第232毛 染み込む
コン「……御高説痛み入るけど…そんなに単純じゃないのよ…」
ヨ「……そうなのですね…コーデルワイス様を狙っているのも、その一環ですか??」
コン「………そうね」
シ「…すごいな。話し始めてる」
玄米「魔性の化け猫なのです」
雑穀米「それは魔王寄りなのでは??」
ヨ「理由をお聴きしたいのですが、ソレより何より…コーデルワイス様には『時間がない』ようなのです…」
コン「…わかってるわ。だから、私達も急いで…」
ヨ「お願いです。『時間』を、コーデルワイス様のために使わせてくれませんか?」
コン「…え?」
ヨ「ワイス様は、これまで…私を含め、身寄りのない人たちに、『活きる』希望を与えてくれました。本当に…たくさん……。そんなワイス様の『時間』が、残り少ないなら、せめて最後は、ワイス様がワイス様のために、使ってほしいのです……。『幸せ』になってほしいのです…」
コン「……………」
コー「………ヨル……」
シ「貴方の、そして周りの支えがあったからこそ、あのような思考に至ったのでしょうね。もちろん、元々の気質もあるでしょうが…」
ラ「………」
エ「…(ラックスさん、めっちゃ泣いてる……)」
コン「…(不思議ね…敵対している者の話を、こんなに長く聴いたことはないわ……。それに、言葉が心に染み込んでくるような………。……でも………)ヨルちゃん。アナタの想いはわかったわ」
ヨ「!! じ、じゃぁ…」
コン「でもね、ヨルちゃん。アナタが手鏡…ワイスさんを大切に想うくらい、私達もね、あの方を大切に想っているし…『いなくなって欲しくないの』…」
シ「!!」
コー「………」
ヨ「…え…それは…どういう…」




