第694毛 指揮EX
…
……
………
レノア・ハーピネス「………フゥ………」スタスタ…
ボタニストの拠点にて、レノア・ハーピネスはひとり、歩みを進めていた。
レノア「………(最善は……尽くしたつもりでしたが……結果として、エルター様は死を迎えられた………。……私は………私達は……本当に………)」
思いを巡らすレノアの背後に
音もなく…
???「動くな」スッ
レノア「!!!?」ピクッ
図太い男の声が
背後から聴こえる。
???「おっと、妙な真似をしたら、お仲間のボタニスト達がどうなっても知らねぇぜ?」
レノア「……!!」
腰部に鋭利なナニカを当てながら
男は囁く。
レノア「………(そんな……ココはボタニストの拠点であり、私の『レディ・ハーピー』も発動している……にも関わらず、全く敵意を感知できなかった………!!)……我々の仲間を、制圧したとでも? 貴方おひとりで??」
レノアは両手を挙げながら男へ話す。
男「意外か? ま、そうだろうな。各個撃破なら造作もない。『お姉様には手を出さないで〜』って、懇願してたぜ」
レノア「っ!!」ギリッ
男「お〜お〜。圧は引っ込めな。お仲間のミタマ(この場合、生命)は、俺が握ってんだぜ」
レノア「……………何が目的ですか?」
男「そうさね〜♪ お前達ボタニストの殲滅と…お前のような、生意気で『育てがい』のある女を手に入れることだな♬」スッ
男は言いながら、レノアの腰を撫でる。
レノア「!! ……………」
男「とりあえず、お前の部屋へ向かえ。たっぷり『教育』してやるよ♪」
レノア「……………わかりました」
レノアは
僅かな違和感を覚えながら
歩き出した。
…
…
ガチャ
レノア「………こちらです」
男「…ふーん、あいかわ…いや、殺風景だね〜女性の部屋にしちゃぁ」
レノア「……………」
男は部屋を見渡し
男「とりあえず、これ(ローブのようなもの)を脱いでもらおうか♬」
レノア「……………」スッ
レノアは言われた通り
ローブのようなものを脱ぐ。
男はニヤニヤしながら眺めている。
尚
他ボタニストのミタマを握っていると言う発言もあり
刃物等の武器は手に持っていない。
レノア「……………」
男「よしよし♬ じゃぁ、ベッドに上がってもらおうかな♡」
レノア「………はい」
レノアは
自らベッドへ上がる。
男「よしよし、いい子だ♪ それじゃぁ、さっそく…」
男も
ベッドへ上がろうと…
レノア「…あの…」
男「ん?」
レノアは
恥じらうように目を伏せ
レノア「…優しく…していただけますか? 副総長」
男「っひゅー!!♡♡♡イイねイイね~♬しおらしくなっちゃってこの子は♪よしっ、じゃぁお望み通りやさ…フグッ!!」
刹那
レノアの両脚が
男の首をスルッと捕らえる。
レノア「……何の茶番ですか、副総長」ゴゴゴゴゴコ…
男(副総長)「……ぐふっ……ばれたか…」グググ…
…
…
副総長「っばれちゃぁ仕方ない!!とうっ!!!!」バッ
レノア「……」
突如
目の前の男(副総長)の体が灰色の光に包まれたかと思うと
レノアの両脚で捕えていた身体が『小さくなる』。
副総長「ふっふっふ…」
光の中で
変体していくそれは
やがて
マゾメ・スネラーEX「フハハハハハ!!アタイはマゾメスを狙って調教を振り返す魅惑的な女王!!マゾメ・スネラーEXよ!!♡♡♡」ビシッ
ボンテージっぽいものと
謎の仮面に身を包んだ
明確な変態が出現した。
レノア「……ハァ…なんですかその下品な名前と卑猥な衣装は」ギシッ
レノアはベッドから起き上がり、そのままベッドに腰を掛ける。
マゾメ(副総長)「何を言っているの!!こんな妖艶で素敵な衣装はなかなかないでしょ♡♡♡イヴちゃんやコモルルちゃんも、まじまじと見入っていたわよ♡ハヤメちゃんは鼻血を出して倒れていたけど♪」
レノア「…ハァ…彼女らに変な影響を与えないでください。ただでさえ、今は副総長がよくしている『魔法少女』だかの衣装を模しているのですよ」
マゾメ(副総長)「あら♡良いじゃな~い♡♡可愛らしく任務を遂行するのね♬」
レノア「……それで、あんな茶番をした理由は何ですか?」
マゾメ「あら、そんな怖い顔しないの!♡ 隣、いいかしら?」ギシッ
レノア「………」
マゾメ(副総長)は
手に持つ鞭っぽいものを撫でながら、レノアへ語りかける。
