大丈夫………私は………)」スゥ…





エクステは





ミタマ(この場合、心)を落ち着かせる。




エ「……ラックスさん。……みんな………もそうですが、私も……ううん、私は、ラックスさんの事、もっと知りたいです!!」



???「ハハハハハハハハハハハハ……」ピタッ





エ「ラックスさんがお辛いなら、私もその辛さを感じたいです!! 一緒に笑ったり、悲しんだり、楽しんだりしたいです!! ………ラックスさん…どうか……」


???「……………エ」



エ「!!」



???「………エクステ……さん」



エ「!!はい!!エクステです!!ラックスさん、私」


???「…フッ……グ……だ…だめなん……です………」



エ「!!え???」



???「……エクステさん………ありがとう………ございます…………。でも……でもね………。もう……いいんです………これで、いいんです………」


エ「!?ど、どうしてですか!?このままっ……このままで言いわけ、ありません!!ラックスさんは、ラックスさんとしての人生が」


???「いいえ」



エ「!!」





???「…………俺は……ラックスじゃありません………なんなら………『ヒト』ですら………ないんです……………」




エ「!!え!?」






ザワッ




自身に何故か




鳥肌が立つのを




エクステは感じ取る。









リオン「………ラックス………ラックス………」




エ「………?? …………ど、どういう………こと…ですか?? ラックスさんは……リーブの民として………」





???「………いえ」





ユラ…







???「……不死は、俺なんです」





エ「……………え?」




リオン「……………」







???「……リオンは、不死じゃない。……枯らしたりしていない。………不死は………『放棄されるべき存在』は、俺なんです。俺が、『不死』そのものなんです」

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