第714毛 一丸
…
……
現在
ラキ(カリブ)の部屋
ラキ「…よし。色々な意見交換があったけど、とりあえずまとまって良かったよ」
シゲル「そうですね」
アリガトネ「……………」フシュー ←緊張がとけた
※第700毛 想いを胸に
の続きです。
ラキ「じゃぁ早速だけど、ボクもう結構ツライから、エクステちゃんを送り出してもらえるかいゴーコン」
ゴーコン「…はい。わかりました………」
ゴーコンは
エクステに近づく。
エクステ「………」ドキドキ…
シンシューク「………エクステ………」ドキドキ…
コモルル「……………」ギュッ
アリガ「………(やっ、やっぱり心配………)」チラチラ…
アリガトネは
ラキやゴーコンを見る。
グイッ
アリガ「!!!?」ビクッ
そんなアリガトネを
シャカが横から抱き寄せる。
シャカ「ん〜♡アリーガール♪ 君がいちばん、彼女を信じて、『失敗なんてあり得ない』と想わなきゃダメだよ♬」サスサス
アリガ「っそ……そうです……よね………///」
シャカ「………ま、俺っちが言えたことではないかもしれないけどさ…………」
アリガ「………シャカ様………(…それはそれとして………撫でるのにはなんの意味が……///)……」
ヘラ「……………」
ラキ「♪」
ハヤメ「……………」←胸の前で両手を組みながら見守り中
イヴ「………」←空腹
ハルト「………」
ベーグル「………(俺達は、見ていてもいいのか………)」
コーボ「……………」チラッ
レノア「…………………………」
コーボ「……レノア…さん…」
レノア「! …はい」
コーボ「………なんか、無理してる…ます??」
レノア「!! ……………いえ………」
ベーグル「……………」
ハルト「………ふん。何となくだがな、テメェ(レノア)は心配性なんだよ」
レノア「!」
ハルト「…さっきの状況で、テメェひとりが何も言わなかったのは、臆してた訳じゃねぇだろ?? …テメェには『予想外』だったんじゃねぇのか?」
コーボ「予想外?」
ベーグル「…そうだな。『状況的に考えれば』、シャカ……様の言うように、実害らしきものが出てる以上、実力行使の方が早いし安全だ。…その『安全』ってのは、ボタニストのお仲間さんもそうだし、ここにいる連中もそう。だが、勇者シゲルと、メトリー…さん? とやらは違った。あいつらは、『なぜ今の状況になっているのか』を冷静に分析したうえで、『チカラでねじ伏せる』以外の手段を推奨した。ただこれは、確実性はないし、危険が伴う。だろ?」
ハルト「そうだ。だからテメェ(レノア)は、ボタニストの理念に『立ち返った』つもりで、皆の安全性が高い、シャカの意見に、他ボタニストもつくと思った。…だが、シゲルの話を聞くうち、本当にそれで良いのか、と感じてきたはずだ。…で、テメェにとって一番衝撃的だったのは、他ボタニストが、すぐにシゲル側についたことじゃねぇのか?」
レノア「……………」
ベーグル「モイスチャーさん? とやらは、まぁお節介ボタニストだからわかる。だが、他のヤツラ……良くは知らねぇが、おま……アナタやシャカ様と一緒に行動したボタニストが、勇者シゲル側に、自らの意志をはっきり示したうえで、ついた。次は自分だが……って、葛藤してるんだと思うぜ」
モイスチャー「………(……お節介ボタニスト………)」←聴こえてる
コーボ「…な、なるほど……ふたりとも、凄いね………」ポカーン
レノア「………私は……」
ハルト「…レノアさんよ。何となくだが、テメェ、姉御肌なんだろ。頼りない仲間をサポート…支える役割は自分だって思ってるかも知れねぇが、あいつらだって、各々任務に携わってんだろ?? よっぽど苦情が出てるとかならアレだが、別にそんなこともないんじゃねぇか? …ガキのお守りみてぇに扱うのは、同僚としてどうなんだ??」
レノア「……………」
コーボ「……ふ、ふたりとも………」アセアセ… ←さすがに言い過ぎでは? と心配
ハルト「……ま、こんくらいにしといてやる。だがなレノアさん、テメェの過保護さもわかるが、もちっと周りを信用しろ。…少なくとも、オレらは別にテメェを頼るつもりはねぇ。前に言った通り、互いに利害関係が一致してるから、利用し合うだけだ。変に考えすぎんな」
レノア「…………………………」
ラキ「……(なんか楽しそうな会話だけど…今はおいておくか……)よし、ゴーコン、おねが」
モイスチャー「すみません、よろしいでしょうか?」
ラキ「ん??」
モ「その……少し、お言葉掛けを………」
ラキ「え? あっ、うん、いいよ〜☆」
モ「ありがとうございます」ペコッ
クルッ
モ「……エクステさん」
エ「は、はい!!」
モ「…正直、貴方様とラックスさんとの関係が、そこまでお深いものだとは、考えておりませんでした……。しかしながら、エクステさんの克服した試練、目覚めたおチカラ、そして貴方様の想いは、きっとラックスさんにとって、今最も必要なはずです。…どうか、ラックスさんを……私達の『大切な仲間』を、よろしくお願い致します」ペコッ
モイスチャーは深々とアタマを下げる。
エ「…モイスチャーさん……」
ヨル「エクステさんっ!!」ズイッ
エ「!!はっ、はい!!!!」
ヨル「前に言ったこと、覚えてますか?? エクステさんは、誰よりも優しいって。誰よりも、みんなの事をよく見てるって」
エ「!! ……はい。覚えています…」
