第652毛 丘
…
……
………
母上は静かに
そして安心したように
息を引き取った。
そう
知らされた。
棺に入った母上は
オシャカ様の提案もあり
『土葬』となった。
『地に足をつけて歩みたい方だったから』
と
仰られていたようだ。
でもなんだか
オシャカ様にしては
道理に欠けている気がした。
父上は
母上の最期の瞬間以外
俺の前では
決して涙を流さなかった。
そう
俺の前では……………
母上は
どうして
逝ってしまわれたのだろう
どうして………
『声』が聴こえない
こんなときほど
アイツは
何か発してきそうなのに
ただ
…なんだろう
『寂しい』という想いが
なんだか
俺だけじゃなく………
ミタマ(この場合、心)に……………
お前も
寂しいのか?
なぁ………
……………
スカルプ邸から程遠くない
とある丘
見晴らしのよい場所に
スカルプが建てた墓はある。
そこへ………
ザッ…
シャカ「………ごめんね…エルタん…」
エリザベス「……………」ギリッ
ベル「………ぅう……………」グスグス…
シャカ「……エリうさちゃん。…ミダレディは、大丈夫かい?」
エリー「………あの御方は、誰よりも自身の『ミダレ』を理解しています。…自身が『私欲でミダレること』が、オニガシマにとって良くない事であることを、常に危惧されております故…」
シャカ「………そうか……ってことは、随分『ガマン』してそうだね……………」
エリー「……………」
シャカ「…あんまり名前は出さない方が良いかもだけど、ジャックくんはどうだい?」
エリー「はい……。彼も、未然に防げなかった事への自責の念と…その念から、今はより、裏で多種多様な『情報』を集めています」
シャカ「………そっか………」
エリー「……シャカ様…。此度の件…シャカ様の『六道眼』でも、ミエなかったのですか??」
シャカ「………ああ。……どうも妙でね………」
エリー「…妙…とは………!!!!」
シャカ&ベル「「!!」」
エルターの墓のすぐ横が
黒く光る。
ズ…
ズズ……
ズズズ………
ヘラ・ルージュ「…………………………」
シャカ「……これはこれは………」




