第213毛 視認
ラ「エクステさん、申し訳ないのですが、もう一度その『目移りの至り』のスキルについて、説明をいただけますか??俺にはどうも難しくて…」
パ「わかる〜。アタシもちんぷんかんぷんだよ。効果自体はわかるんだけど、仕組みがね…」
エ「あ、はいわかりました。ただ、私も、完璧に理解できている訳ではないです。」
エ「『目移りの至り』は、簡単に言うと『対象の大きさを変える』というものです。これは、父がスキルを付与、父的にはスキルを『宿した』対象に使えるようです」
シ「ふむ…」
エ「大きさ自体については、制限がありません。ただし『対象を認識できる範囲であること』が前提条件のため、その意味では、制限がある、と言えます」
パ「そこがよく分からないんだよね…」
エ「つまり、極端に小さく、それこそ『目に見えない程』にしようとした場合、『目に見えない』つまり『認識できる範囲を超えている』ということになります。故に、認識できるギリギリの範囲までしか、小さくできないのです」
シ「なるほどな。粒子…視認できないレベルにまではできないという事か」
エ「その通りです」
ラ「じゃあ、逆に、大きくする場合は、どこまでもできるんですかね?? ほら、おっきいものって、どこからでも見えるし…」
エ「理屈上は可能です。ただ、そこまでの用途はなかなかないですね。一度、船の設計図を元に、父と私で協力し、小さな船の模型を作りました」
パ「え、まさか、そこからおっきくしたってこと??」
エ「はい。成功はしましたが、具体的な内部の仕組みを完全再現したわけではなく、あくまで『見た目』の再現のようなものでしたので、結局、可動しませんでした」
シャ「なるほど…なかなかすごい場面ですねそれは…模型が一気に実物大になるとは…」
エ「そうですね。ただ、それでもこのスキルは、非常に汎用性が高いと言えます。故に、父や、私すらも、よく悪どい人達から狙われています」
パ「そっか。シュークさんは、確か成人と同時にスキルが発現したんだったよね??それからすぐ、身を守るための術を学びはじめたって…」
エ「その通りです。私もそうですが、ある意味、常に命がけなので」




