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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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698/824

第695毛 道/未知/路


……


………



道を示した



道を示された



退屈な日常も



理不尽な日常も



この世の『理』も



全て『悟った』



だから『成った』



天上の民に



導き手に




正しい『道』が見える存在に







そのつもりだった









カツ…


カツ…



シャカ「ん〜、お邪魔するよ〜♪」リンッ



その暗い空間へ



シャカは足を踏み入れる。




その空間の奥には





ヘラ・ルージュ「……………」ブツブツ…



シャカ「失礼、ルージュお嬢様♪ 相変わらず、ヘラってるのかい??☆」


ヘラ「………何しにきた……」キッ



ヘラは

シャカを睨みつける。



シャカ「ん〜相変わらず〜♡ ……ま、何となく分かってるんじゃないの??」



ヘラ「……………」




リンッ




シャカ「……『理』を崩したでしょ??」



ヘラ「……………」



シャカ「……………」リンッ



ヘラ「………その『眼』でミテもムダだ………」



シャカ「…………へぇ………」



ヘラ「……………」




シャカ「……ヘラ・ルージュ。君は『理のカミ』の中でも、『色々と甘い』ことは知っていたよ。あ、掟に甘いって意味じゃなくて、心情…というか、他者に甘いってこと♡」


ヘラ「!!…………」


シャカ「………『不死』のカミを手助けしたんだろう? ……理由は分からないけど、『不死』ではなくなるために」



ヘラ「……………」


シャカ「……何が貴方を『動かした』んだい??」



ヘラ「……………」





刹那




バタバタ


バタバタ…




ヘラ&シャカ「「!!」」



バタンッ



女神ハテナ「やっほ〜♪♪♪ヘッラちゃ〜ん♡♡♡今日も漁りに……ぁん間違えた♡遊びに来たよ〜〜〜♡♡♡♡♡」



ヘラ「………………」


シャカ「……これはこれは…相変わらず〜♪♪♪」




ハテナ「!!およよ?? 何やら大事な会談中でしたかな?? シャカくん、ひっさしぶり~♬♬ちょっと痩せた?」



ハテナは言いながら



シャカのもとまで歩みを進める。



シャカ「いや〜♪悩める子羊ちゃんは、たくさんいるからね〜♪♪気苦労かな??☆」



ハテナ「え〜♪そんなタイプに見えな〜い♡♡♡」



ヘラ「……………」



ハテナ「あっ!!ヘラちゃんごめんね勝手に話しちゃって♪ 寂しかったでしょ??」ダキッ


ヘラ「っだから!!いきなり抱きつくな!!」


ハテナ「え〜♪じゃぁ、いきなりじゃなく『抱きつくよ♡』って言ったら抱きついても良いの??♡♡♡」ヒシッ


ヘラ「っそういう意味じゃないっ!!…離れろ!!」バタバタ



ハテナ「か〜わいい〜♡♡♡」ギュッ




シャカ「………まったく……」




そんなやり取りを見ていたシャカは




クルッ





踵を返す。



ヘラ「!」



ハテナ「はて? シャカくん、もう用事は良いの〜? …あ、もしかしてアタシ、お邪魔虫??」グスン…



シャカ「ん〜いやいや、とりあえず、またの機会にするよ♪」


ヘラ「ッシ、シャカ!!…」バタバタ



シャカ「ん?」



ヘラ「……お前の言いたいことは、わかる……。ただ、『道』を決めるのは、『個』だ……。それは、どんな存在であれ、ナニカに縛られるものではな……ええい離れろハテナ!!」ジタバタ



ハテナ「あ〜ん♡♡」ヒシッ♡




シャカ「………御高説どうも♪ とりあえず、キミの想いはわかったよ☆ …また来るね〜♬」ヒラヒラ



後ろ手を振りながら




シャカはその場を離れた。








ハテナ「……(…ふーん………♪)」










シャカ「……下界…リーブは久々だな……」ザッ




シャカは



リーブの

とある場所へ来ていた。




シャカ「……………」




シャカが見据える先には





スカルプ・リッチ「エ、エルターさん!!大変です!!」バタバタ


エルター「ど、どうしたんだいスカルプ!?そんなに慌てて……」


スカルプ「はいっ!僕…いえ、私、スキルに目覚めたようなんです!!」


エルター「え!?そうなのかい??」


スカルプ「はい!!何やら『道具を介して別の場所と視覚や聴覚情報を共有する』というものらしく、『スコープ』というスキルらしいです」


エルター「スコープ……へぇ、私も初耳だな………」


スカルプ「え?」


エルター「あっ、いやいや、何でもないよ!

