第710毛 ウィッグ・モウのモウ烈week&weak マザリモノ
…
……
暫し経ち
イヴ「なるほどなるほど…やはり、大胆に動いているようだな……」パクパク…
リピア〘おいっ! それはウィッグに出した茶菓子だ!!お前のはもうねぇよ!!〙
イヴ「ガーン……おかわり」
リピア〘いやふざけんな! ウチの物全部喰う気か!!〙
イヴ「備えておかない方が悪い…」プーン
ニベア「相変わらず、見かけに反して大食漢なの!!」ズズズ…
ウィッグ「……………」
リピア店長のご自宅にて
テーブルを囲みながら
そんな会話を聞く。
リピア〘…やれやれ…。とりあえず、ウィッグへ説明しようぜ〙
ニベア「!!ニベアちゃんの役目なの!!」
リピア〘分かったから早くしろよ〙
イヴ「………」ガサゴソ
リピア〘戸棚を漁んな!!〙
ニベア「やかましいヤツラなの!!では、ウィッグさん!!」
ウィッグ「は、はい!!」ピシッ
ニベア「ニベアちゃんとリピアは、『マザリモノ』なの!!」
ウィッグ「………え??」
ニベア「それに、創設組のナカでは『転移者』と言われてるの!!今回の襲撃者は、きっとニベアちゃん達が決めた掟を破ろうとしてるの!!見過ごせないの!!ウィッグさんが襲撃された理由は、よくわからないの!!でも多分、弟さんが絡んでると思うの!!だから一緒にいるのが安全なの!!」
ウィッグ「………ぇ………え………」プシュー
リピア〘……おい、ニベア………〙
ニベア「完璧な説明に言葉もないの!!♪」エッヘン
ニベアさんは小さなカラダで(失礼ですね…)目一杯胸を張る。
リピア〘……本気で言ってるなら、笑えないぜ……。ウィッグ……おいウィッグ!〙
ウィッグ「…………ハッ!!」シュー
リピア〘…すまんな。コイツがここまで説明下手だとは思ってなかっ……おいイヴ!!それは明日の朝飯だ!!……………ったく……ニベア。お前じゃダメだ。知らんやつに対する説明じゃねぇよ。オレに任せな〙
ニベア「!!衝撃の事実なの!!」ガーン
リピア〘ハァ……まずはウィッグ。今ニベアも言ってたが、オレとニベア…あとイヴも……角砂糖をそのまま喰うなイヴ!!………すまん、オレらと、あと数名が、ボタニストを昔立ち上げたんだわ〙
ウィッグ「………ボタニスト…さん…えっと、『ボタニスト』という組織を、という事でしょうか??」
リピア〘ああそうだ。詳しい経緯は省くぜ。で、お前も、弟さんやイヴ、あとは…モイスチャーやレノアあたりから聴いてるかもしれねぇが…ボタニストは『セカイの安定・安寧』を主軸に、3界の平和維持のために動いてるんだが、そもそも『セカイの安定・安寧』ってのは、曖昧なものなんだ〙
ウィッグ「……曖昧……ですか??」
リピア〘ああ。静かに暮らすのが良いというやつもいれば、刺激を求めるものもいる。明らかにヤバい事をしてる場合はさておき、各々の『安寧』や『安心』は、かなり違ってくるもんなんだよ〙
ウィッグ「………なるほど……わかる気がします…」
僕は
かつて
ジンを『隠していた』時を思い返す。
ジンを隠し
僕が『無能』なりに仕事をして
ふたりで生きていく。
それが『安心』で『安全』な暮らしだと
思っていた。
リピア〘……お前も、色々あったもんな……。…まぁ、そんな形で、オレらボタニストにとって、判断しにくい事件も結構あった。…過去形じゃなく、多分今も…だな。ただやっぱり、揉め事に仲裁に入るやつってのは、公にも必要だ。だからオレらは、都度四苦八苦しながらも、職務を全うしてきた。……そんなオレら…ひいては、そもそもの『今のセカイの構造』を気に入らないヤツラが、じわじわと根を伸ばし始めた〙
ウィッグ「……それは………」
リピア「………3界それぞれの理念みたいなのも、多分ボタニストの誰かから聴いたよな?? ……もちろん、全部が全部って訳じゃぁねぇんだが、『理念』や『思想』的に、どうしても今の状況を気に入らないヤツが多いのは『テンカイ(天界)』だ」
ウィッグ「……………」
リピア〘お前もスキルがあるから分かるだろうが、テンカイは『導き』たがる。この気質は、最初……『セカイの起こり』から変わらねぇ。つまり、『チカラの強いものが支配すべき』という考えが、イシキの深く深くに根付いてんだよ。だから、今みたいにセカイが分かれる前から、イザコザはあった。それをまとめていたヤツのひと柱が、ボタニストの元総長のオルビスだ〙
ウィッグ「…オルビスさんが……」
リピア〘元の名は別…もう話してもいいか。エイムダルっつって、セカイの番人や、守護者と言われていた。様々なイザコザを『公平に』裁き、いろんな『存在』から慕われていた〙
ニベア「……………」
イヴ「♪」ボリボリ←冷凍食品をそのまま食べてる
ウィッグ「……過去形…なのですね」
リピア〘……ま、今でも慕われてはいるぜ? …ただな、昔、まぁ色々あって、『複数回』大規模な争いがあった。…どんな争いにも終わりはくるもんだが、まぁ終わり方が良くない…後味の悪いものもあった。…何度目かの大戦争の終結時、オルビス含め何名かが集まって、志の違いを確認してから、セカイを分けたんだよ。……で、その時オルビスは、その分けたセカイを見守り、場合によっては行き過ぎた者共を制御するために『ボタニスト』を創ることを決め、『エイムダル』の名も捨てた。これはな、とんでもなく革命的で、同時にとんでもなく『許されないこと』でもあったんだよ〙
ウィッグ「え??」




