第643毛 獣(ケダモノ)
………
スカルプ「エルター!!しっかりするんだ!!今、お医者さんを呼んでいるから!!」
ラックス「母上…!!」
エルターはベッドに寝かされ、スカルプとラックスが心配そうに声をかけていた。
エルター「……………ぅ………」
ス「エルター!!」
ラ「ち、父上……母上は、急にどうして………」
ス「……………(予定日までは、まだ20日程もある……何か、事故が起こったわけではない……外傷も見られない………じゃぁ………これは………)」
ラ「………父上……………」
ス「!! ぁあすまないねラックス。大丈夫だ。 エルターはきっと元気になる。…そして、キュレルも無事に…」
リンッ
シャカ「失礼するよ〜」
ス&ラ「「!!!!」」ビクッ
シャカ「いきなりすまないねスカルんにラックス坊や。……エルタんの『気』がミダレてるって、ミダレディが心配してね……。来てみたんだけど…」
ス「ぉ…おシャカ様! ありがとうございます!!」
ラ「………??」
ラックスは、シャカの両肩にナニカが乗っているのを見る。
エリザベス「……エルター様……」ピョコン
ベル「………これは………」チョコン
シャカ「エリうさちゃんにベルさん……これはちょっとマズそうだね………」
ラ「!! (し、喋った……!)」
エリー「……先程、念の為ボタニストへ連絡致しました。事件性も視野に入れましたため」
シャカ「ありがとう。……しかし、なぜ………」
???「『レディ・ハーピー』」
ヴンッ
シャカ「! おはやいお着きで…!!」
ボタニスト「………ご歓談中失礼致します。………皆様、少々非常識が過ぎるかと」
スカルプ「!え!?」
ボタニスト「…今、私のチカラで空間を『無菌』かつ『抗菌』状態にしましたが、そもそも妊婦の方に対し、適切な衛生環境体制でない中、大勢で囲うのは如何なものかと。…ましてや、獣が居るのは論外です」
エリー&ベル「「!!」」ムッ
シャカ「アハハ…ぐうの音もでないよ……とりあえず、早急な判断ありがとうハッピーレディ♪」
ハッピーレディ「……………その呼び名はお止めください。……とりあえず、現状をお聞かせいただき」
???「ご歓談中失礼するっす!!」
ハッピー「! 間に合いましたか」
???「っはー。到着っす! …あれ、チカラを発動中っすかレノアさん??」
レノア?「……………あなた………」ゴゴゴゴゴ
???「ハッ!! あ、つい名前を……」アセアセ
??「とうっ!!」バキッ
ス「!?」
イヴ「ボタニストが一柱にしてオルンビス12真!!アナタの痛みを緩和します!!イヴ・エスダック優雅に見参!! さぁ、我らがツンツンお姉様ことレノア・ハーピネスお姉様はいずこ!?」バッ シャキーン
レノア&???「「……………」」
イヴ「むむ? ヒソヒソープちゃんもお呼ばれ??」
ヒソヒソープちゃん「なんすかその呼びは!!アタシはヴィオレ・ユウっすよイヴさん!!」
イヴ「むむ? いやだって、いっつもヒソヒソコソコソ隠れて念話してるから………」
ヴィオレ「!! っ………ぁ……ぁれは……その………」アセアセ
レノア「……………(高潔たる秘匿集団の威厳が……………)」
シャカ「ええと、とりあえずコントはいったん置いとこうか。状況が状況だし、増援は嬉しいよ☆ とりあえず、イヴちゃん」
イヴ「む?」
シャカ「君のチカラ『イヤシマス・イヴ』を、エルターさんに使ってくれるかい??」
イヴ「!! …一刻を争う状況と把握した……合点承知の助!!」
ヴンッ
イヴ「貴方の痛み、緩和します♡ 『イヤシマス・イヴ』!!」
パァァ…
エルターを
淡い光が包み込む。
シャカ「よし、ありがとうイヴちゃん♪ …次は…」
レノア「とりあえず、室内は最低限の数に致しましょう。 獣二匹(正確には一羽と一匹)は、部屋をでて早急にカラダを洗ってきてください」
エリー&ベル「「!!」」
ヴィオレ「…あの〜、この二匹…いやいや、この方々って………」
レノア「知っています。特に『かつての理のカミサマ』は。…しかしながら、今はどちらも獣。この場においては非常に似つかわしくない存在です。別室にて洗浄と待機を……ああ、ヴィオレ(もう秘匿が無意味になったので名指しです)」
ヴィオレ「! はいっす」
レノア「貴方の『ソープハンド』を使いながら、こちらの二匹を綺麗にして差し上げなさい」
ヴィオレ「ええ!?いやいや、なんでアタシが!? そっ、それに、『ソープハンド』はあくまでモノを液体か泡にするかで、石けんとかではないですよ!?」
レディ「水にできるなら、まぁやりやすいでしょう。頼みましたよ」
ヴィオレ「いやいや、強引過ぎません!?」
レディ「……みた限り、予断を許さない状況です。…早急な対応が求められます」
ヴィオレ「! …っあ〜もう!!わかりましたよ!!さっ、御二方、一緒に行きましょうっす!!」
エリー&ベル「「……………」」
ヴィオレ「むくれないでくださいっす。やさしくするっす!!」
レノア「…ああ、御二方。『兎の眼』と『兎の耳』、それと『共鳴りの鐘』を発動していてください」
エリー&ベル「「……………」」
レノア「いいですね?」ゴゴゴゴゴ
エリー&ベル「「……………はい………」」
そうして
獣とヴィオレは退室した。
シャカ「いや〜、いろいろありがとう。…イヴちゃんも、すまないね」
イヴ「このくらい、容易いこと……。それよりも、端的に状況の説明を求める」
レノア「そうですね。…おおよそ、察しはつきますが…」
シャカ「よし、端的に話すね…」
…
……
………
他方
ヴィオレ「お痒いところはないですか〜〜???」ゴシゴシ
エリー「………」
ベル「……………敢えて言うならば………『歯痒い』ですね………」
ヴィオレ「え??」
ベル「……………何でもありません………」




