第342毛 オルビス・フレスギーの諸記録その7
オルビス「テンカイ(天界)は、良い気が流れているから『良異気天界』と呼ばれているのは、知っていますよね。これが昨今、狂い始めているのです」
ミガマエルと合流したオルビスとワラエルは、城の長い廊下を進んでいた。
ミガマエル「…狂い始めている??」
オ「そう。『異質』と言いますか、『淀んだ』と言いますか…とにかく、これまでの澄んだ気とは明らかに異なるモノが、増えてきています」
ワラエル「………オル様は、その原因が、『勇者召喚』だと??」
オ「オッホッホ!!厳密には違いますね。『勇者召喚』も、『大きなうねり』の一つに過ぎません」
ミガ「…うねり??」
オ「『導き』をだしに『うねり』をもたらしたのか、はたまた別の理由があるのかはまだわかりませんが、森羅万象の流れの如く、『当たり前』の事象として認識されるよう根回しがされていますねぇ」
ミガ「………神聖な『導き』を、だしに使うとは……なんて罪深い…」
ワラ「………本気で、笑えないな…」
オ「…ま、それもこれから、解明していきましょう。時間はかかりそうですが……よし、到着ですね」
オルビス達は、城内にて、白い、そして広い空間に出る。
ミガ「……我々大天使の住処の中では、ここが一番広く、深いため、『そうそう介入されない』かと…」
オ「結構な事です。助かりますよ」
ミガ「…いえ……」
オルビスは周囲を見回した後、何度かの深呼吸をする。
オ「…ふぅ。…あんまり、『かつての姿』には戻りたくはないのですが…致し方ないですねぇ……まぁ、覚悟を決めますか!!」
オルビスがそう言い放つと
徐々に
オルビスを光が包んでいく。
…
……
………
しだいに
輪郭が『大きく』なり、『変容』していく。
それは
ナニカの『起こり』のように
周囲へ威圧感を与えていく。
……………
ミガマエル「………ぉお…これは……やはり…」
ワラエル「……アハハ…何度見ても……圧倒されるね………」
光が徐々に消えると
先程までのオルビスとは
似ても似つかぬ大きな存在が
そこに君臨していた。
「………またこの姿になる時が、こうもすぐくるとはな」
反射的に
ミガマエルとワラエルは跪く。
ミ「……またお会いできて光栄です。…お変わりない威厳が…さすがですね」
ワラ「…不肖ワラエル、『同胞』であるミガマエルとともに、今この刻を貴方様とともに」
ミ&ワラ「「何なりとご命令ください。『守護者』エイムダル様」」




