第365毛 原理・心理
シ「……何だか、コチラの世界の八百万の神…と言いますか、最高神に近しいお名前ですね…」
オル3〘…ええ。そうでしょうねぇ…〙
シ「………」
コー〘あの………〙
オル3〘あら、落ち着きました?〙
コー〘はい…すみません……。…あの、気になっていたのですが…〙
オル3〘はいはい〙
コー〘…オルビス様、私達の世界をご存知ですよね??〙
一瞬
空気がピリつき
ダカラの周りの風も揺らぐ。
オル3〘…オホホ♪やはり、あからさまでしたかねぇ〙
コー〘……いえ…〙
バル「…オルビス様……」
モ「……………」
オル3〘ええそうですね。コーデルワイス、そして今この場にいる皆様へはお伝え致します。私や、一部の者は、勇者シゲル様達の世界を含めた『数多の世界』を知っています〙
コー〘!!………〙
シ「…その言い方ですと、平行世界(或いは並行世界)と言いますか、様々な世界の一部が、我々の世界という形のようですね」
オル3〘ええ。…この話は、もう少しアナタ方が、実際の経験を積んでからの方が良いでしょう。今は、『そういう世界が存在し、そういう世界を認識している者がいる』という事を、覚えておいてください〙
シ「………わかりました」
モ「!! …シゲル様……アナタは…これでも…」
シ「………」
アーディ「…あの…」
オル3〘あら?どうしましたお姫様?〙
ア「………シゲル様は、納得できるのですか?」
シ「む?」
モ「!!」
ア「お告げのもと、召喚した私が言うのは違うかもしれません。ですが、どうにも、『はぐらかされている』感が否めませんわ。…いずれわかる、経験すれば、等言われますけど、肝心な部分が不透明なら、そもそも言う通りに動きたくないですわ。…シゲル様が一番、そうお思いなのではないですか!?」
オル3〘………〙
バル「……………」
コー〘………姫……〙
エ「……(このお姫様、あんまり分かっていないようで、結構、芯を捉えているというか、しっかり話の筋はわかっていますね…)」
ヨル「……………」
ダカラ「……………(…圧倒的場違い感……私は空気…私は空気……)」
シゲル「…アーディ。ありがとう。私の事も、皆の事も、よく考えてくれているな」
ア「……いえ…そんな……」
シ「だから敢えて私もハッキリと言おう。以前、モイスチャー氏には多少話しましたが…アーディ。確かに私は、召喚された事に対して納得はしていない」
ア「!!」ズキッ
シ「しかし、これはネイチャー王国から旅立つ時にも伝えたように、アーディの事を責めているつもりは毛頭ない」
コー〘………(毛頭………ない………)〙
シ「何を考えているのかは何となくわかりますよワイス氏」
コー〘!!〙ギクッ
シ「失礼。勇者ハルト氏も言っていたように、召喚され、魔王退治を依頼された事は確かに理不尽だ。ただ、だからといって、あてもなくただ反発するのも割が合わない。どうせなら、自らの目で、自らの足で、信のおけると判断した仲間と、セカイを見ながら見極めていきたいのだ」
ア「…見極める?」
シ「ああ。このセカイとは何なのか、私の世界とは何なのか、そして、『私とは何なのか』を見極める。それが、今の私の行動原理であり心理だ」