でも良かったじゃないか。スキルを授かるなんて、選ばれた存在なんじゃないかい?」ニコッ


スカルプ「そんな……ぼ…私はまだまだです。…ですが、これもひとつの成長として、これから更に、貴方様を支えられるよう頑張ります!!」


エルター「………」


スカルプ「……? エルターさん??」


エルター「……ふふっ、いや、何でも……♪ うん、頼りにしているよ」


スカルプ「はい!!」





リンッ



シャカ「……………」









医者「おめでた、ですね」


エルター&スカルプ「!!!!!!」



スカルプ「ほ、本当ですか!?」


医者「嘘を言う理由はありません」


スカルプ「あっ、そ、そうですよね!! すみません……。……エルター!!私達の………」



エルター「……………」



スカルプ「……エ、エルター??」



エルターの


見開いた目から





ポロ…



ポロ…



ポロポロ…



医者「……………」


スカルプ「エ、エルター!?」アセアセ…



エルター「……おめでた………わた……私が……『イノチ』を………限りあるイノチを………やど……宿し………ぅ……」グスグス…



スカルプ「……………」スッ



スカルプはそっと


エルターを横から抱きしめる。



スカルプ「そうだよエルター。私達の子…私達が、これから大切に育てていくイノチだ。本当に、本当にありがとう。…これからは、家族3人で、生きていこう」ギュッ



エルター「っ…うんっ!!スカルプ………愛してる!!」ギュッ


医者「……………(感情表現が物凄い方々ですね………)」





リンッ



シャカ「……………」










シャカ「………エルターさんは今日も……子育てかな……幸せそうにしちゃって…まったく…」


シャカが



もう何度目かも分からない程



リーブでの


『彼女』の様子をミに来ると





トテトテ…



トテトテ…




シャカ「ん?」




黒猫「た、大変です!!蝶々を追いかけていたら、ヒルデを見失ってしまいました!!私とした事が………」アセアセ…



シャカ「! 貴方は………」



黒猫「!!む!!く、曲者っ!!」バッ



シャカ「ん〜?? いやいや、ベルさん、俺っちだよ♡ 愛しのシャカ・リッキーことゴータマ・イジッタールタさ!!☆」


黒猫ベル「!!あっ、シャカさんですか!?お久しぶりです!!」ペコッ


シャカ「はい☆おひさ〜♪ 今って、ベルさん何してるんだっけ??」


ベル「あっ、はい!綺麗な蝶々を追いかけてました」シャキッ



シャカ「ん〜♪ いや、そうじゃなくてね…ベルさん、『今のセカイ』では、確か…ナルキューレについてきたんだっけ?」


ベル「あっ、そういう意味でしたか! はい、相棒のヘブンヒルデについてきて、このリーブにいます」


シャカ「そっかそっか☆ …それで、ヒルデちゃんは?」


ベル「あっ!!そうでした!!はやくヒルデを見つけないと……」ワタワタ


シャカ「ん〜??」



ベル「あっ、すみません…。ええと、ヒルデは今、リーブの民とともに居て、『椿』という組織? に、所属しています」


シャカ「!!……へぇ…そうなんだ…」


ベル「はい!」



シャカは

少し躊躇う素振りを見せたあと




シャカ「……ベルさん…」


ベル「はい?」



シャカ「…こんな事言ったらアレなんだけどさ…リーブの民に預けて、大丈夫かい?」


ベル「え?」


シャカ「ああいや、ベルさんが見守ってるなら大丈夫かとは思うんだけどね、こう……『ヒト』は、色々と『脆い』からさ……」


ベル「? はい。ですが、私達もおんなじかなぁと」


シャカ「!」



ベル「あっ、確かに、ヒルデがまたイジメられるような感じになれば、助けます! …ただ、リーブの皆さんだから…というのは、特に………」


シャカ「………そっか……さすがはベルさん♪」


ベル「? 私は………!!」ピクッ



シャカ「ん?」



シャカは


上を向くベルの視線を追う。



バサッ



ベル「青い鳥さんです!!なんて珍しい!!まて〜〜!!」バッ



シャカ「……………」



黒猫ベルは



幸せそうに青い鳥を追いかけていった。










エルター「…ねぇ、シャカくん」


シャカ「ん〜?? どしたのエルタん?☆」



エルター「ああいや、大したことじゃないんだけどさ……シャカくんって、『今』は、リーブの民が好きじゃないのかい??」




ドクンッ




シャカ「………え〜?? なんかそんなふうにミエるかい? 俺っちが」


エルター「あっ、気を悪くしたなら謝るよ! ……ただ、何となく…その……『リーブの民に成った私』を、凄く心配しているんじゃないかなって思って…」


シャカ「………」



エルター「…シャカくんってさ、『眼』で、色々なモノがミエるし、色々な事ができるんだよね??

