第182毛 撤退
……………
ボタ「………貴重なご意見、ありがとうございます」
シ「いえいえ」
パ「………」
シャ「………」
ラ「………」
ヨ「皆、静かだね…」
パ「いや、これを聴いたら、静かにもなるよ……ヨルさんは大丈夫なの??」
ヨ「あ、いえ、びっくりはしましたが、私も実は、怪しいなと思ってました」
シャ「え??」
ヨ「多分、スキルの影響かと思うのですが、『人の心の汚れ』がわかるのです。それで…」
シ「なるほど。さすがだな。ボールド氏のお墨付きなだけはある」
ヨ「えへへ…。ぅわわわわわ!?撫でないでください勇者様」
シ「ああすまない、つい」
パ「…………………………」
シャ&エ「「………(なんてわかりやすい)」」
ボタ「とりあえず、本部にもシゲル様の推察を伝え、調査を見直します。ありがとうございました」
シ「いえ。お手数をおかけしますが、よろしくお願い致します」
ボタ「では失礼」
パ「………シゲル。ボタニストさん行っちゃったけど…気配はどう??」
シ「ああ。大丈夫そうだ。おそらく今日は何もないだろう」
シャ「しかし、夜も警戒していた方が良いのでは??」
ヨ「??私?」
シャ「ああすみません、夜の時間の方です」
シ「そうだな…だがおそらく」
エ「襲っては来ないでしょうね」
パ「そうなの??」
シ「ああ。まず、ボタニストさんと接触した時点で気配を消したということは、ボタニストさんを警戒し撤退したと仮定する。それともう一つ、おそらく、『こちらが気づいているのも気がついている』と思われる」
シャ「え??」
エ「私も極力、悟られないようにとは思っておりましたが、何かあった際、すぐ皆様を守れるよう、常に警戒していましたから。手練れであれば、その空気を察知しているでしょうね」
ラ「…本当にすみません、全然気が付いていなくて」
エ「いえ。これほどの者は、暗殺に特化した者か、あるいは『魔の者』かと。ということは、私の依頼に関係があるかもしれませんので、むしろ私がご迷惑をかけていたら、申し訳ございません」
シ「いや、結果的に目的地は同じなのだから、気にしなくて良い」
エ「ありがとうございます」
パ「と、とりあえず、その理由で、襲ってくる可能性は低いということなんだね。でも、全くないわけではないんでしょ??」
シ「そうだな。だから、『アレ』も使おう」
パ「え!? まさか…」
シ「ああ。エクステのお父上からいただいたモノと、スカルプ様からの贈り物の組み合わせだ」




