第298毛 交わし合う
コーボ「…ハルト…なんで……」
ハル「……俺はお前を…お前達を、未知の危険に晒したくねぇ」
コーボ「……………」
ハル「だから、お前が俺に文句があるようなら」
コーボ「そんな事言わないでよ」
ハル「!!」
コーボ「ウチら、3人だけでさ…コイツ…このヒト達みたいに、大人数じゃない中で、誰よりも早く魔王を倒すって決めたじゃん……なのに…抜けてもいい、とか…」
ハル「………」
コーボ「ハルト、帰りたいんでしょ??やり残した事があるって、ずっと言ってたじゃん。時間がない、って…。だからウチとベーグルは、必死に…」
ハル「……コーボ」
コーボ「…それに、『連れて行ってくれるんだよね??ハルトの世界に』」
パ「…!!え!?」
シ「!!」
ハル「………」
コーボ「ハルト、そう約束したよね??魔王を退治したら、一緒に行こうって!!新しい景色を見せてやるって!!なのに…グスッ」
ハル「……悪かった…」
コーボ「…悪かった、じゃねぇよ……ちゃんと説明しろよ……いきなり、見捨てないでよ……」
ハル「…そうだな…すまない…」
パ「……………え…あ、あの…」
???「ご歓談中失礼ですが、そろそろよろしいでしょうか。『監視』も強くなって来てますため」
パ「!!」
シ「監視?」
ヴィ「あ、詳しくはまた言えないので申し訳ないっすが、勇者様ご一行が二組もいたら、色々と『注目』されるっすから…」
シ「………なるほど」
ヴィ「あと、今のコーボさんの発言も結構注目されそうでギリギリっす。まぁ、とりあえずここは解散した方がいいっすね」
シ「…わかりました」
パ「……………」
シャ「……………パンテーン………」
……………
ハル「…世話になったな」
シ「いえいえ、大事にならず良かったです。多少、詮索してしまい、失礼致しました」
ハル「いや、気にするな………。……シゲル」
シ「はい」
ハル「……少し喋っちまったが…俺は、元の世界に何としても帰りたい…。まぁソッチも同じだとは思うが…。たから、『帰る方法が本当に魔王を倒す以外なかったら』、お前とも一戦交えるぜ」
シ「ハハハ。宣戦布告ですかね。…ですが、予めお気持ちを伝えていただき、ありがとうございます。…そうですね、もし、どんな事を試しても、選択肢がそれしかなかった場合は、受けて立ちますよ」
ハル「………へッ、さすが良いカラダしてるだけあるな。…ぁあ、よろしく頼む」
ハルトとシゲルは固い握手を交わす。
メ「………///」
キュ「ゴツい漢同士の固い約束…ぁあ/// とか思ってるのですね母上」
そして
ハルト達一行は(ハルトがベーグルを抱え)その場を離れた。




