第631毛 エルターズ・オリジナル.15 派生
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ジャック〚整理します。テンカイやマカイ、ハンジン(シンジン)、地上界リーブの民の一部は、チカラを有しています。また、そのチカラに見合う立場や地位に座すことが多いのがセカイの常です。この中でもとりわけ『万物の理』に関するチカラを有している存在が『理の存在』と言われます〛
エルター〚う、うん〛
ジャック〚この『理の存在』のうち、不死者であるエルター様は『不死』として『生の象徴』とされています。故に『生』という『理』を司る存在だという意味ですね。…しかし今回、古の『セカイの起こり』等まで調べましたところ、どうにも『理由』が明確ではない事が分かってきました〛
エルター〚え…と、いうと??〛
ジャック〚はい。まず『死』というのは、まごうことなき『理』です。死は、生きとし生けるもの『全てに起こる』ものですから〛
エルター〚うん、そうだよね……って、あれ?? じゃぁ…〛
ジャック〚はい〛
ジャック〚そもそも『不死』というものが存在している時点で、『死』という理から外れた存在なのです〛
…
エルター〚…ぇ…じゃぁ…私って…〛
ジャック〚はい。そもそもを辿ってみた(セカイの起こりまで遡ってみた)のですが、『不死』が理である旨の根拠は、見つかりませんでした。これは当然の事かと思います。『不死』が理である場合、『死』が理ではなくなってしまいます故〛
エルター〚うん…〛
ジャック〚では、なぜ今、『不死』が『生の象徴』とされているのか、という点を考える必要があります。そしてそれは恐らく、『死に対する恐怖と生に対する執着や憧れ』から来た『派生の理』であるためだと推察されます〛
エルター〚………〛プシュー
ジャック〚紐解いていきます。『死』が不変の『理』とするならば、受け入れるしかない。しかしながら、それを望まない者も多く存在します。…死の神ヘラ・ルージュ様が嘆いておられる一要因でもありますね。このような者は、『死』に反発や、『死』自体を憎む。すると、『生』に執着するあまり、偶像や理想像を創り出します。これは『いかなる場合でも死なない』という、まさしく『不死』の存在です〛
エルター〚………〛シューシュー
ジャック〚…(…大丈夫かな…)『不死』の存在を数多が望み、それが形になった。それが『不死者』様であり、エルター様…貴方様なのです〛
エルター〚……………〛シュー
ジャック〚………エルター様……?〛
エルター〚………ハッ!! ぁ、ぁあなるほど………。…しかし、それはつまり……私は、『創られた存在』であるということかい??〛
ジャック〚……間違いではありませんが、『創られた』に特化するならば、我々はみな、創られています。ただ、想いによる具現化、という意味合いでしたら、その通りかと〛
エルター〚………な、なるほど……………〛
ジャック〚はい。これを踏まえた上で、です。『理の存在ではない』『想いの具現化』であるとした場合、当然ながら『理』に該当しません。よって、縛られてはいないという事がわかります〛




