第112毛 恩人
ス「つまり、ウィッグ氏に瓜二つの青年が、ウィッグ氏の家にいる。それを確認してほしい、ということですか」
シ「そういうことになります。ただ」
ラ「危険、ですよね」
メ「………」
ラ「つまり、その人は殺人者かもしれない、ということですよね?」
シ「………ああ」
ス「ならば申し訳ありませんが、そんな危険な事を妻に任せる訳には」
メ「やります」
ス「妻もこう言って………え??」
メ「私は、私達は、勇者様のお陰で今ここにいます。それまでは、まさに生きる心地がしていませんでした。言葉通り、勇者様は命の恩人です。そんな勇者様が、また、人を救うために動いてくれている。そして、御礼もしていない私達の力添えを希望されている。私としては、断る理由などありません」
ス「メトリー…。し、しかし」
シ「お気持ち、非常に有り難いです。一方で、スカルプ様やラックス達の思いもわかります。私の予想では、あの青年は殺人者ではないと思っておりますが、根拠に乏しい。ゆえに、メトリー様のスキルでも、確かに危険はあります」
ラ「そうですよね…。俺たちももちろん、シゲル様のお役に立ちたいとは思いますが……。母上を危険な目に合わせるのは」
キュレル「ふっふっふ…」
ラ「!?な、なんだいキュレルいきなり笑って」
キュレルは皆を見回しながら、高らかに言った
キ「イチダイミッションなの!!」




