第236毛 偶像と理想像
ヒルデ「……っ!? くせ者!?」バッ
コーデルワイス「あ、驚かせてしまい、申し訳ございません。怪しいものではありませんよ。とは言っても、真夜中に声をかけてしまったので、なかなか信用はされないかもしれませんが」
ヒ「………刺客では…ない?」
コー「四角??どちらかと言えば、丸いですよ。あ、太っているというわけではありません」
ヒ「……………」
コー「ほんのジョーク…冗談です。そんなに睨まないでください」
ヒ「………なにをしにきた…」
コー「はい。この国は、申し訳ありませんが『身寄りのない子どもたちが多い』と聞いています。そのため、そのような子どもたちと会い、もしよろしければ私の『理想像』となる街へ移住してもらいたいな、と…」
ヒ「……理想像??移住?」
コー「はい。今はまだ『偶像』でしかないのですが…私は成し遂げたいのです。全ての子たちに『幸せ』が訪れる、そんな地の想像と創造を」
ヒ「………夢物語……」
コー「確かに、そう想う方々がほとんどです。しかし、何事も『最初にやった人物』が存在するのですよ。私は、そんな人物になってみせます。皆様のために」
ヒ「……………」
コー「あっと、すみません。多少感情的になってしまいました。貴方への質問に戻ります。顔色が優れませんが、大丈夫ですか??」
ヒ「………アナタには…関係ない…です…」
コー「そうですか。アナタの事情は私にはわかりません。わかりませんが、アナタにも『幸せになる権利』はあります」
ヒ「……………」
コー「どうか、『現実に押しつぶされないで』ください。現実は、変に聞こえるかもしれませんが、ひとつではありません。というより、アナタが直面している問題を別の角度でみると、解決できるかもしれませんよ」
ヒ「………??何を……」
コー「ふふふ。では、またお会いしましょう」
ヒ「…??…!! なっ………」
コーデルワイスと名乗る女性は
目の前から忽然と消えた。




