第146毛 ヨル
シ「…構いませんが、よろしいのですか??」
ヒ「はい。私に起こったことは、きっと、同じ場所にいても解決しないかと。それならば…ご恩のある勇者様のお役に、少しでも立ちたいです」
キ「スキルとか使えるのですか化け猫?」
ヒ「…ばっ……は、はい、おそらくですが、使用できます。師匠…ボールドさん直伝の洗浄力が『シャンプーン』というスキルに繋がりました」
メ「素晴らしいですね。そのお力があれば、勇者様のお供はできるかと」
ヒ「勇者様…」
シ「はい。まず、一緒にきてくださる分には構いません。ただ…」
ヒ「………??」
シ「皆そうなのですが、『役に立たないと一緒にいられない』とは思わないでいただきたい」
ヒ「…え??」
シ「皆、お力添えをしてくださる事に関しては、感謝しております。ただ、『役に立つ仲間を連れて行く』のではなく『一緒にいたいと思える仲間と共に行く』というスタンス…意向なので、そこまで気負いはなさらないでください」
ヒ「…勇者様…ありがとうございます…」
メ「そんなお方だから、皆共に行きたくなるんでしょうね」
キ「という事で、馬車馬のように働いてくださいね!!」
メ「話聴いてましたキュレル?」
シ「ハハハ。とりあえずヒルデ氏、これから…」
ヒ「…あ、勇者様」
シ「?? はい」
ヒ「あの…勝手ではあるのですが…名前を…改めたい…です」
シ「名前を?」
ヒ「はい。少なくとも今は、この黒猫さんのお身体をお借りして、私は存在しています。ただ、今までの私とはやはり…違います…」
キ「ウィッグさん達にあったらびっくりしますね!!」
ヒ「……っ…。はい。できれば、この姿では…」
メ「感動の最期でしたからね」
ヒ「…うぅ…はい…」
シ「とりあえず、お気持ちわかりました。私が止める理由はありません。して、新たなお名前は??」
ヒ「………はい。『ヨル』と、お呼びください」
キ「相変わらず名前が安直なのです!!」
ヒルデ(ヨル)「……………」
メ「真実は時としてヒトを傷つけますよキュレル」
ヨ「……………」
シ「ヨル氏がハザマに囚われそうなので、それくらいで勘弁して差し上げてください」




