第717毛 誤解
ラックス「!!どっ、どうしましたか!?」タッ
エルター「!!」
ラックスは
躊躇うことなく
声のする方へ駆け出す。
御婦人「……ヴッ…な、なんだか突然、胸のあたりが…苦しくなって……」ハァハァ…
ラ「!!そ、そんな…い、いま、ボタニストさんを呼ぶので、頑張ってください!!」
ラックスは慌てながらも
ボタニストに向かい『念話』をする。
エルターは
その様子を見つめ
エルター「……(…ラックス……立派になって………ハッ!! で、でも、人命がかかっているから、ここは私も行くべきだよね!)」タッ
そう思い
物陰から駆け出そうと…
??「怪しいヤツなの!!」ガバッ
エルター「!!!?」ビクッ
そんなエルターを
不意に
ローブ(っぽいもの)を被った
少女とおぼしき小柄な者が
背後から抱きしめる。
?〘…おいおい、いくらなんでも先走り過ぎだぜ……まずは話を聞くべきだろ〙
エルター「!?」
そんな少女らしき者の腰に
少女の体躯に不釣り合いな程の手鏡っぽいモノがぶら下がっており
そこから声が木霊した。
??「ニベアちゃんの目はごまかせないの!!現行犯確保なの!!」ギュッ
?〘…ハァ……お前……名前言う癖やめろよ………〙
エルター「…ぇ……えぇと……あの………わ、私は、怪しい者では、ないです!」ワタワタ…
ニベア「嘘をつかないの!!陰からコソコソ何かを探っていたの、このニベアちゃんが見ていたの!!正義のボタニストとして、見過ごせないの!!お縄につくの!!」ギュッ
エルター「ぇえ………」ワタワタ…
?〘……おい、とりあえず話を聞こうぜ〙
??「問答無用なの!!」ヒシッ
?〘ハァ……。わりぃな。オレらはボタニストだ。…オレらっつっても、『ふたりいる』とは、なかなか思えねぇかもしれんが……。とりあえず、ここで何をしてい……ん?〙
エルター「??」ワタワタ…
?〘……おいニベア………〙
ニベア「観念するの!!」ヒシッ
?〘ニベア!!〙
ニベア「!!いきなり怒鳴らないの!!」ビクッ
?〘……おい、この…方は……ひょっとして………〙
ニベア「え??」
ニベアは
改めて
エルターのカオを見る。
ニベア「……………」
エルター「……?? ………ぁ、あれ??」
エルターもまた
フードっぽいものから覗く
ニベアの顔を見つめ返し……
エルター「……ニベア…さん……ニベアさんって………あれ? まさか……『マザリモノ』のニベアさん??」
ニベア「!!!!」ビクッ
?〘……やっぱり……貴方は………おいニベア!!離して差し上げろ!!この方は〙
ニベア「言われなくてもわかったの!!」バッ
エルター「!」
ニベアは慌てたように
エルターから離れる。
ニベア「……もと『不死者』さま………お久しぶりなの!!この度は、ウチのリピアが失礼をしたの!!」バッ
ニベアはアタマを下げる。
リピア〘おい!!どう考えてもオレじゃねぇだろ!!〙
ニベア「ごちゃごちゃ言わないの!!見苦しいの!!」
リピア〘なんでだよ!!〙
エルター「い、いや、実際私も、怪しかったと思うし……気にしないでね……」アセアセ…
ニベア「寛大なミタマ(この場合、心)、感謝申し上げるの!!」ペコッ
エルター「いやいや……あっ!!」バッ
ニベア「??」
エルター「あ、すみません……実は、急病人らしき方が居て……私の息子が、ボタニストさんに連絡を入れていたはずなんです」
ニベア「!!なんと!!」
リピア〘マジか! …いや、じゃぁ、オレらの誰かがもう着いているとは思うが……〙
言いながら
リピア、ニベア
そしてエルターが
ラックスの方を見る。
と
ほぼ同時に
???「呼んだのは、貴殿かな」ヌッ
ラ「!!!?」
甲冑っぽい衣装に身を包んだ
ラックスが見上げる程の巨漢が
姿を現した。
エルター「!?!?」アワワワワ…
ニベア&リピア「〘……………(察し)〙」




