第660毛 剛力
シャカ「ふむふむ。詳しく教えてよ☆」
メトリー「…はい。…とはいっても、シャカ様が語られたような真相までは、到底考えておりませんでしたが…。……私は、キュレルが産まれる前に一度、エルター様とラックスに、お会いした事があります」
キュ「!!」
コモルル「…あっ!!!!」ギュッ
シンシューク「!! ど、どうしましたかコモルルさん??」ビクッ
コモ「モジモジお姉様!!メトリー様って、確かあの時の妖艶飛び蹴りお嬢様では??」ギュッ
モジモジお姉様「モジッ…その呼び名はやめてくださいっ!! …それに、なんですか妖艶飛び蹴りお嬢様とは!? メトリーさんに失礼ですよ!!」
コモ「あーんごめんなさいモイモイお姉様♡」ギュッ
モ「……………アナタの記憶通り、ラックスさんが路地裏にて、スカルプ邸の金品目当ての男女複数名から襲われた一件で、我々ボタニストへの連絡及び、男性二名の一時的な無力化をしてくれた方が、メトリーさんです」
※第595毛 合理的 参照です。
コモ「やっぱり!!その時の事でしょうかメトリー様」ギュッ
メトリー「は、はい。その節は、迅速に対応いただき、ありがとうございました」ペコッ
コモ「いえ、ボタニストとして、当然の事をしたまでですわ!!」キリッ ギュッ
シンシュ「……ぁ、あの………コモルルさん………」
コモ「? はい」ギュッ
シンシュ「……その………いつまで俺…私に、しがみついているのでしょうか…??」
コモ「そりゃぁ、シャカ様からの忌まわしき毒牙がなくなるまでですわ!!」ギュッ ヒシッ
コーデルワイス〘………コアラみたいですね〙
パ「………」
シャルル「羨ましいのですか?」
パ「ハッ!! い、いや、そんな事は………」アセアセ
シャカ「ん〜♡ この僕が『忌まわしい』だなんて、なかなか立場上やばいじゃ〜ん♡♡ ま、いっか♪♪♪ 話を戻してもらっても良いかい?」
メトリー「はい。お会いした際、エルター様…それにラックスにも、僅かな『ゆらぎ』を感じました」
シャカ「! ほう」
メ「皆様がご存知のように、私のスキルは『逢魔が時』で、現実とハザマを曖昧にするスキルです。このスキルを所持している影響からか、ヒトやモノの『ゆらぎ』というのが、何となく分かるのです」
シャカ「ふむ。で、エルタんとラックスくんが『ゆらいでいた』と」
メ「…はい。ミタマ(この場合、心)のゆらぎとは別に……形容し難いのですが、奥底に何かあるような……『今見えている者と違うナニカがいる』ような……不思議な『ゆらぎ』を感じました」
シャカ「………ふ〜ん……な〜るほどね〜………」
ラキ「………もう良いかな? シャカさん。別にメトリーさんは、何か良くない目的を持って、リッチ家に嫁いだ訳ではないよ」
シャカ「ん〜。ま、そういうことになるかな♪♪……『先祖返り』もしてないみたいだし。もししていたら、ルージュお嬢様が黙っていないよね?♡」
メ「え??」
ヘラ「……………」
シャカ「メトリん。君、『見かけによらず剛力』だろう?? それはさ、君の家系……君の一族の始祖たる英雄の血が影響してるんだよ☆」
メ「!! ………」
シャカ「…ん? 何となく察しはついていたかい??」
メ「………はい……」
ラキ「はーいはい、シャカさん。とりあえず、聴きたいことはもう良いかな? どんどん脱線しちゃってるよ」
シャカ「おっとごめんごめん♬ いや〜、エルタんが心配で、ついね♡」
ラキ「……シャカさんは、特に関わってくれたみたいだから、気持ちは分かるけど……。とりあえず、キュレルちゃんは…大丈夫かい?」
キュ「……………」
メ「……キュレル………」
キュ「………声が、聴こえていました」
メ「!!」
ラキ「声?」
キュ「はい。…エルター…お母様のお腹にいるとき、なんだかすごく苦しくて……でも、『大丈夫』『守る』という声が、途切れ途切れに聴こえていたんです。……そして、いつの間にか、苦しくなくなりました」
メ「………キュレル……………」
ラキ「……そっか………。エルターさんは、さいごまでキュレルちゃんの為に、ハゲましていたんだね」
キュ「……………」
モ「………当時、私は別件で、携わる事ができませんでしたが……」
ハヤメ「…はい。オシャカ様が話してくださったように私と、イヴちゃん、それに、ツンツンお姉様が対応させていただきました」
イヴ「……………」
ツンツンお姉様「誰がツンツンお姉様ですか」
ハヤメ&イヴ「「!!!?」」ビクッ
モ「!!」
シャカ「ん〜?? ……おやおや、これは……」
ヘラ「!!!!!!」
その場にいる全員が
その『声』のするホロモニターを見つめる。
それは…
勇者ヤマザキ ハルト「……声も聴こえてんのか?」
シゲル達が出会った勇者、ヤマザキハルト一行が、モニターに映っていた。




