第603毛 肥やす
…
……
………
エルター・リッチ「ラックス。ちょっといい?」
ラックス「! はい、お母さん!!」
エルター「あら、フフッそんなに固くならなくても良いのだけど………アナタ、ちょっと無茶しすぎだよ。…確かに、クニの依頼はもう受けられる歳だけど……」
ラ「…大丈夫だよ。無茶はしないようにする!!」
エルター「……なんで、そんなに必死になるの?? あのヒト…スカルプ様も心配しているのよ?」
ラ「……………」
エルター「……………」
俯くラックスをジッと見つめるエルター。
エルター「……ねぇ、ラックス」
ラ「………うん」
エルター「……何か、隠してない??」
ラ「!!」ビクッ
エルター「……………」
ラックスは尚も俯いている。
ラ「……………」
エルター「……………そう……わかったよ…」
ラ「! え!?」
エルター「ラックス。アナタがまだ、私達にも言いたくない、言えないなら、それで言いわ。…ただ、覚えておいて。私達は、どんなアナタであっても、受け入れるからね」
ラ「……………うん………」
エルター「………ふぅ。とりあえずは良いわ。…なにせ、私も、隠し事をしているからね♪」
ラ「……え???」
ラックスは顔を上げる。
エルターはラックスを真っ直ぐに見つめ
微笑む。
エルター「もう言っちゃおうかな♬ ラックス。アナタね、もうすぐ『お兄ちゃん』になるのよ」
…
……
………
ラックス「……お母さんの…お腹の中に……」
エルター「ウフフ♬ そう、宿ってるんだよ〜♪ 新しい生命がね」
ラ「…………新しい……生命……」
スカルプ「そうだラックス。君もお兄さんになるんだ」
エルター「ラックスは、他人の感情とか表情に敏感ですからね〜。そんなラックスに寄り添えるような弟か妹がいいね♪」
ス「そうだな」
ラ「……………」
兄弟(兄妹)………
俺に………
俺が………
俺なんかが………
〘肥やせ〙
!!
〘肥やせ〙
………え??
〘肥やせ。肥やせ肥やせ肥やせ〙
…………な……なんで……何を………
〘肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ肥やせ〙
…やめろ……やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!
グラッ
エルター&スカルプ「「!!!?」」
ラックスは大きくよろめき
後ろへ…
ガシッ
エルター「ラックス!!!!」
倒れ込むラックスを、エルターが支える。
エルター「…!!!!」
エルターの表情は
険しかった。




