第278毛 幕間 ガールズトーク6
パ「…ごめん。いきなりこんなこと…。ただ、特にアーディには、自分の想いを伝えていた方が良いと思って。…そしてできれば、アーディの想いも、知りたいなって……」
ア「………私……私は………シゲル様の事を、お慕いしています。確かに憧れも。…そして、『好き』です…」
パ「……………」
ア「……私は、セカイの仕組みを、よく知りませんでした。…悪い魔王がいて、私達が危険にさらされた時、どこからともなく勇者様が現れ、魔王を退治し、セカイは平和になる……そんな『夢物語』を本気で信じていました」
メ「………(本にもありますからね…)」
ア「お話し合いの時にも話しましたが、『勇者様を呼び出す役目』に私がつくことになったとき、狂喜乱舞しましたわ…。ああ、これはきっと運命なんだ、私は、勇者様と結ばれるんだって……。そして実際に、現れた勇者様は、とっても素敵な方でした。……………ですが……」
パ「…??」
ア「勇者様…シゲル様は、元の世界でやり残している事があるようでした。…当然ですよね。いきなり、召喚されたのですから。…私は、魔王を退治した暁には、きっと元の世界へ帰れるはずだ、と、シゲル様へ根拠のないハゲましを言いました」
コー〘………(ハゲまし……)〙
ア「シゲル様のご活躍は、皆様も知る通り素晴らしいものでした。…本当に、迅速かつ丁寧で…。あれよあれよと言う間に、確信に迫るところまで、シゲル様は来ました。私は……私は、焦ったのです」
パ「…焦る?」
ア「…はい。『このままでは、勇者シゲル様がすぐに元の世界へ帰ってしまうのではないか』と……。だから私は、何としても、一緒にいたかったのです…」
パ「………それって…」
ア「…パンテーン。私は、私の役目は、『無事に勇者シゲル様を元の世界へ帰すこと』です。これは、変わりません。呼び出してしまった私の、一番の責務ですから。…ただ…ただ、一切の感情を捨てることはできないのです!! シゲル様が帰還されるまでの間は、こんな私でも、シゲル様の側にいたいのです!!」
パ「………アーディ……」
ア「…感情が昂ぶってしまい、申し訳ありません…。これが、私の正直な気持ちですわ」
パ「………そっか……ありがとう…話してくれて……」
パ「…アーディ、あのね??」
ア「…はい」
パ「アタシはさ、ずっとシゲルと、一緒にいたいと思うんだ…」
ア「…っ…それは…できる事なら、私だって………」
パ「だからさ、シゲルが元の世界に帰るなら、アタシもついていきたいんだよね」