マゾメ(副総長)「イヴちゃんも、ハヤメちゃんも、心配していたわよ? 貴女のことを」
レノア「……!!」ピクッ
マゾメ(副総長)「…今回の、エルター・リッチさんの件、報告書に目を通したわ。その上で、イヴちゃんとハヤメちゃんにも、話を聞いた。…彼女達も気落ちはしていたけど、前を向いてはいたわよ」
レノア「………そうです…か…。はい、おふたりは、此度の件、迅速かつ適切な対応ができていたと思います。報告書の通り…諸々を判断したのは私のため、責は私にあります」
マゾメ(副総長)「ん~もう、そういう事をいってるんじゃな~いの!」ペシッ
マゾメは鞭っぽいものでレノアの太股を叩く。
レノア「………」
俯くレノアを
横からジッと見るマゾメは
ガバッ
レノア「っ⁉」
ふいにレノアを抱き寄せる。
マゾメ(副総長)「んもう、相変わらず『抱え込む』んだから!」プリプリ
レノア「っ…な…なにを…お離しください!」
マゾメ(副総長)「…いいこと? レノア」
マゾメは
レノアを抱きしめたまま
レノアへ話しかける。
マゾメ(副総長)「全てを完璧に遂行するなんて、誰にもできないわ。アタシだって、オル総長だって。貴女はあの時、最善を尽くしたの。結果が理想通りでなかったとしても、自分を責める必要はないわ」ナデナデ
レノア「…っ……」
マゾメ(副総長)「そ・れ・に♡ 真の『責め』は、もっとお互いに気持ちよくなるために行う神聖な儀式なのよ♡♡♡」ハァハァ…♡♡♡
レノア「………」
スッ
マゾメは
レノアからそっと身体を離す。
マゾメ(副総長)「レノア。貴女の気質をあれこれ言うつもりはないわ。ただね、貴女はもう少し、周りを信頼しても良いのよ?」
レノア「…信頼…ですか?? 私は…」
マゾメ(副総長)「もちろん、貴女が仲間に一定の信を置いているのは、わかっているわ。ただね、貴女は色んなことを指揮する力に長けている分、周りに『頼る』ことが苦手よね」
レノア「………」
マゾメ(副総長)「貴女の采配や判断は、確かにいつも優れているわ。だけどね、イヴちゃんやハヤメちゃんや他の仲間も、ボタニストとしてきちんと業務をこなしているのよ? そりゃぁ。危なっかしく見えることもあるかもしれないけど、彼女達は彼女達でしっかりと考えて、行動する事ができるの。だからね」
スッ
レノア「!!」
マゾメは
レノアの頬に
そっと手を添える。
マゾメ(副総長)「これからはもっと、仲間を頼りなさい。仲間をよく見ていなさい。きっと、貴女が考え付かないような行動を、自分たちで判断してとっているのを見ることができるわ。その時、貴女も、『自分のために』行動する事ができるはずよ」
レノア「……副総長…」
ガチャ
ハヤメ「お。お邪魔しますっ!!シュンシュンお姉様(最近元気がないから呼び名を変えました)、お、お茶菓子をお持ちしま……」
カチッ
ドアを開けたハヤメが固まる。
イヴ「む? 何をしているハヤメ? 我が入れないではないか!」ヒョコッ
ハヤメの後方から
イヴが顔を出す。
イヴ「シュンシュンお姉様。感謝するがいい。本来なら我が食せし饅頭を、全力で我慢して持ってきたのだ。我に平伏し、感謝しな…が…!!」
レノア「………」
マゾメ(副総長)「あら♡ 噂をすれば♪♪」
ハヤメ「………」バタッ
ハヤメは後方へ倒れる。
それをすり抜け
お茶菓子を救い
前方に躍り出るイヴ。
イヴ「なっ…なっ…なんと…」
レノア「…いやっ、違いますイヴ!こ、これには訳が…っ⁉」ビクッ
マゾメ(副総長)「あらあら~♡♡良いところだったのにね~♡♡♡」サスサス…♪
マゾメはレノアの太股を撫でる。
レノア「っん…ふざけないでくださいっ!!」
そして
バタバタ…
レノア「!!」
ヴィオレ「なんすかなんすか~?騒々しいっすね~?」ヒョコッ
モイスチャー「なにやら大きな音が…ハヤメ⁉」バッ
一同が
部屋の様子を…
レノア「………」
マゾメ「……♡」
モイスチャー「………」←察し
プルプル…
イヴ&ヴィオレ「「変態プレイ」」「だ~~!!!!!」「っす~~~!!!!!」
レノア「………ハァ………」
ため息をつくレノアの表情は
心なしか柔らかかった。
ちなみに後日
コモルル「あっ♡エスエムお姉様~♪」タッタッタッ
レノア「………」
しばらくこの呼び名が流行った。




