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勇者様を召喚したら光り輝いてました  作者: 早々にフリーランス


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第275毛 幕間 約束の花

あの方が来てから


このセカイは変わった。


混沌としていた私達のセカイに秩序を


殺伐としていた私達のセカイに統制を


あの方は成し遂げた。



それが



他には気に食わなかったのだろう


あの方は優秀だ


突出する者は


良くも悪くも『注目』される




………



コンディ「…報告があったのは、このあたりかしら??」


ショナー「うん。…どうも、また『勇者』とやらに、ボクらの仲間が不条理な暴力を受けたらしい……」


コン「……ほんと…勇者ってやつは……」




???「……アナタ方は…」


コン「突然ごめんなさいね。私はコンディ。アナタ方、『半魔』に目覚めたようね??」


??「…!! ま、またアナタ達も、あの方々と同じように…」


コン「ああいや、違うのよ。私達は、アナタ方を保護しにきたの。それこそ、『勇者』とか名乗っている、ただの暴力集団とかからね」


???「…え?? 保護…ですか?」


ショ「ああ。皆、半魔というだけで、ツライ思いをしたようだね。ボクたちも、魔の血を引く者だ。だが、ボクたち…もっと言えば『マカイの民』は、今セカイで言われているような、野蛮な民じゃない、決して…」


??「…は、はぁ……」


コン「すぐには信じられないかも知れないわ。…だけど、悲しいことに、ここは私達『マカイ』へ繋がるハザマから近いから、また『誰かしらの勇者』が来るわ…。同じ目に遭わないためにも、一緒に来てくれるかしら??」


???「………アナタ方が、あの勇者たちとは違うという証拠はありますか??」


コン「…ポンッと何かを出せはしないわね……。ただ、アナタ方も半魔なら、私達と何かしら、同調…通じ合うものがあるはず…」


??「………そういえば……なにか…懐かしいような…不思議な感覚が……」


ショ「ボクたち魔の者は、皆、魂の繋がりのようなものを感じる事ができる。それが、理由にはならないかな??」


???「………わかりました。どうせ一度騙された身です。アナタ方を信じて、ついていきます」


コン「…ありがとう…。…じゃあ、早めに出発したいから、荷造りのほう、お願いね」


??「わかりました」


コン「さて……あら??これは?」コンディは、山菜の入ったカゴを見つける。


???「あぁ……。どうも勇者の方々は、山菜を採っていたようなのです。ですが、なんというか、常識がなっていなくて……見ていただければわかるのですが、根本ごとボキッと、無造作に採っているのです」


ショ「本当だ………これは、ひどいね……」


??「はい、私達も我慢ならず、勇者の方々へ物申してしまいました。すると、ただでさえ臨戦態勢だった勇者の方々は、いよいよ怒ってしまい…」


コン「……胸糞悪い話ね…」


???「幸い、ボタニストさんが来てくれて大事には至りませんでしたが、勇者の方々は謝りもせず…。 それで、私達のカゴと交換だ、とか言って、これを置いていったのです」


コン「……………わかったわ……。これは、私達が預かっても良いかしら?」


??「はい、どうぞ。私達のものでもありませんので」



ショ「姉さん、これ、どうするの??」


コン「…ネイチャー王国で召喚された勇者が、まもなくバンテリン共和国に着くわよね? 少し、罠に嵌めようかしら、と思ってね…」


ショ「なるほど。わかったよ姉さん」


コン「…………勇者……」



……

………



バンテリン共和国にて、変装したコンディとショナーがシゲル達へ花をあげた後



コン「……………」


ショ「……どうしたの姉さん??」


コン「…いや…なんだかあの勇者…シゲル?だったかしら……。他とは違うような……??」


ショ「そう??…まぁ確かに、ギラギラした目つきとか、見下すような態度ではなかったね」


コン「………」




………


ショ「姉さん!!バンテリン共和国の『神がかりな奇跡』を起こしたコーデルワイスと、あの勇者シゲルを、『テンカイ』が追っているらしい…!!見張りにつけていた者が言ってる…」


コン「なんですって!?」


ショ「…すでにボクたちも…バレてるかも……」


コン「……………………なりふり構っていては、いられないかしらね………証拠を…事故に見せかけて消さないと……」


ショ「………でも、姉さん……」


コン「………そうね……フェイタストリートの民には、何の罪も関係もないわ………。だからせめて、誰もいない間に……。そして、ほとぼりが冷めたら……償いにきましょう…」


ショ「………うん……」




……

………



そして


シゲル達と交戦し


ヨルの話に耳を傾け


創作の都の話をして


教会の地下から去った後



コン「………」


ショ「グーグー………ッハ!! …ここは…!?」


コン「…お目覚めね、ショナー」


ショ「!!姉さん!!…あ、…!!ごめん、先走っちゃって………」


コン「いいのよ。私も、思慮が足りなかったわ。…あの、コーデルワイスさんが入った手鏡は手に入れたかったけど、とりあえず、生きて帰ることができて何よりだわ」


ショ「………姉さん……」


コン「…ねぇコンディ。…勇者シゲルたちを…どう思う」


ショ「どうって………。……………いや、言いたいことはわかるよ……。正直、他とは違う、と思う……………。………だけど」


コン「そうね。…『あの方』の敵であることには変わりないわ……。……だけど、あの人たち…稀有な状態のヨルちゃんや、半魔の2人もいた…。多分、あの勇者ならわかってるんじゃないかしら……」


ショ「仲間が半魔だとわかってて、連れてるってこと??いくら何でも……っと、普通なら思うかもしれないけど、実際にあの勇者を見てみると…そうかもしれないなってボクも思うよ」


コン「…そうよね……。…とりあえず、あの勇者達は、創作の都…セレンに行くと思うわ。…仲間を、見捨てるような感じではなかったから……。理想とはかなり違ったけど、少しの猶予は生まれたわね」


ショ「…そうだね……。ごめん姉さん…役に立たなくて………」


コン「こーら、まだいうの??失敗は私達2人の責任でしょ??細かいところ気にしないの!!…『あの方』のきめ細かいクセが、うつったかしら??」


ショ「……ハハハッ…そうかもね……。ありがとう…姉さん………」




………


マカイのとある場所


とある庭


そこには


あたり一面に美しい花が咲き誇っていた。



コンディは


1人そこに赴く。



コン「………『アナタ』を狙ってる輩が、今日も来るわ……。アナタは、何もしていないのにね………」


コンディは、1輪の花にそっと手を触れる。


コン「私やショナー、そしてマカイにいる全ての民は、アナタを信じているわ。……『アナタが帰って来る』ことも…。…それまでは…私達が何としても、アナタの愛したこの場所、このセカイを守り抜くからね…」









コンディ「…愛しているわ…ハデス」





※作者より


第十二部では、各キャラクターの掘り下げを中心に、世界観の明確化をしていく予定です。


これに際しまして、読者の皆様が


・このキャラクターを掘り下げてほしい(過去、心情など)


というご希望がありましたら、お気軽にコメントをいただけますと幸いです。



では、引き続き、どうぞよろしくお願いモウし上げます。

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