第718毛 慟哭
ラ「っ…ぇ……あ、アナタは………」ビクビク…
浦賀 亜留蔵「私は浦賀 亜留蔵というモノだ。貴殿が私を呼んだ童かな? 助けを求める声が聴こえた故、参上仕った」
ラ「!!ぇ…ぁ……ボ、ボタニストさん…ですか??」ガクガクブルブル
浦賀「うむ。決して怪しいモノではない」
ラ「……………」ブルブル
エルター「………アワワワワ…」ワタワタ
リピア〘…なんだありゃ……〙
ニベア「相変わらずキモいチョイスなの!!」
エルター「え??」
リピア〘…ハァ…ふし…おっと、今は…エルターさんだったな。とりあえず大丈夫だ。あんなナリをしてるが、あれはウチの副総長…ほら、『カワリモノ(バケモノ)』のロレアだよ〙
エルター「!!あっ、あの方かい!?」バッ
ニベア「最近は特に変化のセンスが壊滅的なの!!」
リピア〘あまり言ってやるなニベア。…それにしても、アイツが直々に来るとはな……ん??〙
………
御婦人「……ハァ…ハァ……なんで……こんな時……に………グッ………」
ラ「!!」
浦賀(ロレア/副総長)「む、こちらが急病の方か。確かに苦しそうだな」
ラ「そ、そうなんです!!どうにか、助けてくだ」
???「おい!!こんなところにいたのか!!」
ラ「!!!?」ビクッ
浦賀(ロレア/副総長)「む?」
小道の奥
別の通り(道)から小道へ入ってきたと思われる
豊満な肉体の男がドタドタと走ってくる。
御婦人「!!ヒィッ!!」ビクッ
その声と足音を聞き
御婦人が弾かれたようにビクッと震える。
男「てめぇ調子にのんじゃねぇぞ!!また殴られた……あ゛!?」ピタッ
御婦人に近づくと同時に
男は
浦賀(ロレア/副総長)やラックスといった
御婦人以外の者がその場に居る事にようやく気がつく。
浦賀(ロレア/副総長)「…随分な物言いで来られたな男児よ。私はボタニストが一柱、浦賀 亜留藏という。貴殿、今、こちらの御婦人に何をしようとしていた??」ズ…
静かな圧が
浦賀(ロレア/副総長)から発せられる。
男は
一瞬たじろぐが
男「へぇ、へんてこな格好してますねぇ。いや俺は別に、カミさん(奥さん)が迷子になっていたから、連れて帰ろうとしてるだけっすよ」
ラ「え!?……」
浦賀(ロレア/副総長)「ほう。先程の発言からは、とてもそうは思えなかったがな」
男「いやいや、聞き間違いか何かでしょ?」
ラ「そ…そんな……」チラッ
御婦人「………ハァ…ハァ…」ブルブル…
浦賀(ロレア/副総長)「…今、こちらの方は何やら動悸がハゲしいようでな。こちらの童が私を呼んでくれたのだ。急を要すると判断し、医師か、『医療分野に精通している私達の仲間』を呼ばせていただくとしよう」
男「あ゛??」
男は僅かに怒気を見せる。
浦賀(ロレア/副総長)「なんだ?」
男「……いやいや、医者を呼ぶまでもないっすよ。こいつ、ちょっと走り過ぎたとかだと思いますし。…なんなら」
男は
浦賀(ロレア/副総長)に指をさす。
男「アンタの見た目が怖くて、発作でも起きちまったんじゃないすかねぇ?」ニヤニヤ
浦賀(ロレア/副総長)「む?」
男「そんないかつい格好してたら、誰だってビビりますよ。ボタニストさんなら、見た目にも気を遣うべきなんじゃないすかねぇ?」
浦賀(ロレア/副総長)「……そんなに…威圧的とは………」ガーン
男「自分で気付いてないとか、アタマ大丈夫っすか? とりあえず、そういう事なんで、もういいっすかね??」
男は言いながら
御婦人を引き寄せようとする。
ラ「ちょっ……!!」
………
エルター「……あの怯えよう……まさか…あのヒトが何か………!!」
エルターは
隣からハゲしい「圧」を感じる。
同時に
リピア〘………ニベア〙
ニベア「…………………………」ゴ…
リピア〘ニベア〙
ニベア「……………っ………分かってる……の…………『怒り』は…………抑えるの……………」フゥ…フゥ…
リピア〘……そうしろ。……いくら『オレと分けられる』からって、オレの方の許容量もあるんだからな……まぁ……気持ちはわかるが……〙
ニベア「……フゥ……フゥ………もう………『憤怒』とは………誰にも言わせないの……………」スゥ………
ニベアの圧が
徐々に静まっていく。
エルター「………ニベア…さん…」
リピア〘…大丈夫だ。ロレアが居るんなら、そんな簡単に引き下がったりしない。それに、さっき、医療分野云々って言ってたろ。……まさかとは思うが……〙
ニベア「…!!……そのまさかなの!!!!」
エルター「え??」バッ
………
浦賀(ロレア/副総長)「おっと、私の装いはともかく、貴殿にこの方を託すわけにはいかないな」ガシッ
御婦人へと向かっていた
男の手を
浦賀(ロレア/副総長)がガッチリと掴む。
男「っはぁ!?意味わかんねぇよ!!これって、暴力じゃねぇのか!?離せコラ!!」グググ…
浦賀(ロレア/副総長)「そんな態度じゃ、益々離せないな」ガッチリ
男「くそがっ!!おい!!」
御婦人「!!」ビクッ
男「お前がそんなんだから、変な事になってんだよ!!とっとと来い!!帰んぞ!!」
御婦人「……………ぃや………」ガタガタ…
ラ「……………」アセアセ…
御婦人「………たく……ない……」
ピクッ
ラ「………え??」
御婦人「………いやだ………殺される………一緒にいたら…………もう………いやだ………死なたくない………死にたくない………死にたくない………」ガタガタ… ブツブツ…
ピクッ
ラ「っ!?」
『死にたくない』
『死にたくない』
その
言葉が
ラックスの奥
奥深くへと…
??「おろろ?? 呼ばれて飛び出て参上したが、どういう状況かな??」
ラ「!! ハッ…!?」ビクッ
男が叫び
浦賀(ロレア/副総長)がその手を掴み
御婦人が怯え
ラックスが自身に違和感を生じ始めた
そんな中に
浦賀(ロレア/副総長)「む。着いたか。呼び立ててすまないな」
ローブっぽいモノを来た
小柄な者が
その場に現れた。




