第110毛 心配
ス「…その件のご調査を…。我々も、歯がゆい気持ちでいます。現状、手掛かりと呼べるものもないようで…」
ラ「シャルルは…あまり感情を表に出したがらないのですが…あの時は…」
シ「そうだろうな…」
ス「勇者シゲル様、それで、貴方様は何か、解決の糸口を見つけた、と??」
シ「はい」
広場での事を一同に話すシゲル。
ス「そんな事が………それに、年端もいかない少女達が…」
メ「決して、行為は褒められたものではありません。ありませんが、事情は気になりますね…」
シ「はい。そしてここからが、皆様のご協力を仰ぎたいところです。具体的には、確認とご協力ですね。ただ、ご協力、に関しては、あくまで可能であれば、という範囲です」
ス「ほう…?? お聞かせください」
シ「ありがとうございます。 まずは」シゲルはキュレルを見る。
シ「いもう…失礼キュレル氏。思い出したくないのであれば、確認はすぐやめます。」
キ「?」
シ「『ハザマノセカイ』に、貴殿以外誰かいましたか??」
メ「!?」
ラ「シゲル様…それは」
シ「わかっている。キュレル氏、思い出したくないようなら、無理は」
キ「いました!!」
メトリー以外「「「え??」」」
キ「とは言っても、私は母上を探していたので、ちゃんと見た訳ではないです。ただ、時折声が聞こえました」
シ「声?」
キ「はい。母上とは違う、女の人の声でした。小さくてよく聞き取れなかったけど…何だか、私を心配しているように感じました」
シ「なるほど……」
メ「…勇者様」
シ「はい」
メ「私も、スキルの特性上、現実とハザマが曖昧になる関係で、もしかしたらこれはハザマの…と感じる事はあります」
シ「ほう」
メ「ご存知の通り、ハザマは、こちらとは時間の流れが違います。そのため、どのくらいの期間、閉じ込められているのかは想像もつきませんが…それこそ、ネコのような小動物等が、倒れているのを『ミタ』ことはあります」
シ「…なるほど。貴重な情報、ありがとうございます」




