第177毛 救世主
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「いやぁさっきはびっくりしたな」
「ほんと…。でも、『奇跡的に』被害者はいないみたいね」
「まさに『奇跡』だな」
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ラ「既に街中で噂になってますね」
シ「そうだな」
フェイタストリートから離れた一行。
宿屋を探すため、国の中心部へ向かう最中、人々の声が聴こえてくる。
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「しかし、最近何かと、怪しい事件が多くないか??」
「確かに……やっぱりこれも、ワイス様の仕業なのかしら…」
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ヨ「!?な…」
シャ「え??今…」
シ「……少し話を聞いてみようか、ヨル」
ヨ「は、はい!!」
シ「すみません」
男性「ん??はい」
シ「隣国からコチラへ、私用できている者なのですが、何やら先程の爆発など、物騒な事になっているのかと思っていまして…。それで、お二方のお話が少し耳に入り…『ワイス様の仕業』とか…」
女性「ああ…せっかくお越しいただいているのに、不安にさせてしまい申し訳ありません」
男性「ワイス様自体は、ご存知で??」
シ「ええ。噂程度ではありますが……。何でも『神がかりな奇跡』をもたらしている、と…」
男性「そうなんです。ワイス様は、いつからか忘れましたが、このバンテリン共和国に現れました。国王がどこかから呼び出した、とも言われていますが…」
シ「呼び出す?」
女性「はい。この国は難民の受け入れ等を古くからしておりますが、内部の体制が十分とは言えませんでした。そんな折、国王自ら『この国の救世主』として民へ紹介したのが、コーデルワイス様だったのです」




