第285毛 肩入れ
モ「…それで、ヴィオレ…どうしてここに??」
ヴィ「それはコッチの言い分ですよ姐さん〜」
モ「あ、姐…」
ヴィ「まったく、水臭いじゃないですか。暇を使って、この勇者様についていくってこと、アタシにも言ってくださいよ」
モ「……それは…」
パ「え??ち、ちょっと待って……どゆこと?」
ア「………モジモジした女がシゲル様についてくる…だと??」
コー〘………姫……〙
ヴィ「やっぱり、全然説明できてないんですね。なら、アタシから話します。モイスチャーの姐さんは、オルビス元総長様から直々に、暇を貰ったっす」
シ「む??オルビス総長?」
モ「総長とは…『ボタニストを治める技量・経験をもった総合的な長』の略称です…。あの方は、引退はされど、名誉総長という肩書きでまだ干渉力が強いので…」
パ「へ〜」
ヴィ「そっす。で、そのオルビス様が、多忙の姐さんをみかねて、暇を与えた…と、いうことになってるっす」
エ「ん??何だか含みのある言い方ですね〜」
ヴィ「まぁ含んでるっすからね〜。絶対に、何か別の目的があるのは見え見えっす」
モ「………」
ヴィ「まっ!その点は追々わかってくると思うので、今は深く追求しないっす。その代わり、『モイスチャーの姐さん含めた勇者シゲル様一行の仮担当兼監視』役に私がなったっす」
モ「!! ヴィオレ…」
モ「安心するっす姐さん。アタシは何だかんだ、姐さんを信じてるっすから。それこそ『ボタニストの意に反して特定の勇者に肩入れする』なんてこと、しないと思ってるっす」
モ「………」
シ「失礼。ヴィオレ氏」
ヴィ「なんすか?」
シ「いや、この場合は、モイスチャー氏に聞いた方が良いのかもしれないですが…何ゆえ、私達に同行を?」
ヴィ「アッハハ!!それ、アタシも知りたいっす。…でも『ボタニストの暇の最中は個人事情に配慮し行動に対する一切の異を唱えない』ってボタニストの掟があるので、アタシは聞けないっすね」
シ「…そうですか」
モ「………」
ヴィ「ま、アタシがいなくなれば、自然と話してくれるんじゃないっすかね〜?? とりあえず、今日は挨拶だけっす。勇者のシゲル様ご一行は、セレンディピティ共和国に行くんですよね??あそこは結構クセが強いので、覚悟しといた方がいっすよ」
シ「わかりました。ご丁寧にありがとうございます」
ヴィ「……やっぱり、アナタは結構違うっすね……」
シ「む??」
ヴィ「何でもないっす。では、これで失礼するっす〜」
シ「はい。お疲れ様です」




