第64毛 交戦
音もなく、二人の少女があらわれる。
その視線は、黒髪の青年に向けられていた。
パ「この二人、明らかに敵意があるね。私達というよりは…」
シャ「ウィッグさんに対してでしょうか?」
ウ「…!! え…えっと」
少女1「聴きたいことがある」
少女2「ついてきなさい」
少女二人は、ウィッグのみを路地裏へ連れ込もうとする。
シ「すみませんお二方」
少女1「…なに?今忙しい」
少女2「被り物のおじさんには用がない」
シ「誰のカミが被り物だ」
パ「バレてるね(笑)」
シ「まぁ良い。お二方、そう強引になさらず。この青年には、私達も用があるので、その後でも良いかな? あと、いきなり路地裏は、警戒されてしまいますよ」
少女1「急ぎの用。アナタ達はあと」
少女2「すぐ確かめないといけないの。引っ込んでて」
シャ「らちがあきませんね」
パ「お嬢ちゃんたち、もしかしてさ〜、最近ここらへんで暴行騒ぎ起こしてないよね?? もしそうなら、黙って立ち去る訳にはいかないんだけど」
少女1&2「「………」」
パ「図星かな?」パンテーンが剣の柄に手をかける。
少女1「…アナタたちも、ついてきて」
少女2「それなら良いでしょ」
パ「路地裏に?? 行く理由がないかな。アタシ達も、ウィッグさんも。話ならここですれば良いじゃん。そんなに内密な話なら、それこそ教会から許可もらって、個室での面談とか、色々やり方はあるんじゃない?」
シ「そんな事できるのか」
パ「うん。事前に言っておく必要あるけどね。即日はなかなか難しいかな」
少女1「………仕方がない。人数は多いけど」
少女2「一瞬で処理すれば大丈夫。私達なら」
少女達の敵意が濃くなるのを、シゲル達一行は感じとった。
パ「ふーん、やっぱりやる気なんだね。じゃぁ、ほぼ現行犯かな」
シャ「そうですね。こちらとしても、山程ききたい事はあります」
パンテーンが剣を抜き、シャルルが杖を構える。
刹那、シゲルがそれを制止する。
パ「シゲル?」
シャ「いかがなさいましたか??」
シ「交戦モードのところすまないが、私に任せてくれるか?色々とスキルも試したい」
パ「え??大丈夫?相手は二人だよ?」
シャ「いくら勇者様といえど…」
シ「大丈夫だ。よいトレーニングになるだろう」
シゲルは二人を見据える。
シ「さぁ、我が筋肉がお相手しよう」




