第707毛 ウィッグ・モウのモウ烈week&weak 豪胆
ウィッグ「………はじめまして、ですよね……?? …とはいっても、友好的ではなさそうですが……」
僕は身構える。
???「……希少者……ジン・モウの片割れ……キサマのスキル……重宝する………」ブツブツ…
闇夜に溶け込むようなその『存在』は
ミタマ(この場合、心)ここにあらず、のような
無機質な口調で
淡々と呟いている。
ウィッグ「……はぁ…せっかく、リピア店長からの好意で早く上がらせていただいたのに……。これもやっぱり、スキルの影響なのかな………」
僕は溜め息をつく。
???「………捕らえる……捕らえる…!」ダッ
ウィッグ「!!」
その『存在』は
少しの躊躇もなく
僕へ突っ込んできた。
ウィッグ「…っ!! ………フゥ……スー……」
僕は息を吐き
『機』を待つ。
???「…!!」グォッ
…
……
ウィッグ「…っふっ!!」グイッ
???
突っ込んできた『存在』の懐に潜り
胸元を引き寄せると同時に
浮きかけた『軸足』を片足で払う。
ズァッ
???「…っ!!」
グンッ
ウィッグ「…っはぁあ!!」グイッ
完全に重心がズレた肉体を
刹那で背中に背負い
その『存在』を投げる。
…
???「ッグハ………ヴッ………」ググッ………
ウィッグ「……ふぅー……。…ハァ…まったく、物騒な世の中ですね。いきなり襲い掛かってくるなんて…」パンパンッ
僕は
カラダについた土ぼこりを払う。
ウィッグ「…どなたかは存じませんが…僕の大切な弟の事を口走っていましたね??……恐縮ですが、アナタは弟に……おっといけない、ボタニストさんに引き渡します」
僕は言いながら
その『存在』を押さえつけ
ボタニストさんに連絡を………
ビシッ
ウィッグ「っ!!!?」ガクンッ
不意に
全身のチカラが抜け
僕は
膝から崩れ落ちる。
ウィッグ「…ッグ……っな………なに……ガッ……」
ユラ…
???「………」ブツブツ…
ウィッグ「………っ……アナタ……は……いったい………」ハァ…ハァ……
ユラリ……
その『存在』は
ゆっくりと起き上がる。
???「………カラダが……当たった……もう……しばらくは……動けない……痺れが……続く……はず………」ブツブツ…
ウィッグ「!!……ッグ………ナニカの……スキルですか…っ………」ハァハァ…
僕は
震える膝へ
必死にチカラを込めるが
ガクンッ
立つことはできない。
ウィッグ「ッグ…………くそっ………」ハァハァ…
???「……お前……もう終わり……連れて行く………あの方のもとに………」ブツブツ…
ウィッグ「…っあの…方??………グッ………」
このままではマズイ
そう
感じた時…
〘やっぱり、感じた通りなの!!〙
「そうだな」ザッ
ウィッグ「!!!!!!」
リピア店長「よう。やっぱなんかお前は、色んな意味で『もってんな』…。好意のつもりだったが、厄介な事になっちまって……」ガシガシ…
仕上がった肉体の
豪胆優美な女性
リピア・クーリム店長が僕達の間に割って入った。