ヨル「良かった! …エクステさん。私、難しい事はよく分からないけど、ラックスさんを『ラックスさんとして』深く見ることが…『優しく包んで』上げることができるのは、エクステさんや、メトリーさん、キュレルさんなのかなって思います!!そして、そんなメトリーさんとキュレルさんが、エクステさんへ託されたなら、もうエクステさんしかいないと思います!!」
エ「え……あ、は、はい……ありがとう…ございま…す……」
エッシェンシャルル「ヨル。最後の方は重圧を掛けていますよ」
ヨル「え?」
シャルル「…エクステさん。だいたいは、この化猫もどきが言った事が正しいかと、私も思います。…貴方は、ふざけているようで、ラックスが物思いにふけっているときや落ちこんでいるとき、尻込みしている時に、ラックスへ話しかけたり、触れ合ったりしていたのかなと感じます。もしかしたら無意識なのかもしれませんが、それは、貴方の気質……貴方がラックスをミタマ(この場合、心)から想っている証拠だと思いますよ」
ヨル「………(ば、化猫もどき………)」グスン…
エ「………シャルルさん……」ジーン
パンテーン「そうそう。たださ、エクステさん。『ぜんぶ背負ってる』と思わないでね」
エ「!」
パ「確かに、エクステさんが適任だとアタシも思うけどさ、もしなにかあっても、みんなで考えて、次はこうしよう!って言い合っていければと思うから、気を張りすぎないでね」
エ「……はい!ありがとうパンテーンさん」
アーデランス「むむむ!!みな早いですわーー!!」
パ「うわびっくりした」
アー「エクステさん!!ラックスはきっと寂しいのですわ!!不安でいっぱいなのですわ!!…だけどきっと、『背中を押してもらえれば』、ちゃんと決断できるのだと思いますわ!!」
エ「!!」
アー「ラックスは自分をダメダメだと思うフシがあるようですが、そんなことないと思います。そもそも、自分がダメダメだと思うということは、周りをしっかりみて、自分を照らし合わせる事ができてるからだと思うのです」
コーデルワイス〘そうですね〙
エ「!」
コー〘己の弱さや、足りない部分を自覚し、認めるということは、なかなか難しいものです。おかしなプライド…自尊心のようなものが邪魔をしてしまう等で、結果的に自らの欠点と向き合わない者は多い。…ラックスさんは、そんな意味での『自己評価』を、しっかりできる御方なのだと思います。あとは、『他者評価』………ラックスさんがしているものを評価する誰かが必要かと。そして、それができるのが
エクステさん、貴方なのだと思いますよ〙
エ「………コーデルワイスさん……」ウルッ
シゲル「そうだな」ザッ
エ「!!シゲル様………」
シゲル「私が言いたい事は先程伝えた通りだが、思いのほか、皆、貴殿を見ていたようだ。エクステ。なにかあっても皆が居る。大丈夫だ」
エ「はい!!!!」
エクステは
最後に……
メトリー「……………」ニコッ
キュレル「…失敗したら、こうなのです!!」クルクル
エ「こわっ!!内臓総『入れ替え』の舞いですよねそれ!?」
キュ「…ふふっ♪ まぁ、キュレルも、みんなと同じ、エクステさんを信じるのです。純情可憐な兄上と、純粋無垢な『もうひとりの兄上』を、よろしく頼みましたなのです!!」ペコッ
メ「!!」
メトリーは
娘を見る。
メ「………キュレル………」
キュ「…ふふふっ♬ リオンお兄様とも、たくさんお話ししてみたいのです」
メ「……ええ、そうですね………」ナデ…
メトリーは
そんな娘のアタマを
優しく撫で
メトリー「………エクステさん。よろしく、お願いします」
エクステへ
深々とアタマを下げる。
エクステ「はい!!皆様、ありがとうございます!!!!」
ダカラ「……………」
ラキ「………ダカラ」
ダカラ「!!は、はいっ!!」ビクッ
ラキ「………なにか、感じたかい?」
ダカラ「……え?」
ラキ「………」
ラキは
ダカラをジッと見つめる。
ダカラ「……ぇ……ぇえと……その……へ、変かもしれませんが………なんだか……『懐かしい』と言うか………『自分に言われている』ような…というか………」
ラキ「……………」
ラキは
戸惑うダカラをさらにジッと………
ラキ「……そうか……」ナデナデ
ダカラ「っ!!!? ラ、ラキ様っ!?!?///」
ラキ「………アハハ♪ なんでもないよ〜〜☆☆」
ダカラ「??? ///」
ラキ「…………(……キミも………また、この『流れ』に乗っていく形になるのかな………ちょっと、寂しいけど………今度は………)」
ラキ「っと、良い感じかな?」
モイスチャー「はい。皆様、ありがとうございました。ラキ様、ゴーコン様。お願い致します」
ラキ「うんうん☆じゃ、ゴーコン」
ゴーコン「はい」
スッ
そして
ゴーコンが
両の目を覆う布を外す。
ゴー「エクステさん、私の『目』を見てください」
エ「……はい………」
ズ…
ズズ………
エクステのイシキが
次第に………
ラキ「………よし。じゃぁいくよ。『ハンズ・ラビリンス』」パラパラ…
ラキが
手に持つ本に語り掛けるように告げる。
パァァ…
エ「!!」スゥ…
そして
エクステのカラダが………
シンシューク「…っエクステ!!」
エ「!!」
シンシュ「……っ………無理だけはっ………するなっ……………」
エ「………お父さん……ありがとう!行ってきます!!」
スゥ…
パタンッ
その場から
可憐な少女がひとり
完全に姿を消した。




