第706毛 ウィッグ・モウのモウ烈week&weak 急襲
………
…
…
ええと……
これで良いのでしょうか…
聴こえておりますか??
…
……
…! あっ、良かったです。
えっと、皆さんお久しぶりです。
はじめましての方は
はじめまして。
ウィッグ・モウと申します。
………え?
いや、洒落ではないです……。
あ、はい!
このような形での挨拶は初めてなのですが、
状況が状況でして………
とりあえず、無事ですよって事を、お伝えできたらと思います。
…
……はい。そうです。
お察しの通り
コーデルワイス? という方…あ、貴方でしたか! こんにちは。
貴方様が『媒体として』お使いになっていた…えっと…
あ、『タブレット』というものです!
非常に不思議なモノに感じますが、宝具とか御業の類ではないようですね。
興味深いです。
……あ、はい! 時間は有限ですよね。
話を進めさせていただきます。
まず、僕がこのような『タブレット』越しに皆様とお話することになった経緯から、お伝え致しますね。
…
つい、先日の事です…。
…
……
………
ウィッグ・モウ「……ふぅ…」カチャカチャ
店長「おう!調子はどうだい!?」ズンッ
ウィッグ「あ、店長!お疲れ様です!!はい、調子は良いです」ペコッ
店長「おう!お疲れ。最近は何だか元気だな!!良いことだ!!」バンバンッ
ウィッグ「っ…アハハ…あ、ありがとうございます…(力強い………)」
ネイチャー王国アート街にある酒場。
僕はそこで働いている。
僕は
成人とほぼ同時に、スキルを手に入れた。
喜ばしい事なのかもしれないが
ただ
スキルの特性
というか
短所
というか…
訳あって
『外では失敗ばかりする』ようになってしまった。
そんな僕だから
色んな仕事をしては
失敗し
怒られ
辞めて
また仕事し失敗
辞める
を繰り返していた。
そんな折
このお店『潤い酒場 くりぃむ』の店主
リピア店長は
「大丈夫だ!!気合いと根性、そして『愛嬌』がありゃ、接客はできる。何かモメたら、オレが出張ってやるから、気楽にやんな!!アッハッハッハ!!♬」バンバンッ
と
多少強引ではあったが
とてもおおらかに
かつ
優しく
迎え入れてくれた。
お陰で僕は
失敗続きでも
何とか
生計を立てる事ができていた。
…
……
リピア店長「おうウィッグ!!今日はもう上がっても良いぜ!!」
ウィッグ「え?? ですが、まだお皿洗いや店内の清掃が……」
リピア「んなもん、オレがやっておくから気にすんな!!良いから、早上がりを言われたなら素直に帰んな!!」バンバンッ
ウィッグ「っ…わ、わかりました……アハハ…ありがとうございます」
リピア「おう!!気を付けて帰るんだぞ!!」ヒラヒラ
リピア店長は
後ろ手に手をヒラヒラしながら
僕を見送ってくれた。
ぶっきらぼうだけど
本当に
本当に優しい
あとはもうちょい
可愛げがあれば
きっとモテるんだろうな………
…いやいや
失礼か…
そんな事を考えながら帰路を行く僕の
背後に
なにか……
ウィッグ「…! ……………」
違和感。
僕は
感覚を研ぎ澄ませる。
…
……
ズ…
ズズ………
…???
???「………希少……スキル持ち……捕らえる………」ブツブツ…
背後の闇から
ナニカが出現した。




