第677毛 対
…
……
………
キュレル「兄上!!」
ラックス「ん? なんだいキュレル?」
キュ「兄上は、どうして『武闘家』になったのですか??」
ラ「え?」
『実母』亡き後も
キュレルは多くの人々に支えられながら
すくすくと育っていた。
いつも明るく
このように、好奇心も強い。
ラ「ええと、そうだな……。キュレルや、父上、使用人の方々もそうだけど、『家族』を守りたい(護りたい)からかな」
キュ「マモル???」
ラ「うん。みんなが、困ったり、悲しんだりしないように…何かあっても、俺がいれば安心だよって、みんなが思ってくれるように、かな。もちろん、イヤな事がないのが一番なんだけどね」
キュ「兄上カッコいいのです!!」
ラ「はは、ありがとう」
キュ「では、もういっこ、聞きたいのです!!」
ラ「ん?」
キュレルは顔を目一杯上げ、まっすぐにラックスを見つめる。
キュ「兄上は、どうして『お二人いる』のですか??」
…
…
ザワッ
ラ「……………え?」
キュ「………」ジー
ラ「………な、何を言ってるんだいキュレル?? お、俺は俺……一人しかいないよ??」
ゾクッ
ラックスに
悪寒が走る。
キュ「え? じゃぁ、時々、眠っている私のもとにくる兄上は、兄上じゃないのですか?? 」
ラ「………………………え………え?」
キュ「兄上、私のお部屋にきて、私をただジッと見ているじゃないですか。…私が、なんですか、と聞いても、何も言ってくれなくて、寂しいのです」
ラ「…………な……なに………なにを………」ドクンッ
キュ「だから、『いつもの兄上じゃない』と思ったのです。でも声に出してはいないのです。…そしたら、兄上は『笑った』のです」
ラ「………笑った?」
キュ「はい。何だか凄く怖かったのです。…だから、兄上はお二人いるのかなと思ったのです」
ラ「……………」
キュ「兄上?」
ラ「………ぁあいや、ごめんねキュレル……。ちょっと…寝ぼけていたのかもしれない…。今後は気を付けるよ」
キュ「! ねぼすけさんなのです!!」
ラ「あはは……そうだね………」
…
……
なぁ
お前は何なんだ?
どうして何も言わない
どうして何も反応しない
なのに
お前は………
覚えていろ
俺の家族に危害を加えようとするなら
俺もろとも
お前を……………




