第708毛 ウィッグ・モウのモウ烈week&weak リピア・クーリム
ウィッグ「……え…て、店長!?」ググ…
僕は
痺れが抜け切らない身を
何とか起こそうと…
リピア「よせ、無理すんな。なんかのスキルかチカラにやられたんだろ? 大人しくしてな」
ウィッグ「…って、店長……危険…ですっ!! ……」
どうして店長が
僕のカラダの状態から
スキルやチカラの類だと瞬時に分かったのか
僕はその時
思考を巡らす事ができなかった。
リピア「ま、そうだな。……闇に紛れて…まだ何名かいるしな」
ウィッグ「!!!!」バッ
言われて初めて
周囲に
ただならぬ気配が複数あるのを
感じ取る。
〘……5…いや、6人はいるの!!〙
リピア「そのようだな」
ウィッグ「!!」ビクッ
ウィッグ「て、店長………」
リピア「ん?」
ウィッグ「あの…さっきから聴こえるお声は…いったい……??」
リピア「ああ。そういやお前にはまだ言ってなかったな。……言うつもりはなかったんだが………」
〘ごちゃごちゃ話してる暇はないの!!〙
ウィッグ「!!」
リピア「…っと、そうだな。ウィッグ、詳しくは後だ。まずはコイツラをどうにかするから、ちょっと待ってな」
ユラリ…
ユラリ…
ウィッグ「!!」
闇のナカから
ひとり
またひとりと
虚ろな目をしたモノが現れる。
リピア「ふむ……『ニベア』、わかるか??」
ニベア〘多分、ナニカに操られてるの!!〙
リピア「…いや、それはわかるが……首謀者はわかるか?」
ニベア〘う〜ん…今の時点ではわからないの!!〙
リピア「そうか。よし、とりあえず、意思が希薄であるが発語はできる、かつ『ナニカ』の命令に忠実、という感じか…。『操り人形事件』と同じだな」
ウィッグ「あ、操り人形事件??」
リピア「ああ。前々からチラホラあったんだが……ん??」
ユラリ…
ユラリ…
「……希少者……捕らえる…」ブツブツ…
「……邪魔者……排除する」ブツブツ…
「希少者…希少者…」ブツブツ…
リピア「……………」ジー
ウィッグ「…っ…店長…やはり…」グググ…
リピア「…見つけた」
ウィッグ「……え??」
リピア店長は
有象無象のナカのひとりを見据える。
リピア「……お前が『目』だな?」
フッ
ウィッグ「!!!!」
刹那
見据えたモノのもとへ
リピア店長は一瞬で距離を詰める。
ウィッグ「………今のは……………」
リピア「よう。誰が『ミテ』、操ってんだ??」グイッ
「……!!」
リピア店長はその大きな手で
対象の首根っこを掴み
持ち上げる。
対象は
虚ろな目をしながらも
リピア店長を
見つめ返しているようにもみえる。
リピア「………ニベア、どうだ??」
ニベア〘……全然『ミエテ』こないの!!だから多分、『刷新派』の主神格だと思うの!!〙
リピア「………そうか……」ポイッ
「……………」スタッ
リピア店長は
ニベアさん? の答えにより
対象への興味が薄れたように
手を離す。
ウィッグ「……刷新……派??」
リピア「………はぁ……オレのせいで巻き込んじまったんなら、わりいなウィッグ。…せめて、この場はすぐおさめるぜ」
ウィッグ「え………!!……???」
ブゥン……
…
……
ウィッグ「……?? ナニカが……拡がって………???」
リピア「さ、お前らにはもう用はねぇ。よそに行きな」スゥ…
『Around cover(アラウンド・カバー/隣の芝生は青い)』
カッ
ウィッグ「!!!!!!」
淡い
蒼い光が
その場
そのモノ達を
一瞬
包み込む。
…
……
「……………」クルッ
ウィッグ「!!!?」
「………捕らえる……覚醒者……捕らえる………」クルッ
「………捕らえる…捕らえる……」クルッ
「…戻る…モドル………ここよりも………」クルッ
次々と
そのモノ達が
踵を返す。
ウィッグ「……え……え??」
そして
全員が
闇に溶けて消える。
リピア「……ふぅ……できれば洗脳っぽいのを解きたかったが、ま、こんだけ介入してくんなら、『あいつら』が動いてんだろ。…合流か共有した方が良いな」
ニベア〘早くおウチに帰るの!!もう誰か来てるかもしれないの!!〙
リピア「そう急かすな。まずは…」クルッ
ウィッグ「!!」ビクッ
リピア「…驚かせて悪かったなウィッグ。…まぁ、その……なんだ…。オレは…訳ありというか……」ガシガシ…
リピア店長は後頭部を掻く。
ニベア〘ええい女々しいの!!ハッキリ言うの!!なんなら、ニベアちゃんが入れ替わるの!!〙
リピア「!…いや……ここでは……うぉっ!!」ボワッ
ウィッグ「!!!?え!?!?!?」
ボワ………
リピア店長の輪郭が
ボヤケていく。
リピア「……っち………相変わらず……ワガママな」〘こって………〙ブゥン……
ウィッグ「……!?」
リピア店長の輪郭がボヤけ
薄れるに連れ
別の輪郭が『重なる』ように見えてくる。
と
同時に
リピア店長が『後ろ手に』持っていたものが
その『輪郭の体格差』により
カタンッ
地面に落ちる。
ホワ…
そして
リピア店長『だった』輪郭は完全に消え
代わりに………
ウィッグ「!!!?……え???」
チョコン
ニベア・クーリム「はじめましてなの!!」
僕の腰より少し高いくらいの背丈の
ポニーテールの少女が
真剣な表情で僕を見上げていた。
リピア〘………ハァ……………〙




