表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

305/824

第302毛 頬

パ「…え??」


シ「…ハルト氏側の事情はわからないが、少なくとも私は、誰かを元の世界へ連れて行く気はない」


パ「それは…どうして……」


シ「…まぁ単純に、リスク…危険が高い事があるな。帰還とともに『その世界における、本来の住民ではない者を連れて行く』ことが、その者や世界へどんな影響を及ぼすのかは未知数だ」


パ「………」


シ「また、『一方通行』であることも十分考えられる。私やハルト氏がこちらへ召喚された時とは違い『一緒に行く』という目的しかないからな。つまり、私の世界へ着いた時点で、こちらへは二度と戻れなくなるかもしれない」


パ「……………」


シ「違う世界で、異なる文化や風習、人々と馴染んでいくことは、そう簡単ではない。ましてや、故郷に戻れないとなると、尚更だ。一過性の想いだけで、安易に決断すべきではない。私を含めて、な」


パ「…………………」




シャ「………」

キュ「………勇者様……」



パ「……あのね、シゲル…アタシ…アタシは…それでも」


シ「パンテーン」


パ「…」


シゲル「…君が私を慕ってくれているのは、感じている。ありがとう。…ただ、いつぞやかアーディに聴いたが、勇者は特性上、周りを『惹きつける』雰囲気があるらしい」


パ「!! …っ…シゲル…アタシは…」


シ「…君は、私に比べるとまだまだ若い。…私のような、物珍しい者に、惹かれる事もあるだろう。…ただ、視野を広げてほしい。君の事を、大切に思っているヒト達がいる。君自身も、大切にしたいと思っているヒトがいるはずだ。…その繋がりを、大事にしてほしい。…もちろん、アーディもだ」


パ「…っ……っ……」


コー「……………」



シ「……パンテーン…」


パ「わかった…」


シ「…」


パ「ごめっ……ごめんね、いきなり……。アハハ、なんかこう、突っ走っちゃって……。うん…そう…そうだよね……シゲルが正しいや……」


シ「…すまない」


パ「…ぅうん、アタシの方こそ……っ…ごめん、アタシ、先に宿に戻る…ね……」


シ「………わかった」




パンテーンがその場を走り去る。

頬から幾粒か零れ落ちているのを、シゲルは黙って見つめていた。





シ「………泣かせて、しまったな……」



シゲルが天を仰ぎながら呟く。



そこへ

近付いてくる者が1人。



モイスチャー「……勇者シゲル様」



シ「……モイスチャー氏…見ていたのですか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