だからきっと……ヒトの『良くない部分』…が、際立ってミエちゃうんじゃないかなぁって、思うんだ…」


シャカ「!」



エルター「確かに、ヒトってさ、良くない感情も含めて、こう…感情表現がすごい豊かだとは思うんだけど……それって、必死に『限りあるイノチ』を生きようとしているからだと思うんだよ」


シャカ「………エルタんは、そんな『存在』に、憧れたわけだね……」



エルター「う、うん。…私は、ずっとずっと、何も変わらずに『在り続ける』のが寂しくて……悲しくて……。スカルプに会って、そんな自分を変えたい! って、想ったんだよ」



シャカ「……………」


シャカは一瞬


メを閉じる。



シャカ「………スカルんは、キミと最初に会った時……ヒドい目に遭った形跡があったみたいだね」


エルター「! ……うん………」


エルターは目を伏せる。


シャカ「…思い出させちゃってごめんね。……でもさ、ヒトって、キミも今言っていたような『良くない感情』ですぐミタマ(この場合、心)が溢れて、度の過ぎたコト……『非道』な事を簡単にしてしまうんだよ? ……俺っち自身、ヒトだったから、否が応でも身に沁みてる」


エルター「………うん……」



シャカ「……あの女神……アリーガール(アリガトネ)は、そんな感情もまたヒトらしくて『美しい』と言ってるけど……俺っちはそうは思わないな。……キミの言う『限りあるイノチ』の中で、スカルんは、その限りある時間をある意味『奪われた』んだよ?? ……君は、それでも…」


エルター「…シャカくん」


シャカ「!」




エルターは


真っ直ぐに



シャカの『目』を見る。





エルター「…そこまで心配してくれて、ありがとう」


シャカ「!! ……いや…俺っちは……」


エルター「だけどね、シャカくん」



シャカ「………」



エルター「君の考えは、正しいのかもしれないけど、それだとさ…『成長』できないと思うんだ…」



シャカ「………」


エルター「シャカくんが言ったように、スカルプが受けた仕打ちは酷いものだと思う。…でもこれってさ、すっごく『ヒトらしい』よね」


シャカ「……ヒトらしい?」


エルター「うん」



エルター「『憎い』『悲しい』『守りたい(護りたい)』『復讐したい』…これらってさ、ヒトの感情そのものでしょ?? …そして、本来は私達…あ、私はもう違うか。…テンカイの民も、マカイの民も等しく持ってるものだと思うんだよね。でも…マカイの民は、よく知らないけど、テンカイの民は…神も含めて、その感情が希薄なんだよ…。何故なら『チカラ』で何とかできちゃうから」


シャカ「……………」



エルター「…そして、シャカくん。…キミも…」


シャカ「!!」



エルター「キミのチカラは、それこそ『今』のテンカイみたいに『導く』事ができちゃうよね。だから…より『こうすれば良いのに』って、ヒトの『良くない部分』に目が行きがちだと思うんだ」


シャカ「……………」



エルター「……シャカくん。改めて言うけど、こんな私を、気遣ってくれて…心配してくれて、ありがとう。…でもね、私は、シャカくんへお願いした事以上の事は、求めてない。…導きは、必要としていないんだよ。…『成長』したいからね」



シャカ「……エルタん………」





エルター「こんな言い方しちゃって、ごめんね」


シャカ「……いや、いいよ…」


エルター「…シャカくんも」


シャカ「?」



エルター「シャカくんも、ヒトだったよね? …いや、今も『半分はヒト』かな。…だから、シャカくんだって、まだまだ成長できるんだよ? …って言い方したら、テンカイの民とかが成長できないみたいだね。そうじゃなくて、シャカくんは『どっちも知っている』存在なんだ。だからこそ、リーブの民より、テンカイの民…神とかを、良くミテ…場合によっては『導いて』ほしいな。……『チカラ』をもつ者、じゃなくて…自らをちゃんと理解できるように」


シャカ「……………」











一方


幸せそうだった黒猫は




シャンッ



シャンッ



シャンッ………




ベル「…ぅぅ……グスン……シクシク………」




ヘラ・ルージュ「……………何を……しているの??」




ベル「!!あっ!!ヘラさまっ!!グスン…青い鳥さんを追いかけて、高い木に登ったら、降りられなくなっちゃいました……」シクシク…



ヘラ「……………(ハウリング・ベル/共鳴りの鐘 が鳴っているから、来てみたけど……)」



ベル「ヘラ様……助けてください………」シクシク…





ヘラ「……………本当に……何をしているの??」

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