第231毛 悲しい
コンディ「……何かしら黒猫ヨルちゃん??」
ヨル「…あ、あの…こんにちは…。えっと………アナタに、聞きたい事があります」
コン「………答えると思うの??」
ヨ「…わかりませんが、答えてほしいとは思います…」
コン「………」
ヨ「…アナタは…アナタ達は…大切な人の為に、こんな事をしているのですか??」
コン「……だったら何よ??貴方には分からないでしょう…」
ヨ「…私も、かつては、アナタ方と同じような感じでした…」
コン「……」
ヨ「自分が何者なのか分からなくて…ただ、必要とされて…でも、必要とされる事は、他の人にとって幸せな事ではなくて…。それでも、ただ、それで良いんだ、と、『仕事』をしていました」
コン「………」
ヨ「私は…コーデルワイス様や、ウィッグ君達、シャルル…心から大切に思える人に出会えてからも…自分の生き方をすぐには変えられなかった。…『幸せ』は願うのに、他の人の『幸せ』を奪って…無くして……」
コン「………何が言いたいの…??」
ヨ「……コンディさん。私は、アナタが悪い人には思えません……もっと言えば、魔王さんも…」
コン「…!!」
シ「……………」
コー「……………」
玄米「魔王は真っ二つ案件なのでは??」
雑穀米「玄米。黙って聴きましょう」
白米「……すやすや…」
ヨ「アナタは、確かに色々と『他の人が幸せじゃなくなること』をやってきているんだと思います……。でもそれは、アナタが大切な『魔王』さんのためなんですよね?? 『あの方』は、魔王さんなんですよね??」
コン「…」
ヨ「誰かを幸せにするために、誰かが幸せじゃなくなるのは、私もやってきてしまったのでわかります。ただ…それをしていたら、大切な人がもし、『その事』に気が付いた場合、どう思うでしょう…」
コン「……………」
ヨ「アナタの想いを、否定する訳ではありません。ただ……何だかすごく…『悲しい』です…。私は、結果的にこんな形になっています……。私としては、ある意味『罰』だとも思っています…。本当に大切に想っているなら、想い続けたいなら、今の行いを、見直すべきではないでしょうか??」
コン「……(この子…)」
エ「………あれがヨルさんの『スキル』ですか??」
シャ「………『洗浄』スキルに思いますが……ただ…」
パ「多分、使ってないか、『無意識に作用』してるよね…」
エ「無意識??」
シ「…スキルは、その人の性格や個性に応じて発現するものと聴いている。ヨルも同様だ。とりわけ、ヨルは『その要素が強い』と思わる。故に『スキルに頼る』のではなく『スキルが後からついてくる』ような感じだな」
エ「…なるほど…なんかしっくりきます」




