第99毛 最後
彼の思いをきいてから
私は
変われた気がします
お付き合いしているわけではないけれど
ウィッグくんはこれまでより明るく
話しかけてくれます
私も
2人の元に通う機会を増やしました
今は
自分の役割の方にも
後輩とよべる子達ができて
お姉様と言いながら
慕ってくれているように思います
お姉様はどこか抜けている、とも言われますが…
また
ウィッグくんは事あるごとに贈り物をくれます
お仕事は長続きしないようですが
それでも頑張ってるのはわかります
私も
ウィッグくんに何か
カタチある物をあげたい
そんな折
お友達と言える方に出会う事ができました
贈り物に悩んでいた私に
声をかけてくれた人
冷たいようで
とても温かく
私も
アサヒではなく
ヒルデと名乗ればよかったと
後悔する程です
…
……
………
ただ
良いことなのですが
現ヒノキ皇帝が
ご逝去されました
次なる帝は
争いを好まないようです
今度こそ民のために
そして
王国とも仲良く
する事ができるでしょうか
私のもとには
毛色の違う仕事が舞い込むのでしょうか
いいえ
もう椿は必要ない
私も
もうカゲにとらわれたくない
でも
今まで犯してきた罪は
決して消えない
私は
私はどうすれば
…
……
………
だめだ
後ろ向きになっては
私は
変わりたいんだ
彼と
彼等と
前を向いて生きる
そう
これが最後のお仕事




