第644毛 語らい
シャカ「………と、いうわけだよ」
シャカは、主にスカルプから2名(レノア、イヴ)に説明をさせ、同時に念話にて、スカルプとラックス以外へ『全ての経緯』を説明していた。
レノア「……………」
イヴ「………むむむ………(念話が同時に来るから、理解が追いつかない………)」プシュー
ス「わざわざ来ていただき、有り難いのですが…お話しした通り、事件性は………ただ、原因も分からず………」
レノア「………エルター様は以前、医師より『絨毛膜下血腫』等の診断は、受けていないでしょうか?」
ス「え?」
ヴィオレ〚?? なんすかそれ?〛
レノア「……〚…ボタニストたるもの、様々な情報を網羅しておくべきですよヴィオレ〛胎囊(たいのう : 赤ちゃんを包んでいる袋)の周りに血腫(出血した血液が溜まったもの)ができた状態の事を言いますが、そのような診断は受けていないでしょうか?」
ス「は、はい。…聞いておりません……」
イヴ「………」
レノア「そうですか。わかりました………」
シャカ「って事は、まだ決めつけは良くないかもだけど、妊婦が生じる可能性のある病気ではないって感じかい??」
レノア「………そうですね……。出血しているとうかがった際はそちらの可能性を疑いましたが、その出血も、『痛みを我慢していることによる口腔からの微量の出血』でした。また、破水もされていません」
イヴ「……痛みについては、私が『緩和』している。これ以上の出血はないと思われる」
ス「あ、ありがとうございます……!」
シャカ「………と、なると………」
エルター「……………ぅ………………み……んな………」
一同は驚く。
ス「エルター!!しっかりするんだ!!今、オシャカ様やボタニストさん方が来てくれている!!私の『スコープペンダント』で、主治医にも連絡しているから、それまで…」
エルター「……ス……カルプ………」
ス「!!」
エルター「………ラッ…クス……も」
ラ「!!!!は、はい!!」ビクッ
エルター「……お医者さんが……くるまで………ぉ…シャカさま…たちと……話が……したいんだ………
ス「え??」
エルター「……ハハ……ちょっと……繊細……な……話で…ね………。男性が……いたら……さ………」
ス「っ…! ……エルター……………」
エルター「っ…だ…大丈夫………私が……丈夫なのは……ふたり…も、知ってる…でしょ? ………お願い………」
ス「…………………………」
スクッ
ラ「!!父上!?」
ス「……そうだね。私は、君を信じている。君が望むなら、私達はいったん、別室に行くよ」
ラ「! でっ、ですが……」
ス「……ラックス。お母さんを信じなさい。…なに、もうすぐ、お医者さんも着く。暫しの間だ」
ラ「……っ……………」
ラックスは涙で滲んだ目を
エルターに向ける。
ラ「………母上………おれ……俺の………せ」
エルター「ラックス…」
ラ「っ!!」
エルター「…自分を……責めないで………君の…せいじゃ……ないよ………」ニコッ
ラ「……っ…母上………」グスッ
エルター「…大丈夫………また………後で………」
ラ「………っ…は…い………」グシッ
ス「……………エルター……………」
エルター「……………」
スカルプへ、エルターは微笑む。
エルター「……ラックスを……あなた……………」
ス「……………わかった」
そうして
ふたりはその場を離れる。
…
……
エルター「……………ふぅ………」
レノア「……………エルター様………」
エルター「……みんな……わざわざ……すまない…ね………」
シャカ「気にしない気にしない☆ ……エルタん、何があったんだい??」
エルターは深めに呼吸をする。
エルター「………『声』が、聴こえるんだ………」




