第209毛 解除
シン「……正直、恐れ入ったわね…そこまで早く、そしてそして深く、バレているなんて…」
シ「褒められているのかな?」
シン「…いいえ。呆れているのよ」
シ「ほう」
シン「勇者様。アナタは聡明だわ。だけど、今、私達が有利な状況に陥っている。そんなに明確な推理をしていたのに、こうなっているのは、あまりにも軽薄じゃないかしら?? そういう意味では、見損なったわ」
シ「…そうか」
ジョ「!! そうだ!! 結局お前は、偉そうに色々言ったが、この状況を止められていない。ボク達の勝ちだ!!」
シ「………」
シン「さ、もう御高説はいいわ。私達が甘かったってことも、お陰様でわかったし。じゃぁ、観念してそれを渡してくれるかしら」
シ「……わかった。じゃあ、これは非常に壊れやすいからな。『上手く受け取ってくれ』」
そう言って
シゲルはタブレットを天高く投げた。
シン「!?な…」
ジョ「!! 貴様っ……」
シャ「っぁうっ!!」
ジョナサンがシャルルを床に叩きつけ、タブレットを抱える。
エ「!!………っち……」
刹那、エクステがシャルルの救出へ向かうが、すんでのところでジョナサンがシャルルを引き寄せる。
ジョ「…っふぅ…悪あがきしやがって」
シン「よくやったわ。…さぁ勇者様。いよいよ万事休すってとこかしら」
シ「………」
ワ「というかシゲル様、私、落ちていたらどうなっていたんでしょうか…」
ヨ「………確かに…」
シン「私達も、目当ての物は手に入れた訳だけど、やっぱりここで、みんなつぶしておいた方が良いかしらね〜」
ジョ「そうだね。『あの方』のためにも、もう排除しちゃおうよ」
シン「そうね……。さっきも言ったけど、アナタのこと、キライじゃないのよ?? でも、ごめんなさいね。私達にも、大切な人がいるの」
シ「…そうだろうな」
シン「あら、素直ね。…じゃぁ、悪いけど…」
シ「ふむ。もういいか」
シン&ジョ「「………え??」」
シ「いや、やはりすごいなと感心していた。『あまりにも気づかれないな』と」
シン「…は?? 何を…」
シ「そろそろ頃合いだろう。『本体』も届く頃だ。エクステ」
エ「あ、もうですか??わかりました」
ジョ「!? なんだ??変なマネをしたらコイツラが」
エ「無意味ですよ。というか、滑稽ですね」
シン「…何???」
エ「アハハ!! じゃぁそろそろ…」
エ「スキル解除」
※これにて第九部終了です。
第十部に移ります。




