第162毛 御業
城門から離れ、街中
シ「そうだエクステ。いくつか聞きたいのだが」
エ「はい、なんなりと」
シ「貴殿の『植え込み』の効果範囲は、広いのか?」
エ「と、いうと??」
シ「貴殿のスキルは『対象へ植え込む』という、ある意味抽象的な説明になっているな。まぁ、このセカイのスキルは大抵抽象的なんだが…。それで、説明が抽象的ということは、基本的に『どんなものでも植え込める』と考えているのだが、今までいかがだろうか??」
エ「ええと…私は、髪の毛とか、造花くらいにしか、スキルは使用した事はないです。…ただ、勇者様の仰る通り、大体のものへは適応するかと」
シ「ほう」
パ「あ、確かエクステさん、スキル以外にも、何か言われてなかったっけ??ほら、ナンチャラの奇跡、とかいう…」
エ「ああ、『神がかりな奇跡』の事ですか??」
シ「誰の髪が仮だ」
エ「え??」
パ「あ、気にしないで、発作みたいなものだから。それより、その『神がかりな奇跡』が、あの『ミウツシ人形』なんだよね??」
シ「そうなのか」
エ「あ、はい。そんな呼ばれ方をされるのは恥ずかしいのですが、こう、精巧にその人その人を模して作るので、『魂が宿るようだ』と、評価されまして…」
シャ「多くの人が、スキルとは違う、その人のチカラを駆使して成せるワザ(業)を、『神の御業』『神がかりな奇跡』と呼んで敬うのです」
シ「なるほどな」
パ「あ、それを言えば、ボールドさんの洗濯技術もすごいよね!! あれも『神がかりな奇跡』って呼ばれそうだよね」
シ「確かにな」
エ「あ、ボールドさんって、洗濯屋さんですよね?? 先日、お怪我をされたようですよ」
ヨ「え!?」




